好きな人の返信を待っているだけで、一日が終わる人へ

好きな人の返信を待っているだけで、一日が終わる人へ

記事
コラム
好きな人からの返信を待っている時間は、なぜあんなに長いのでしょう。
普通の10分は、ただの10分です。
でも、好きな人からの返信を待つ10分は、体感で1時間くらいあります。
30分返ってこないと、少し不安になります。
1時間返ってこないと、スマホを何度も見ます。
3時間返ってこないと、脳内会議が始まります。
半日返ってこないと、なぜか人生全体まで不安になります。
「何か変なこと言ったかな」
「重かったかな」
「嫌われたかな」
「忙しいだけかな」
「いや、でも好きなら返すよね」
「でも自分も忙しいとき返せないことあるし」
「いや、でも通知くらい見てるよね」
「見てるのに返さないってことは、つまり……」
こうして、たった一通の返信をめぐって、心の中で裁判が始まります。
検察官は自分。
弁護士も自分。
裁判官も自分。
証拠は、相手の既読と返信速度。
かなり忙しいです。
しかも、結論はだいたい不安寄りになります。
好きな人の返信を待っていると、スマホがただの機械ではなくなります。
もはや、小さな神殿です。
通知が鳴れば祈るように見る。
鳴らなければ、こちらから画面を確認する。
何も来ていないのに、なぜかもう一度確認する。
電波が悪いのかもしれないと思って、意味もなく画面を更新する。
もちろん、更新しても来ていません。
でも、また見る。
このときの指の動きだけは、かなり素早いです。
恋愛中の人間は、スマホ確認に関しては一流の反射神経を持っています。
そして、やっと返信が来る。
「ごめん、寝てた」
この一言で、さっきまでの不安が少し溶けます。
急に世界が優しく見えます。
部屋の空気も少し軽くなります。
さっきまで悩んでいた自分が、少し恥ずかしくなります。
でも、また次の返信待ちが始まります。
恋愛とは、なかなか忙しいものです。
返信を待つ時間は、なぜこんなに長いのか
好きな人からの返信を待つ時間が長く感じるのは、ただ暇だからではありません。
心が相手のほうへ行きすぎているからです。
相手はいま何をしているのか。
自分のことをどう思っているのか。
返信する気はあるのか。
めんどくさいと思われていないか。
ほかに気になる人がいるのではないか。
考え始めると、きりがありません。
しかも、恋愛中の想像力はかなり働きます。
普段は文章を書くのが苦手でも、好きな人の気持ちを想像するときだけは小説家のようになります。
相手が返信しない理由を、何十パターンも作れます。
仕事が忙しい。
疲れて寝ている。
友達といる。
スマホを見ていない。
返信を考えている。
返すタイミングを逃した。
自分に興味がない。
他の人と話している。
急に冷めた。
最初から脈なしだった。
ここまで考えると、もう心が疲れます。
でも実際の理由は、ただお風呂に入っていただけかもしれません。
あるいは、寝落ちしていただけかもしれません。
もしくは、本当に忙しかっただけかもしれません。
つまり、返信が遅い理由は一つではありません。
それなのに、不安なときの心は、いちばん苦しい理由を選びがちです。
「忙しいだけかも」ではなく、
「嫌われたのかも」を選んでしまう。
これは自分の心を守ろうとしている反応でもあります。
最悪を想定しておけば、傷つく準備ができる気がするからです。
でも、最悪を想定し続けると、今この瞬間の自分がずっと苦しくなります。
返信が来る前から、何度も失恋しているような気持ちになる。
それは、かなりつらいことです。
好きな人の一言で、気分が天気みたいに変わる
恋愛中は、気分が天気のように変わります。
返信が来たら晴れ。
短文だったら曇り。
既読無視なら大雨。
絵文字がついていたら快晴。
スタンプだけなら、少し不安定な空模様。
好きな人の一言で、一日の気分が変わってしまうことがあります。
「おはよう」と来ただけで、今日は良い日かもしれないと思う。
「忙しい」と言われただけで、邪魔だったかなと落ち込む。
「また話そう」と言われたら、可能性を感じる。
「笑」とついていたら、ちょっと嬉しい。
返信がそっけないと、急に不安になる。
恋愛中の心は、とても繊細です。
相手の言葉を何度も読み返します。
