経理は、探さない仕組みにする

経理は、探さない仕組みにする

記事
法律・税務・士業全般
経理で地味に時間を取られるのは、入力そのものよりも「探す時間」だったりします。

領収書を探す。

カード明細を探す。

請求書を探す。

前に確認したはずのメモを探す。

「あれ、どこに置いたっけ」

「たしか見た気がするんだけど」

こういう時間、ありますよね。

私もあります。

ひとつひとつは小さなことでも、積み重なるとかなり疲れます。

そして、探しているうちに、

「あとでやろう」

となってしまうこともあります。

やる気がないわけじゃない。

ただ、探している間に気力がしゅるしゅる減っていく感じです。

経理が止まるのは、入力が苦手だからとは限らない

経理が進まないと、

「入力が苦手だから」

「数字が苦手だから」

と思ってしまうことがあります。

でも実際には、入力の前で止まっていることも多いです。

どこに資料があるか分からない。

どの明細を見ればいいか分からない。

何が確認済みで、何がまだなのか分からない。

この状態だと、会計ソフトを開く前から疲れてしまいます。

経理が重いのではなく、経理にたどり着くまでが重い。

そういうこともあります。

ここ、けっこう大事です。

「入力ができない人」なのではなく、「入力にたどり着くまでの道が散らかっている」だけかもしれません。

まず決めるのは、置き場所

最初から完璧な管理表を作らなくても大丈夫です。

まずは、置き場所を決めるだけでも変わります。

領収書を入れる場所
カード明細を確認する場所
売上資料を置く場所
分からないものを分けておく場所
これが決まっていると、毎回探す時間が少なくなります。

大事なのは、きれいに整理することよりも、「次に見る場所が分かること」です。

立派な仕組みじゃなくていいです。

見た目が美しい管理表でなくても大丈夫。

「とりあえずここを見ればいい」が決まっているだけで、だいぶ助かります。

分からないものは、混ぜない

経理をしていると、必ず分からないものが出てきます。

これは経費でいいのかな。

この支払いは何だったかな。

この入金はどの売上かな。

その場で全部解決できなくても大丈夫です。

もちろん、最後には確認が必要です。

でも、分からないものが出てくるたびに全部止めていたら、なかなか前に進めません。

ただ、分からないものを通常の処理に混ぜたままにすると、次に見たときも同じところで止まります。

だから、迷ったら止めずに分ける。

「確認待ち」として、別の場所に置いておく。

それだけでも、分かるものだけ先に進められます。

「今すぐ解決しなきゃ」ではなく、

「これはあとで確認する箱へ」

くらいで大丈夫です。

毎回考えない形にする

経理は、毎回考えるほど疲れます。

領収書はどこに置くんだっけ。

この明細は確認したんだっけ。

不明点はどこに書くんだっけ。

毎回ここから考えていると、経理を始めるたびに小さな判断が増えます。

だから私は、経理は「頑張って入力する」より先に、探さない・迷ったら分ける・毎回考えない形にすることが大事だと思っています。

仕組みといっても、大きなシステムでなくていいです。

自分が次に見たときに分かる。

来月も同じ流れで進められる。

そのくらいのシンプルな形で十分です。

私自身も、頭の中だけで覚えておくのはあまり信用していません。

忘れます。

うっかりします。

だからこそ、忘れても戻れる形にしておく。

そこに仕組みのよさがあると思っています。

経理は、探さないだけで軽くなる

探す時間が減ると、経理は少し軽くなります。

迷うものを分けられると、止まりにくくなります。

毎回考えなくていい形になると、来月も続けやすくなります。

経理を完璧にする前に、まずは探さない仕組みを作る。

そこから始めても大丈夫です。



領収書や明細が散らばっていて、どこから手をつければいいか分からない方へ。

未整理の状態でも大丈夫です。

今ある資料を確認しながら、探さず進められる置き場所や確認の流れを一緒に整えます。

「ちゃんと整理できてから相談しよう」と思わなくて大丈夫です。

散らかっているところから、一緒に見ていきましょう。

きっちりした人だけが経理を続けられるわけではありません。

そそっかしくても、忘れやすくても、後回しにしがちでも。

それを前提に、戻れる場所を作っておけばいい。

私はそういう整え方が、現実的で続けやすいと思っています。
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