福島県公共積算に関する考察【備考欄の※マークについて】

福島県公共積算に関する考察【備考欄の※マークについて】

記事
コラム
【公共営繕(建築・電気・機械設備)の難しさ 備考欄の”※”についての考察】

■結論① 
設計書の備考欄の※ は通常の歩掛を変更している可能性あり。
つまり微妙に単価がずれる。

■結論② RIBCコードに紐づく名称・摘要・単価・備考欄 を手打ちで打ち換えたときに※が自動的に付帯される。



本稿は、公共建築工事の積算実務において、発注者提示の設計単価との間に生じる微細な金額差異の要因の一つである、公共建築工事積算システム(以下、RIBC2)の備考欄に付される「※」(米印)の解釈、およびその技術的対応について解説するものです。

「※」が示す変更の種別 RIBC2では、コード指定により標準的な名称・規格等が自動展開されますが、備考欄の「※」は、その標準情報から何らかの変更が加えられたことを示します。この変更は、以下の二つに大別されます。

(1) 顕在的な変更 名称、摘要、備考欄に対する仕様の追記や修正がこれにあたります。これらは目視で確認可能であり、積算担当者は変更内容に適合する単価を適切に選定・適用することで対応します。

(2) 潜在的な変更 複合単価を構成する「歩掛」自体への修正がこれにあたります。これは設計書の表面的な記述からは判別が困難です。この歩掛変更が存在する場合、積算基準に則って算出しても、発注者の設計単価とは一致せず、微差(例:10円前後)が生じる主要因となります。

つまり※がついている場合、単価算出の歩掛そのものに補正がかかっており、どんなに積算基準に乗っ取って積算しても、当たらないということが発生します。

(3) 潜在的変更への対応策 残念ながら、この歩掛の変更を直接的に見分ける確たる方法は存在しません。実務上、発注者ごと、あるいは設計書単位で独自の補正(いわゆる「発注者のくせ」)が存在するため、その適用基準を外部から完全に特定することは困難です。
当該発注者の過去の金入り設計書を継続的に分析し、データとして蓄積することで、補正の傾向を掴める可能性はあります。しかし、「※」が必ずしも歩掛の変更を意味するわけではない以上、憶測で単価を調整することはできません。

したがって、明確な根拠が得られない限りは、たとえ「※」が付いていても、まずは積算基準に則って(のっとって)算出することが、積算担当者の基本姿勢とするしかないでしょう。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す