「この“笑”はどういう意味?」
「この句読点、冷たくない?」
「前より絵文字が少ない」
「いつもより返信が短い」
「でも質問は返してくれてる」
「これは脈あり? なし?」
もはや、国語の読解問題です。
しかも、答えはありません。
学校のテストなら、模範解答があります。
でも恋愛には、模範解答がありません。
だから苦しいのです。
相手の言葉を読みすぎると、だんだん自分の心が見えなくなります。
自分がどう感じているかより、
相手がどう思っているかばかり気になる。
自分が楽しいかより、
相手に嫌われていないかが気になる。
自分が無理していないかより、
相手に重いと思われないかが気になる。
そうなると、恋愛はだんだん苦しくなります。
好きな人を大切に思うことは、素敵なことです。
でも、好きな人の反応だけで自分の価値を決めてしまうのは、少し危うい道です。
「脈あり」を探しすぎると、自分が見えなくなる
恋愛中は、どうしても脈ありか脈なしか気になります。
返信が早い。
質問してくれる。
予定を聞いてくれる。
話を続けようとしてくれる。
前に話したことを覚えている。
会ったときに目が合う。
他の人より優しい気がする。
こういうことがあると、期待してしまいます。
逆に、
返信が遅い。
会話が続かない。
誘ってこない。
予定が合わない。
そっけない。
既読だけつく。
相手から話題を出してこない。
こういうことがあると、不安になります。
脈あり診断を見たくなる気持ちは分かります。
検索したくなります。
「返信 遅い 脈なし」
「好きな人 既読無視 理由」
「忙しいと言う 男性心理」
「スタンプだけ 返信 意味」
「また連絡する 本音」
検索履歴が、恋愛相談室みたいになります。
でも、脈ありを探しすぎると、だんだん自分が苦しくなります。
相手の行動を一つずつ採点し始めるからです。
返信速度。
文章量。
絵文字。
質問の数。
誘いの有無。
会話の温度。
これをずっと見ていると、恋愛が楽しいものではなく、検査結果を待つ時間のようになります。
しかも、相手の行動には相手の事情があります。
疲れている日もある。
忙しい時期もある。
返信が得意ではない人もいる。
恋愛に慎重な人もいる。
そもそも文章が短い人もいる。
もちろん、だから何でも我慢すればいいわけではありません。
ずっと雑に扱われている。
都合のいいときだけ連絡が来る。
こちらばかりが合わせている。
不安にさせる言動が続く。
大切にされている感じがない。
こういう場合は、きちんと立ち止まる必要があります。
相手が好きだからといって、自分が何でも耐える必要はありません。
恋愛は、片方がすり減って成り立つものではありません。
脈ありかどうかを考えることも大切です。
でも、それ以上に大切なのは、
「この恋をしている自分は、ちゃんと大切にされているか」
です。
返信が遅い理由を、全部自分のせいにしない
返信が遅いと、自分を責めてしまうことがあります。
「変なこと言ったかも」
「重かったかも」
「つまらなかったかも」
「自分に魅力がないのかも」
「もう飽きられたのかも」
でも、返信が遅い理由を全部自分のせいにしないでください。
相手には相手の生活があります。
仕事。
学校。
家族。
友達。
体調。
気分。
疲れ。
予定。
スマホを見るタイミング。
返信の得意不得意。
こちらには見えていない事情が、たくさんあります。
もちろん、相手の態度が明らかに雑なら、そこは見逃してはいけません。
ずっと放置される。
都合のいいときだけ呼ばれる。
約束を何度も流される。
こちらの気持ちを軽く扱われる。
不安を伝えても向き合ってくれない。
そういう相手に、無理にしがみつく必要はありません。
そこは優しさではなく、自分を苦しめる我慢になってしまいます。
けれど、返信が少し遅いだけで、すべてを自分の価値に結びつける必要もありません。
返信速度は、あなたの価値を決めるものではありません。
好きな人からの連絡は嬉しい。
それは当然です。
でも、返信が来ない時間にも、あなたの価値は下がりません。
ここは、忘れないでください。
相手のスマホ画面に通知が出ていない時間も、あなたはちゃんと大切な人間です。
恋愛で大切なのは、相手より先に自分を失わないこと
