「盗られた」と言ったおばあちゃんの気持ちを孫目線で考えた

「盗られた」と言ったおばあちゃんの気持ちを孫目線で考えた

記事
コラム
前回のあらすじ
実の親から犯人扱いされる
母の気持ちを考えてみました。

今回は、祖母の気持ちを
孫の立場から考えてみます。

長年連れ添った祖父が亡くなったのは
本当に突然のことでした。
祖母の気持ちが追いつかないのは
とても自然なことだと思います。

祖父は足腰が悪く
身体機能面では
祖母が支える場面が多くありました。

一方で、
金銭管理や契約などは祖父が担っており
家の管理も祖父が行っていました。

80代後半の二人は
お互いに足りない部分を補いながら
支え合って生活していたのだと思います。

そんな祖父がいなくなり
祖母の中に大きな不安が
一気に押し寄せたのではないでしょうか。
特に
これまでほとんど関わってこなかった
お金の管理

夜になると不安が強くなり
通帳を出して残高を確認する。
すると、
「自分がおろした覚えのない金額」が
記帳されている。

娘が勝手におろしたのか
それとも娘婿か。
これから一人で生きていくための
大切なお金を盗まれたのではないか。

まずは娘に電話で確かめて
それから警察に連絡しないと。

そんな思考の流れに
なっていたのではないかと今は思います。

母に説得され
通帳をすぐ見られる場所に片付ける。
でもまたすぐに不安に襲われ
通帳を確認しようとするが
「いつもあるはずの場所」に通帳がない。

生活に必要なお金がおろせない。
そんなパニックが祖母の中で
何度も繰り返されていたのだと
感じています。

これは
作業療法士としての視点というよりも
祖父母の関係性や
祖母の性格を知っている
孫だからこそできる
一つの推察です。

あの頃は 疲れた母の話を聞くことに精一杯で
祖母の気持ちについて
母と話し合うことは
少なかったように思います。

認知症の症状だけを見ると
正解の対応を探したくなります。
でもその前に
家族それぞれの気持ちに目を向けることが
大切だと感じました。



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