「毎日投稿しているのに、フォロワーが増えない」
「うちの投稿、なんだか“伝わらない”気がする…」
自分のお店のSNSアカウントで投稿しているときに、こう感じたことはありませんか?
実は、投稿の内容が悪いわけではなく、お店の「世界観」が伝わっていないだけかもしれません。
どんな想いで、どんな人たちが、どんなものを提供しているお店なのか。それが伝わるだけで、「行ってみたい」「また行きたい」と感じるお客さんは確実に増えます。
今回は、SNS運用シリーズの第1回目!全5回を予定しています。
70店舗以上の飲食店をサポートしてきた中で見えてきた、売れているお店が共通してやっている「SNSで世界観をつくる3本柱」を紹介します。
1|「商品投稿」は【魅せ方】で変わる
まず最初の柱は、【商品】です。
SNSでは商品の投稿が一番多いですが、ここで大事なのは「見せる」ではなく「魅せる」ことです。
多くのお店が「メニュー写真を載せる=発信」と思っていますが、実はその投稿はほとんどの人にとってはただの「料理の写真」でしかありません。
お客さんが見たいのは、【どんな体験ができる料理か】なんです。
たとえば同じラーメンの投稿をする場合、
①「濃厚味噌ラーメン 890円」
②「寒い夜に、体の芯まで温まる一杯」
どちらがより温かみを感じますか。
恐らく②の表記の方が、同じ写真でも【温度】を感じることができると思います。
実際、私がサポートしているある居酒屋では、
メニュー紹介の文言を「価格中心」から「体験中心」に変えただけで、
投稿の保存数が2.5倍に増えました。
ただ商品を「見せる」のではなく、温度感を出して「魅せる」投稿を心がけましょう。
📍ポイント:料理を「売る」のではなく、「感じてもらう」こと
2|「人投稿」で【温度】を出す
2つ目の柱は、【人】です。
これが一番、お店の「世界観」を作る上での軸になります。
SNSの中で「人」が見えるお店は、格段にファンが増える可能性が高まります。逆に、人の顔が見えないお店は、どんなに美味しそうな料理を投稿しても「無機質」に感じることがあります。
たとえば、
・オーナーや店長のこだわりを紹介する
・スタッフが笑顔で準備している姿を撮る
・お客さんとの何気ない一言を紹介する
このような投稿で「人」が見えると、お店の「温度」がより伝わります。
あるカフェでは、Instagramのリール投稿でラテを淹れている動画を投稿していました。
元々はコーヒーだけを映している動画でしたが、オーナーさんの顔を含めた動画に切り替えてから、普段の3倍以上の再生数を獲得しました。
コメント欄には「この方に淹れてもらいたい」「人柄が伝わる」といった声が多くなり、実際にリール投稿を見て来店されたお客様が増えたそうです。
このように、「人」を見せることで、見ているユーザーの安心感を与え、来店動機へと繋げることができます。
中には自分の顔を投稿することに抵抗がある人も多いかと思いますので、無理にする必要はありません。
その場合は、「店長おすすめ!」「スタッフ一押し!」と言ったように、「人」が感じられる文章にすることで、温度感が変わっていきます。
「商品投稿」はもちろん大切ですが、「人投稿」で集客する。これが今のSNS時代の流れといっていいでしょう。
📍ポイント:「人」を見せて、温度感を伝えよう
3|「空気感投稿」で【世界観】を完成させる
そして最後の柱が、【空気感】。
「空気感」とは、お客さんが入店したときに感じる「空気」のこと。つまり、お店の「雰囲気」を伝える投稿です。
たとえば、
・照明のあたたかさ
・スタッフの声のトーン
・お客さん同士の距離感
・テーブルに並ぶグラスの反射
SNSでは、これらを写真や動画で「間接的に伝える」ことができます。
私が担当している焼鳥店では、あえて「料理」ではなく「煙」を撮影したリールを出しました。
つまり、焼き場から立ち上る煙、炭のパチパチする音。そしてお客さんのワイワイする声と大将の掛け声など。
一切テロップを入れず、BGMもなし。まるで実際にお店に来た時の雰囲気を感じられるリールを投稿しました。
その結果、これまでの過去最高の再生数を記録しました。コメントには「この雰囲気、最高」「この空気感好き」といった高評価をいただきました。
文章や写真では味わえない、動画だからこそ伝わる「空気感」をユーザーさんに伝えることができます。
📍ポイント:お店に来ているような「空気感」を演出する
4|3つの柱をどう使い分けるか?
「うちはメニューが多いから、料理をたくさん投稿したい」
「出たがりの店長だから人の投稿が多くなってしまう」
といったように、色んなアカウントを見てると同じような投稿ばかりをしているお店を見かけます。
統一感があって悪くわないですが、お店の世界観を伝えるためには不十分になります。
今回紹介した3本柱は、バラバラに使うものではなく、バランスを意識して構成することが大切です。
理想的な投稿の割合は、下記の通りです。
【商品】 :5割
【人】 :3割
【空気感】:2割
そして、同じ投稿を繰り返すのではなく、【商品】→【人】→【商品】→【空気感】→… のようにバランス良く投稿することで、見る人も飽きがなく見てもらえるようになります。
そして重要なのは、一貫性です。
どんな投稿をする場合も、同じトーン・同じ色味・同じ言葉の温度でまとめることで、あなたのお店の世界観は自然にブランド化します。
📍ポイント:「映える写真」ではなく、世界観を感じさせる構成力
【現場事例】「人×空気」で世界観を魅せたラーメン店
私がコンサルしている、あるラーメン店では、もともと「メニュー紹介」と「営業時間のお知らせ」の投稿しかしていませんでした。
投稿頻度も多く、写真も綺麗に撮られいました。でも、フォロワーの反応はいまいちで、リールも数100回再生が続いていました。
そこで足りなかった「人×空気」の投稿を加える提案をしました。
・店主がスープを仕込むシーン
・常連さんが「いつもの」を注文する様子
・開店前の厨房の「静けさ」
店主という「人」を見せ、普段は見ることができない開店前の「雰囲気」など「舞台裏」の投稿を、これまでの「メニュー紹介」の投稿の間に出していきました。
すると、フォロワー数が1か月でこれまで数10人だったのが、なんと500人以上増え、来店時に「あの投稿良かったよ」と常連さんに言ってもらえたみたいで、新規のお客様も増えてきたようでした。
【今日からできる3ステップ】
最後に、今日からできる実践ステップを紹介します。
① 投稿を3分類してみる:直近10件の投稿を「商品・人・空気感」に分けてみましょう。
② 足りない要素を補う:もし「人」が少なければ、スタッフ紹介や仕込み風景を1つ追加してみましょう。
③ トーンを統一する:フィルターやフォント、言葉の温度をそろえると一体感が生まれます。
たったこれだけで、お店の【世界観が伝わるアカウント】に一気に変わります。
まとめ
SNS運用の本質は、「お店の世界観をどう伝えるか」にあります。
ただ料理の投稿をするだけでは効果的にSNSを活用できていません。投稿の中に【商品・人・空気感】の3本柱をうまく組み込んで、SNSを最大限利用していきましょう。
📍今日からチェックしたい3つのポイント
1. 料理を「売る」のではなく、「感じてもらう」こと
2. 「人」を見せて、温度感を伝えよう
3. お店に来ているような「空気感」を演出する
フォロワーを増やすのではなく、お店のファンを増やす投稿を目指していきましょう。あなたのお店の世界観「ブランド」が伝われば、SNSは必ずあなたの味方になります。