「ジョジョと共に」

「ジョジョと共に」

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難しそうな組織論をAIと繰り広げる、その私の背後。

車の後部座席では、子どもたちが熱く語り合っていた。
テーマは「ジョジョ」への愛。

かなり踏み込んだマニアックな会話で、
正直、私には具体的な話の中身まではわからない。

それでも不思議と伝わってくるものがある。

二人の間には、共感している空気がはっきりと流れていて、
キーワードだけで場面が立ち上がり、
同じ温度で語り合っていることが、声の調子でわかる。

同じものを見る。

そこから感じ取るものは、人それぞれかもしれない。
それでも、違いの中で重なり合う部分があるから、
人は会話を楽しめるのだろう。

そんなことを、AIとチャットをしながら私は考えていた。

そのとき、後部座席から聞こえてきた。

「全部読んだ漫画もさ、
一回全部忘れて、また最初から読みたいよね!」

面白い発想だな、と思った。

記憶すらリセットできるものとして捉える感覚は、
「削除しますか?」の今の時代ならではなのだろうか。

同じ車に乗り、同じ景色を見ながら、
それぞれの時代の温度で生きている。

それでも、こうして笑い合える。

違いがあるからこそ、
重なる時間は、少しあたたかい。

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