セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年、営業事務として働いています。
長く働いていると、ある出来事をきっかけに、
自分の価値観がガラッと変わる瞬間があります。
①~④まではその出来事を書いてきましたが、
今回はそれを踏まえて、
今の私の「会社での働き方」をお伝えしようかと思います。
もちろんこれが正解ではありません。
ただ「こういう考え方もあるのだな」と感じてもらえたら嬉しいです。
■静かなる退職
最近、「静かなる退職」という言葉をよく耳にします。
出世や昇進を目指さず、与えられた職務の範囲内で最低限の仕事だけを行う働き方のことだそうです。
私自身、この働き方に近いと感じています。
平成初期に会社員になった私は、
男女差も学歴差も、出発地点の差が今より大きい時代を経験してきました。
女性は結婚・出産で一旦辞めるというのが一般的な時代でもあり、
そもそも「職務の範囲を超えて頑張る」という発想はありませんでした。
それでもこの30年、女性も正社員として働くために、
育児休業など制度が進化していったこと、
そしてインターネット、SNS、そしてAIと、
職場のデジタル環境も大きく変わりました。
その変化に対応するために、
与えられた職務の中でできる範囲の努力は続けてきたつもりです。
■私が「辞めない働き方」を選んだ理由
これまでの経験から、私は次の5つのことを強く感じてきました。
1. 同じ出来事でも、感じ方・捉え方は人それぞれであること
2. 性格も価値観も人それぞれであること
3. 職場とプライベートで人格が変わる人もいること
4. 会社は簡単には解雇できないということ
5. エース部署は時代によって入れ替わるということ
この5つを踏まえて、私の働き方はとてもシンプルです。
「辞めない」こと。
自分が変わらなくても、周りは変わります。
時代も変わります。
上司も同僚も入れ替わります。
部署の状況も、会社の事情も、10年単位でまったく違う顔を見せます。
だからこそ、どんなにつらい時期があっても、
その期間は「静かなる退職」をして淡々と働く。
そして、自分で変えやすい環境の プライベートを大切にする。
これは、長く働くうえでの大事なスキルだと私は思っています。
■辞める時は、“自分”を主軸に
上司・同僚・部下・そして部署。
こうした自分では選べない環境が理由で会社を辞めてしまうのは、
私はとても、もったいないことだと思っています。
どんな会社に行っても、人間関係や部署の事情は避けられないからです。
家族の事情が生じたときも、辞めることを考える前に、
まずは会社の制度を調べてみることが大切です。
育児・介護・休職など、今は選択肢が多く用意されています。
私が思う「辞めるべき時」はただ一つ。
自分がやりたいことを見つけた時。 そして人生の方向が変わる時。
それ以外の理由で辞めるのは、自分が主軸ではない辞め方です。
唯一、自分が主軸にならない辞め方は
「定年」と「会社の倒産・閉鎖」だけだと感じています。
■入り過ぎない働き方
それと、もうひとつ。
私は会社での人間関係に、必要以上に深く入り込まないようにしています。
自分のことを過度に話さないことで、
相手も自然と同じ距離感を保つようになります。
ただし、家庭環境をまったく話さないわけではありません。
育児や介護など、職場の協力が必要な場面は必ず生じますので、
日ごろからの最低限の情報は共有しなければならないと思います。
自分が必要な時だけ急に申し出るのはいかがなものかと思っています。
大切なのは、 “適度な距離感”を保つこと。
必要な情報は伝えるけれど、過度な感情は載せない。
深入りしすぎないことで、職場の人間関係に振り回されることが減り、
心の負担も軽くなります
■職務に個性を持つ
以上の2つの働き方を続けるためには、
自分の強みを持っていることが大事です。
どの会社にも、「この事案はあの人に聞けばいい」と言われる人がいます。 入社して15年ほど経った頃には、
そういう“個性のある職務”を持っていなければ、
前述の2つの働き方を意識して続けることは難しいと感じています。
会社での働き方は、戦い方ではなく、生き残り方だと感じます。
無理に頑張りすぎなくてもいい。
出世を目指さなくてもいい。
周りと比べなくてもいい。
大切なのは、自分の特徴・長所を生かして、職務に個性を持つこと。
それがあるだけで、会社の中での居場所は自然と安定します。
そして、環境が変わっても、自分の軸がぶれなくなります。
変わるのは自分ではなく、周りです。
上司も同僚も入れ替わり、
部署の状況も、会社の事情も、時代によって大きく変わります。
“エース部署”でさえ、永遠にエースではありません。
だからこそ、「辞めない」という選択は、
とても合理的で、
静かだけれど強い働き方なのだと私は思って実践しています。
①~④はココです。