「また今日も、議事録で2時間…」
会議が終わって、ホッとしたのも束の間。
録音を聞き直しながら、誰が何を言ったか思い出す。
文字に起こす。整形する。
関係者にメール送信。気づけば19時。
入社3年目の私は、毎週5〜6件の会議に参加し、そのうち3件で議事録担当を任されていました。
定時は18時なのに、帰宅できるのはいつも20時過ぎ。
議事録作成だけで、月間20時間以上を消費していたのです。
しかし、Geminiに議事録作成を任せてから、私の働き方は劇的に変わりました。今では定時退社が当たり前。
浮いた時間で、本来やるべき企画業務に集中できています。
今回は、私が実践している「Geminiを使った議事録作成フロー」を、失敗談も含めて完全公開します。
議事録地獄だった入社3年目の現実
私が所属するマーケティング部では、毎週こんな会議がありました。
月曜:週次定例ミーティング(60分)
火曜:クライアントとの打ち合わせ(90分)
水曜:社内プロジェクト会議(45分)
木曜:部署横断MTG(60分)
金曜:振り返りミーティング(30分)
このうち、私が議事録を任されていたのは月曜、水曜、金曜の3件。
「若手の仕事だから」という理由で、自動的に私に回ってきていました。
当時の私の議事録作成プロセスは、こうでした。
会議中、必死にメモを取る(話を聞く余裕がない)
会議後、スマホの録音を聞き直す(40分の会議なら、40分かかる)
Word文書に箇条書きでまとめる(20〜30分)
上司に確認依頼を送る(5分)
修正指示を受けて、再度編集(10分)
関係者10名にメール送信(5分)
1件あたり約90分。週3件で4.5時間。月間で約18〜20時間。
さらに厄介だったのは、会議中に集中してメモを取るあまり、議論の流れについていけないこと。
上司から「〇〇さん、さっきの件どう思う?」と振られても、
「すみません、もう一度お願いします…」と聞き返す始末でした。
Geminiとの出会い:きっかけは同期の一言
転機が訪れたのは、ある金曜日のランチタイムでした。
同期の田中くん(仮名)が、定時で帰る準備をしているのを見て、私は思わず聞きました。
「田中くん、今日の議事録どうするの?まだ作ってないよね?」
彼は笑いながら、こう答えました。
「もう終わったよ。Gemini使えば、会議終了と同時に8割完成してるから」
正直、最初は半信半疑でした。
AIに議事録なんて、本当にできるのか?
上司に怒られたらどうするんだ?――そんな不安がありました。
しかし、彼が見せてくれたGeminiで作った議事録は、私が2時間かけて作ったものと遜色ありませんでした。
むしろ、要点が整理されていて、読みやすいくらいでした。
その日の夜、私は自宅でGeminiを開き、まずは過去の会議録音で試してみることにしました。
【実践】Geminiで議事録を作る5ステップ
ここから、私が実際に行っているGemini活用フローを紹介します。
このやり方で、議事録作成時間は90分から15分に短縮されました。
ステップ1:会議前の準備(所要時間:3分)
会議が始まる前に、Geminiに以下のプロンプトを用意しておきます。
「これから〇〇についての会議の音声を文字起こしします。以下の形式で議事録を作成してください。
【会議情報】
日時:2025年2月6日 14:00-15:00
参加者:〇〇、△△、□□
議題:〇〇プロジェクトの進捗確認
【議事録の形式】
決定事項(箇条書き)
各議題の要約(発言者名付き)
次回までのアクションアイテム(担当者・期限付き)
持ち越し事項
文字起こしした内容から、重要な発言のみを抽出し、簡潔にまとめてください。」
このプロンプトをスマホのメモアプリにテンプレート保存しておくと、毎回3分でセットアップできます。
ステップ2:会議中は「聞くこと」に集中(所要時間:0分)
これが最大の変化でした。
以前は必死にメモを取っていましたが、今は議論に集中するだけ。
スマホで録音しながら、重要なポイントだけ手元にメモ。
あとはGeminiに任せると割り切ったことで、会議での発言や質問も自然に増えました。
上司からも「最近、〇〇さん、会議での発言が増えたね」と言われるようになりました。
ステップ3:会議後、音声をテキスト化してGeminiに投げる(所要時間:5分)
会議終了後、すぐにこの作業を行います。
私が使っているのは、スマホの音声をGeminiに読み込ませる方法です。
具体的には:
録音した音声ファイルをGoogle Driveにアップロード
Geminiで「この音声ファイルを文字起こししてください」と指示
文字起こしされたテキストを、先ほど準備したプロンプトと一緒に投入
長い会議(60分以上)の場合は、音声を15分ごとに区切って、Geminiに投げると精度が上がります。
ステップ4:Geminiの出力を微調整(所要時間:7分)
Geminiが生成した議事録は、8割は完璧です。残り2割を手作業で調整します。
私が必ずチェックするポイント:
固有名詞(人名・商品名)の誤変換がないか
数字(予算・期限)が正確か
発言者の意図が正しく伝わっているか
実際の例を見てみましょう。
【Geminiの出力】 「山田さんから、予算は50万円程度で進めたいとの発言がありました」
【実際の発言】 「予算は500万円程度かかると思いますが、50万円で抑えられる部分もあります」
この種の数字の誤認は、人間のチェックが必要です。音声を部分的に聞き直して、修正します。
ステップ5:関係者に共有(所要時間:3分)
最後に、完成した議事録をメールやSlackで共有。
私は以下のテンプレートを使っています。
「お疲れ様です。本日の〇〇会議の議事録を共有いたします。
内容に誤りや追記事項がございましたら、明日12時までにご連絡ください。
【次回アクション】
