「もう終わったはずなのに、なぜか忘れられない」
頭では分かっている。
戻っても苦しいこと。
このまま待ち続けても、傷付くかもしれないこと。
自分を大切にするなら、前へ進んだ方がいいこと。
それでも、
夜になると考えてしまう。
相手の言葉。
最後の空気。
既読が付いた時の感情。
突然浮かぶ記憶。
忘れたいのに、
心だけがそこに戻ってしまう。
こうしたご相談は、とても多く寄せられます。
ですが私は、
「執着しているだけです」
「次へ進きましょう」
と簡単には考えていません。
なぜなら、
人の感情は意思だけで切り替えられるほど単純ではないからです。
人と人の間には、
目には見えない流れがあります。
私はそれを、
縁脈(えんみゃく)と呼んでいます。
縁脈とは、
人・出来事・未来を結ぶ見えない脈。
相手の本音。
言葉にならなかった感情。
終わった後も残り続ける気配。
そうしたものは、
関係が終わった瞬間に完全に消えるわけではありません。
特に強く感情が動いた関係ほど、
縁脈には深く痕跡が残ります。
だから、
頭では「終わった」と理解していても、
心だけが切り離せない状態が起きるのです。
これは弱さではありません。
むしろ、それだけ深く流れが繋がっていた証でもあります。
ただここで大切なのは、
「忘れられない=運命の相手」
とは限らないということ。
縁脈には、
巡る流れもあれば、
滞る流れもあります。
本来であれば自然に流れていくはずの感情が、
未消化の想い、後悔、言えなかった言葉、
突然の別れなどによって、
澱(おり)として留まり続けることがあります。
すると、
現実は終わっているのに、
感情だけがその場所に取り残されてしまう。
「前へ進みたいのに進めない」
そんな状態が続いてしまうのです。
私は現在、
古くから“境界”を守る神として伝わる
「塞坐三柱大神(さやりますみはしらのおおかみ)」
の神域へ祈りを捧げながら、
こうした縁脈の滞りを静かに読み解いています。
鑑定で視ているのは、
単純な「復縁できます」「できません」ではありません。
なぜ、その相手が忘れられないのか。
なぜ今も感情が残り続けているのか。
その縁は、巡る縁なのか。
それとも、滞留している縁なのか。
そして、
あなたの未来が本当はどこへ向かおうとしているのか。
そこまで含めて、縁脈を立体的に視ていきます。
人は理由が分からない時、
一番苦しくなります。
だからこそ私は、
ただ希望を持たせるだけでも、
無理に諦めさせるだけでもなく、
“今、何が起きているのか”
を丁寧に紐解くことを大切にしています。
忘れられない相手がいることは、
決して悪いことではありません。
ですがその感情に飲み込まれ続ける必要もありません。
流れの意味を知った時、
止まっていた心は少しずつ巡り始めます。
もし今、
「もう終わったはずなのに苦しい」
そんな想いを抱えているなら。
それはあなたの縁脈が何かを伝えようとしている合図かもしれません。