うつ病寛解後の揺り戻し 再発との違いについて

うつ病寛解後の揺り戻し 再発との違いについて

記事
コラム
うつ病が寛解した後も、
一時的にうつっぽくなることがあります。

「何もしたくない」
「気分が落ち込む」
「人と関わりたくない」
「前みたいに動けない」

こんな状態になると、

**「もしかして、うつ病が再発した?」**

と不安になりますよね。

私自身もうつ病を経験しているので、
調子が落ちると、

「またあの状態に戻ってしまうのでは?」

と不安になることがあります。

でも、

**一時的に調子を崩すことと、
うつ病が再発することは同じではありません。**

### 「揺り戻し」と「再発」は何が違う?

「揺り戻し」は正式な医学的診断名ではありませんが、

寛解後にストレスや疲労、
睡眠不足、環境の変化などをきっかけに、

一時的に気分が落ちたり、
意欲がなくなったりする状態を
表す言葉として使われることがあります。

数日調子が悪くても、
休養をとったり、
ストレスが軽くなったりすることで、
また元の状態へ戻っていくことがあります。

一方で「再発」は、

うつ病の症状が再びはっきりと現れ、
一定期間続き、
生活にも大きな支障が出ている状態です。

ただし、

**「何日なら揺り戻し、何日以上なら再発」**

と自分だけで明確に区別できるものではありません。

症状の強さや続いている期間、
睡眠・食欲の変化、
日常生活への影響などを含めて判断します。

### 寛解したのに落ち込むことは、おかしくない

寛解というのは、

「これから一生、落ち込まない」

という意味ではありません。

うつ病になったことがない人でも、
大きなストレスがあったり、
疲れがたまったり、
大切な人と離れたりすれば、
気分が落ち込むことはあります。

寛解後の私たちにも、
当然そういう日はあります。

だから、

**「落ち込んだ=再発」**

とすぐに結びつけなくても大丈夫です。

### 私が揺り戻しのときに意識していること

まず、

「今はちょっと調子を崩しているだけかもしれない」

と考えるようにしています。

そして無理に元気になろうとしません。

家事も最低限。

仕事もできる範囲。

眠れるなら眠る。

何もしたくなければ、
何もしない時間を作る。

そして数日間、
自分の状態を観察します。

昨日より少し楽になったのか。

逆に、日に日に悪くなっているのか。

眠れているか。

食べられているか。

生活が送れているか。

こうした変化を見るようにしています。

### 「いつもの揺り戻しと違う」と感じたら

休んでも改善しない。

落ち込みが続いている。

眠れなくなってきた。

食欲が大きく変わった。

仕事や家事がほとんどできない。

以前うつ病になったときと
似た症状が増えてきた。

そんな場合は、

「揺り戻しだから大丈夫」

と決めつけず、
早めに主治医へ相談することも大切です。

再発だったとしても、
早い段階で気づいて治療につなげることには
大きな意味があります。

### 一度落ち込んだからといって、振り出しではない

寛解後に調子を崩すと、

「せっかくここまで良くなったのに」

と思ってしまいます。

でも、一時的に落ち込んだからといって、

**これまで積み重ねてきた回復が
全部なくなったわけではありません。**

今日は休む日。

今週は少しペースを落とす週。

そんな時期があってもいい。

寛解後の人生にも、
調子の良い日と悪い日はあります。

悪い日が来たときに、

「再発した!」

とすぐに怖がるのではなく、

**「今は揺り戻しかもしれない。
少し休みながら様子を見てみよう」**

と思えるだけでも、
不安は少し小さくなると思います。



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