ヘリオトロープという花を、ご存知だろうか。
小さな紫の花が、ぎゅっと密集して咲く。遠くから見ると、夜明け前の空の
ような、深くて静かな色をしている。甘くやわらかな香りが漂って、近くに
立っているだけで、どこか懐かしいような気持ちになる花だ。
その名前はギリシア語で「太陽に向かう」という意味を持っている。
花がつねに太陽の方向を向いて咲く性質から、そう呼ばれるようになったの
かもしれない。
ヘリオトロープの花言葉には、こんな由来がある。
ギリシア神話に、クリティという水の精が登場する。彼女は太陽神アポロンに恋をしたのだけれど、その恋は叶わなかった。それでもクリティは、ただ
ひたすらに、空を渡るアポロンを見つめ続けた。食べることも眠ることも
忘れて、ただ彼の姿だけを目で追い続けた。やがて彼女はそのままヘリオトロープの花へと姿を変えた、という話だ。
そこから生まれたのが「献身的な愛」「夢中」「熱望」という花言葉。
この話を聞いて、あなたはどう感じるだろう。美しいと思うか、切ないと
思うか。それとも、どこかに自分と重なるものを感じるだろうか。
好きな人がいる。でも、その気持ちはちゃんと届いているのかわからない。
相手は自分のことをどう思っているのか、この関係はこれからどこへ
向かうのか。問いかけを繰り返しながら、それでも見つめることを
やめられない。
クリティが空を見上げ続けたように、誰かを想い続けることがある。
そういう経験、きっと一度はあるんじゃないかと思う。
少し前に、こんな相談があった。
数ヶ月前から気になっている人がいるという女性からだった。職場で
知り合い、何度か食事にも行った。笑ってくれるし、ラインの返信もある。
でも、それ以上に進まない。好意があるのかないのか、読めなくて苦しいと
言っていた。
霊視で視ていくと、相手の男性の内側に、踏み込むことへの怖さがあるのが
見えた。過去の関係で傷ついた経験が、まだ癒えていなかった。彼女のことを嫌いなわけではない。ただ、自分から動けない状態にあった。
そのことを伝えると、彼女はしばらく黙っていた。それから「そうか、怖いんですね」とぽつりと言った。責めるでもなく、ただ、腑に落ちたような声
だった。
その後の展開を聞くと、少しずつ距離が縮まっていったという。彼女が
変えたのは、相手を急かすことをやめたことだった。待つのではなく、ただ、自分らしくそこにいる、という関わり方に切り替えたらしい。
相手の本音が見えると、こちらの動き方も変わってくる。何も変わって
いないように見えて、実はそこが一番大きな転換点なのかもしれない。
誰かのことが頭から離れない。この人はどんな人なのか、自分のことを
どう思っているのか、これからどうなっていくのか。そういうことを
知りたいと感じているなら、霊視鑑定という選択肢がある。
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白神龍玄