〇〇さん:△△の資料作成(期限:2/10)
□□さん:クライアントへの確認(期限:2/8)」
これで、議事録作成は完了。合計所要時間:約15分。
以前の90分と比べると、75分の短縮に成功しました。
失敗から学んだ「Geminiに任せてはいけないこと」
もちろん、最初から順調だったわけではありません。
私も数々の失敗を経験しました。
失敗1:機密情報をそのまま投げた
最初の頃、私はクライアント名や具体的な金額をそのままGeminiに投げていました。
ある日、上司から指摘されました。
「Geminiって、入力した情報を学習に使うんじゃない?機密情報は大丈夫?」
慌てて調べたところ、Geminiのデータ使用ポリシーを確認。
企業向けプランでは学習に使われないことがわかりましたが、それ以降、以下のルールを徹底しています。
【機密情報の扱いルール】
クライアント名は「A社」「B社」と仮名に
具体的な金額は「〇〇万円規模」と抽象化
社内コードやパスワードは絶対に入力しない
失敗2:Geminiの出力を無修正で送信
2回目の失敗は、Geminiが生成した議事録を確認せずに送ってしまったことです。
後から気づいたのですが、「課長」と「部長」が逆に記載されていました。
幸い、大きな問題にはなりませんでしたが、「AIに任せきりは危険」と痛感した瞬間でした。
それ以降、人名・役職・数字・期限の4つは、必ず音声を聞き直して確認するようにしています。
失敗3:会議の「空気感」が伝わらない
Geminiは発言内容を正確に記録しますが、「空気感」は拾えません。
例えば、ある会議で営業部長が「まあ、できればやりたいね」と言ったシーンがありました。
Geminiの議事録では「営業部長から、実施したいとの発言」と記載されましたが、実際のニュアンスは「正直、優先度は低い」でした。
こうした温度感は、議事録の最後に「補足」として手動で追記するようにしています。
Before / After:私の働き方の変化
Gemini導入前後で、私の働き方がどう変わったか、数字で比較してみます。
【導入前】
議事録作成時間:週4.5時間(月18時間)
平均退社時間:20:00
会議での発言回数:週2〜3回
企画書作成に使える時間:週3時間
【導入後】
議事録作成時間:週1時間(月4時間)
平均退社時間:18:15
会議での発言回数:週7〜10回
企画書作成に使える時間:週10時間
月間14時間の時間短縮。これは、約1.7日分の業務時間に相当します。
さらに嬉しかったのは、上司からの評価が変わったこと。
「〇〇さん、最近は会議でも積極的に発言してくれるし、企画書のクオリティも上がったね。前から思ってたんだけど、議事録係だけじゃもったいないよ」
この言葉をもらったとき、
「議事録作成を効率化したことで、本来やるべき仕事に集中できている」と実感しました。
Geminiを使いこなす3つのコツ
半年間使い続けて、私が見つけた「精度を上げるコツ」を共有します。
コツ1:プロンプトに「形式」を明示する
Geminiは指示が具体的なほど、精度が上がります。
× 「議事録を作って」 ◯ 「箇条書き3〜5項目で、各項目50文字以内で要約してください」
特に「文字数制限」を指定すると、冗長な表現が減り、読みやすくなります。
コツ2:会議の種類ごとにプロンプトを用意
私は会議の種類ごとに、3種類のプロンプトテンプレートを使い分けています。
【定例会議用】 「前回のアクション進捗」「今週の課題」「次週のアクション」の3項目で整理
【クライアント打ち合わせ用】 「先方の要望」「当社の提案内容」「合意事項」「持ち帰り検討事項」で整理
【ブレスト会議用】 「出たアイデア一覧」「採用候補」「次回までに深掘りする案」で整理
テンプレートを使い分けることで、議事録の統一感が生まれ、後から見返しやすくなりました。
コツ3:音声の「前処理」で精度アップ
音声の質が悪いと、Geminiの文字起こし精度も下がります。
私が気をつけているのは:
スマホは会議室の中央に置く(全員の声が拾えるように)
オンライン会議は、PC音声を直接録音(Zoom等の録音機能を活用)
周囲の雑音が多い場合は、ノイズキャンセリング機能付きの録音アプリを使う
これだけで、文字起こしの誤変換が激減しました。
導入を躊躇しているあなたへ
「でも、上司が反対するんじゃないか」
「AIに頼って、失敗したら自分の責任になる」
「そもそも、使いこなせる自信がない」
私も最初は、同じ不安を抱えていました。
しかし、試してみてわかったのは、
Geminiは「丸投げツール」ではなく「時短ツール」だということ。
人間の判断が必要な部分(機密情報の扱い、温度感の補足、数字の確認)はしっかり残し、機械的な作業(文字起こし、整形、要約)をAIに任せる。
この役割分担が、最も効果的でした。
もしあなたが今、議事録作成で残業しているなら、まずは1件だけ試してみてください。
私が最初にGeminiを使ったのは、金曜日の30分の振り返り会議でした。
失敗してもダメージが少ない、小さな会議から始めたのです。
結果、15分で議事録が完成し、定時で帰れました。
その小さな成功体験が、今の私の働き方を作りました。
まとめ:AIは「敵」じゃなく「相棒」
Geminiに議事録を任せてから、私の仕事人生は確実に変わりました。
浮いた時間で企画書を3本仕上げ、そのうち1本はクライアントに採用されました。月間14時間の短縮は、単なる「時短」ではなく、「自分の価値を高める時間」に変わったのです。
AIを使うことは、手抜きではありません。むしろ、人間にしかできない仕事に集中するための、賢い選択です。
あなたも、議事録作成で消耗する時間を、本当にやりたい仕事に使ってみませんか?
明日の会議から、Geminiを相棒にする第一歩を、ぜひ踏み出してください。