恋愛をすると、相手に合わせたくなります。
嫌われたくない。
重いと思われたくない。
迷惑をかけたくない。
面倒な人だと思われたくない。
できるだけ良い自分でいたい。
その気持ちは自然です。
でも、相手に合わせすぎると、少しずつ自分がいなくなります。
本当は寂しいのに、平気なふりをする。
本当は会いたいのに、言わない。
本当は不安なのに、我慢する。
本当は嫌だったのに、笑って流す。
本当は傷ついたのに、自分の気にしすぎだと思う。
こういうことが続くと、恋愛は苦しくなります。
好きな人とつながっているはずなのに、自分とはどんどん離れていく。
それは、少し悲しいことです。
恋愛で大切なのは、相手を思いやることです。
でも、それと同じくらい、自分を置き去りにしないことも大切です。
自分の気持ちを全部ぶつければいい、という意味ではありません。
相手を責めればいい、という意味でもありません。
ただ、自分の本音を自分だけは見捨てないことです。
寂しかった。
不安だった。
もっと話したかった。
返信がなくて気になった。
大切にされたいと思った。
その気持ちを持つこと自体は、悪いことではありません。
恋愛中に不安になるのは、恥ずかしいことではありません。
ただ、その不安に全部支配されないようにすること。
そこが大切です。
返信待ちで苦しいときにできる小さな行動
好きな人の返信を待って苦しいときは、ただスマホを見続けると余計につらくなります。
だから、返信が来るまでの時間を少しだけ自分に戻しましょう。
大きなことをする必要はありません。
次の中から一つだけで大丈夫です。
・スマホを机から少し離す
・通知音を一度切る
・水を飲む
・好きな音楽を一曲だけ聴く
・部屋のゴミを一つ捨てる
・返信が来たら何を返すか考えるのを一度やめる
・今の気持ちを紙に書く
・外の空気を吸う
・お風呂に入る
・返信を待つ時間を決める
・友達に送る前に、まず自分の気持ちを整理する
・「返信が来ない=嫌われた」と決めつけない
・相手のことを考える時間と、自分のことをする時間を分ける
特におすすめなのは、紙に書くことです。
「今、私は何が不安なのか」
「本当は相手に何を求めているのか」
「この恋で、自分は大切にされていると感じているか」
こう書いてみると、少し気持ちが整理されます。
返信が来るか来ないかだけに心を預けていると、苦しくなります。
だから、自分の心を少し自分の手元に戻す。
これは、恋愛中にとても大切なことです。
好きな人を大切にするなら、自分も雑に扱わない
好きな人を大切に思うことは、素敵なことです。
相手の言葉に喜ぶ。
相手の予定を気にする。
相手が疲れていないか心配する。
相手に嫌な思いをさせたくないと思う。
それは、とてもやさしい気持ちです。
でも、そのやさしさを相手にだけ向けて、自分には向けないのは違います。
相手には気を使うのに、自分の気持ちは無視する。
相手の都合は考えるのに、自分の苦しさは我慢する。
相手を傷つけないようにするのに、自分が傷ついていることは見ないふりをする。
それは、少し危うい恋です。
恋愛は、相手に選ばれるためだけのものではありません。
自分も、この人を選んでいいのかを見るものです。
この人といる自分は、自然でいられるか。
不安ばかりになっていないか。
都合よく扱われていないか。
ちゃんと話し合えるか。
自分の気持ちを大切にできるか。
相手の気持ちは、完全には分かりません。
でも、自分の気持ちは、自分が見てあげることができます。
だから、返信を待って苦しいときほど、自分にこう聞いてみてください。
「私は今、自分を大切にできているかな」
好きな人からの返信は、たしかに嬉しいです。
でも、返信が来るまでの時間も、あなたの人生です。
その時間を全部、不安に渡さなくていい。
好きな人を大切にするなら、自分の心も雑に扱わないことです。
相手からの一通を待つあいだに、自分を置き去りにしないことです。
恋は、心を動かすものです。
でも、自分を失うものではありません。
返信が来ても、来なくても。
あなたは、あなたの一日を大切にしていいのです。
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