現役営業事務が語る“価値観が変わった出来事③”

現役営業事務が語る“価値観が変わった出来事③”

記事
コラム
セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年、営業事務として働いています。

長く働いていると、ある出来事をきっかけに、
自分の価値観がガラッと変わる瞬間があります。
今回は職場で特に印象に残っている話を書いてみたいと思います。

■ある先輩から学んだこと

同じ部署に、仕事がまったくできない先輩がいました。
自分の得意なこと、好きな仕事だけを選んでやり、
上司から頼まれた業務や得意先からの依頼は、
聞いてなかったかのように無視する。
そんな態度なので、降格もさせられ、同僚からも距離を置かれていました。

ある日、その先輩が
「今日は仕事で外出する予定でお昼は外で食べる予定だったのに、お弁当を持ってきてしまった。よかったら食べてもらえないか」
と言ってきました。
断る理由もなく受け取り、お昼休みに開けてみると
── そこには、奥様の手づくりで、
彩りもよく栄養バランスも考えられた、
まさに“絵に描いたような愛妻弁当”が入っていました。

あまりにも申し訳なくて、会社の給湯室で弁当箱を洗い、
当時の相場の500円玉を弁当箱に入れて
「ごちそうさまでした」とお返ししました。
 後日、その500円について「そんなことしてもらったら困る」と言われましたが……
それはさておき、私は強く感じたのです。

会社では嫌われ者でも、
家庭ではとても大事にされている旦那様なんだな、と。

■価値観が変わった瞬間

そして思いました。 

出世するために家庭を二の次にする人と、
出世とは遠くても家族を心から大切にする人。 
もし自分が結婚するなら、どちらのタイプの旦那様を望むのだろうか。

当時独身だった私は、迷わず後者だな、と心から思いました。

その先輩は管理職にはなれませんでしたが、
定年まで勤め上げました。
私にとっては、今でも忘れられない先輩です。

この出来事をきっかけに、私自身の価値観も変わりました。 
会社で認められることももちろん大事。
でも、プライベート、特に家族はそれ以上に大切にして、
家族に認められるほうが幸せな人生なのではないか
──そう考え直すきっかけになった出来事でした。

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