発達障害は不幸なのか

発達障害は不幸なのか

記事
コラム
私は、中学1年生の息子と小学4年生の娘を育てている二児の母親です。
そして以前は相談支援専門員として活動していました。息子は「自閉スペクトラム症、注意欠如多動症」の診断をうけています。

息子が発達障がいを疑われたのは1歳になり、保育園に入園してから数か月経った時でした。担任の先生からちょっと気になるので、1歳半健診でお医者さんに相談してほしいと言われました。その時、私は憤りを感じました。
「まだ1歳なのに、この年で障がいがあるかもなんてひどすぎる!」
指摘をしてくださったのは園長先生でした。集団行動が出来なかったり、お昼寝が出来なかったり…。出産前は保育園で看護師をしていたので、違和感は感じていました。でも我が子の事になると、やっぱり認めたくなかったんです。

結局1歳半健診で相談し、小児科で検査を受けましたが年齢が小さすぎたため診断はつきませんでした。「何かあったら来てください。」そのように言われた、約2年後再び発達検査を受け診断がつきました。

3歳になってから体操教室に通い始めたのですが、先生の言うことを聞かない、みんなと同じ行動が出来ない、順番が守れない・・・。
「この子、たぶん発達障がいだろうな。」
正直、そんな姿を見たら認めざるを得ないなと感じたのです。

大型スーパーに行ってもカートに乗れないし、多動なので動き回り走り回る。チャイルドシートにもちゃんと乗れない。人が多い場所に行くと、癇癪を起こし暴言や暴力を振るってくる。母親(私)から離れる事に不安が強く、幼稚園も私はずっと付き添い、息子は行事には一切参加できず。小学校も入学式にも参加できず、そのまま不登校へ・・・。

 息子が生まれてからの12年間本当にたくさんの事があったし、しんどいと思うことが多々ありました。
『もう子育てをやめたい、逃げたい。』
そんなふうに感じることもありました。

じゃあ、“発達障がいは不幸なのか”

この12年間本当に大変でしたが、私の答えは“NO”です。
息子が生まれてきてくれたおかげで、たくさんのご縁に恵まれました。同じ発達障がいの子どもを育てる母親同士のつながりができ、色々な場面で支えてもらいました。

そして私が相談支援専門員として活動するきっかけになったのも、息子でした。息子の担当になってくれた相談支援専門員さんにたくさん助けていただき、その経験から私も相談支援専門員として困っている子どもや、そのご家族のサポートをしたいと思うようになりました。

そして、私と息子を取り囲む世界は、とても優しくて温かいです。
きっと息子が発達障がいと診断されていなかったら、このような素晴らしい経験をすることはなかったと思います。
息子が生まれてきてくれた事に感謝しています。

でも、ここにたどり着くまでにたくさんしんどい思いをしてきました。不幸だと感じる保護者の方もきっといると思います。私もそういう時がありました。
まだまだ子育て中。中学1年生になり最初は頑張って中学校に通っていた息子も少し心が折れてしまい、また不登校ぎみになっています。
でもこんな日々の発信を行っていきたいと思っています。

私の記事を読むことで同じく発達障害のある子を育てている読者の方に
 「発達障がいは不幸じゃない」
そう思えるようになって、前を向いて子育てをしてほしい。そのために、私に出来ることをどんどんやっていきたいと思います。
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