今では化石、給与ベースアップ「年功序列」の切なさ
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こんばんは。まずは今日の1枚をご紹介。
月・火・水に1枚ずつ引かせていただき、
明日、カードの"意図"を紐解きます。
今日の1枚はこちら。
『UKIYO TAROT』Art by Pietro Turino © Lo Scarabeo, Printed in ItalyWith translations by Maria Victoria Filadoro & Yeray Migue
「カップのナイト・正」です。
キーワードは「魅力・愛情」
明日木曜日にこの3枚を読みます。
お楽しみにね。
と、楽しいと言ったそばから
今日のコラムは切ないモノになります。
「はじめての仕事」として職場に来た時に
出された「給与のシステム」について資料を
目にしたときの感想です。
年功序列という悲しみシステム
今でこそ、「能力主義」となり成果・能力が
評価されて給与が上がる時代となりました。
平成18年、それが僕の初就職でした。
入社式は東京、研修は東北、勤務地は地元愛知。
2~3か月は県をまたいで、学習の日々。
働く上で必要な能力を学んだわけです。
教える側も不慣れなのか、一貫性のないもの。
ある人はAが重要といい、別の人はAは最後に
確認すれば良いとする、気まぐれなものでした。
「こういう人たちの下で働くの?」という疑問を持ち
地元、愛知に戻り改めて配属決定。
規約書類、身元保証など様々な書類をいっぺんに
押し付けられます。
僕あんまり規約全文を読むのは好きではない、
というか正直苦手です。「読める人こそ伸びる」
そうはよく聞きますけど、頭に入ってこないものは
読んでも仕方がないと割り切ってしまってます。
が、そんな僕でもじっくり見たものがあります。
それが『給与体系の系列表』というもの。
その会社の給料のシステムがずらりずらりと
書かれているものです。
これにサッと目をやったとき、
思わず「フッ」と鼻で笑った事は今でも忘れません。
『年間ベースアップ30円』
僕はそれを見たとき、
「お金のために頑張る」意欲はゼロになりました。
10万円上乗せするのに20年かかる
この30円とは、時給の事です。
1年頑張ると、時給が+30円されていくわけです。
1日の稼働は確定で8時間、なので+240円。
勤務日の平均が21日として+5040円。
1年後に初任給にプラス"手取り"が5千円増える。
まぁ実際にはブラックで勤務時間はむちゃくちゃ。
貰うには貰ってましたが、身体が壊れたので
3年で離れました。
身体も、心も、お金も、友人も失って。
貰い損ねたお金は正直言うとたくさんあります。
あえて可哀そうだからという超超超上から目線で
モノを言うのであれば、
勤務時間の実績管理はずさんと言わざるを得ない。
もう証拠もないから労基に走っても何もないですが
「さあびす」が当たり前の時代でした。
このシステムだと10万円上乗せしようと思うと
20年かかります。
18歳に就職、手取りが14、15万。
38歳、丁度今の年齢まで続けていたとしたら、
25万円の給料になってたわけです。
しかもこれ単純計算です。あえて「手取り」と
表現しているから絶望感が薄目ですが、
本来の給与で示すと社会保険料の天引きで
30万ちかくが25万になるのを毎月見せつけられる。
そんな事、目にしたくもないですね。
自営業したほうが早いよこんなの。と、
そう思ってしまったものです。
さらに、他にも理由があるからです。
年齢・勤続年数の圧
基本的に先にお話した通り、年間ベースアップなど
商品を多く見せるような「底上げ」の土台に
すぎないものです。
ベースアップとは別に「役職手当」があり、これを
勤務する人は狙います。
この役職が上がるかどうかは、直属の上長の
承認で決まります。
言い方は悪いですが「媚びへつらう」業務が
あるのはこのせいです。
こんなシステムがあるから、若手は振り回され、
そんな状況でも「ニコッ」としなければいけない。
ちなみに僕はその3年間、あくまでも自分を
通しました。
仕事を通じて満足させる対象は「お客」であり、
同僚の「役職上げ」に協力するものでは無い、と。
これも正直極端ですが、当時の僕は
そういう鋭さを持っていました。
僕が行ってたのは「フロント」という役割で、
機械の修理の傍ら、手配、発注、配車、
電話応対、事務をこなすものでした。
ある時は「でかい現場を取る」として上司の
出した見積に「タダで貸しては意味はない」
と言って抗議し、暴力で発注させられ。
ある時は「近隣店舗が困ってる」として
他店のフロントの先輩に機械を渡すと
「この現場が"いつか"使うから残してた」
と恫喝され。
そのある種、恩を売った他店の先輩は、
いざこっちが助けてほしいから貸してと
頼んでも「断られる」
年齢が上の上司、勤続年数が大きい役職が
モノを言う世界。
この世界で「媚びへつらう」ならいつでも
イエスを答えなくてはいけない造りになっていた。
そんなわけなのです。
だから早い段階で、
「働いてお金を稼ぎ集める」事はやめています。
貧乏でも生活保護でも正直、何でもいいです。
僕は「ありがとう」が欲しいと思ってます。
一人で動く以上、機会は絶望的に少ないですが、
それでもどこか、誰かの人生において、
感謝をされた事がある、その積み重ね。
これはお金では買えない価値のあるものだと、
僕は思っています。
(にか)