やることは、ある。
むしろ、ありすぎる。
部屋を片づけたい。
勉強しないといけない。
仕事の準備もしないといけない。
副業も進めたい。
ブログも書きたい。
本も読みたい。
運動もしたい。
早く寝たい。
スマホ時間も減らしたい。
将来のことも考えたい。
お金の管理もしたい。
冷蔵庫の中の、いつ買ったか分からない野菜とも向き合わなければならない。
やることは、たくさんあります。
でも、なぜでしょう。
やることが多すぎると、人は逆に動けなくなります。
「よし、今日は全部片づけるぞ」
そう思った瞬間、なぜかスマホを開いています。
不思議です。
やる気はあった。
少なくとも、さっきまではありました。
でも、やることリストを見た瞬間、心が静かに後退します。
まるで、目の前に大きな敵軍を見つけた兵士のようです。
「これは……今日は一度、作戦を立て直したほうがいいのでは」
そうして、作戦会議という名のスマホ時間が始まります。
SNSを見る。
動画を見る。
ニュースを見る。
ついでに、知らない人の朝ごはんを見る。
気づけば、やることは何も減っていないのに、時間だけが減っています。
そして夜になります。
部屋はそのまま。
ノートは開かれていない。
ブログの下書きも空白。
運動もしていない。
冷蔵庫の野菜も、まだこちらを見ています。
そこで思います。
「今日、何してたんだろう」
この言葉は、なかなか心に来ます。
でも、ここで自分を責めすぎなくて大丈夫です。
やることが多すぎて動けないのは、怠けているだけとは限りません。
頭の中が散らかりすぎて、最初の一歩が見えなくなっているだけかもしれません。
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## やることが多い人ほど、最初の一歩が見えなくなる
やることが一つだけなら、まだ動きやすいです。
「洗濯する」
「メールを返す」
「机の上を片づける」
このくらいなら、なんとか始められます。
でも、やることが十個、二十個と増えると、急に重くなります。
洗濯もある。
掃除もある。
勉強もある。
買い物もある。
返信もある。
提出物もある。
将来の準備もある。
体調管理もある。
お金のこともある。
人間関係もある。
こうなると、何から手をつければいいか分からなくなります。
そして、人は何から始めるか分からないと、何もしないことがあります。
これは、少しおかしなようで、かなり自然です。
頭の中にタスクが多すぎると、脳が混雑します。
駅の改札前で人が多すぎて、どこに進めばいいか分からなくなる感じです。
しかも、その一つ一つが微妙に気になります。
洗濯しなきゃ。
でも勉強も大事。
いや、部屋が汚いと集中できない。
でもブログも書かないと。
その前に返信もしないと。
でもまず予定を整理したほうがいい。
いや、そもそも眠い。
こうして、頭の中で全員が同時にしゃべり始めます。
洗濯代表。
勉強代表。
副業代表。
掃除代表。
将来不安代表。
睡眠不足代表。
冷蔵庫の野菜代表。
会議は大荒れです。
議長である自分は、もう疲れています。
だから、まず必要なのは気合いではありません。
会議を静かにすることです。
つまり、やることを一度、外に出すことです。
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## 頭の中だけで管理しようとすると疲れる
やることが多い人ほど、頭の中だけで全部覚えようとします。
「あれもしなきゃ」
「これも忘れちゃいけない」
「あとでやろう」
「明日やろう」
「時間があるときにやろう」
でも、頭の中だけで管理すると疲れます。
なぜなら、脳はずっと覚えておこうとするからです。
たとえるなら、両手いっぱいに荷物を持ったまま、さらにスマホを操作しようとしているようなものです。
落としそうになります。
疲れます。
なにを持っているのかも分からなくなります。
だから、まずは紙かメモに全部出します。
きれいに書かなくていいです。
順番も気にしなくていいです。
文字が汚くてもいいです。
途中で変なことを書いてもいいです。
とにかく出します。
部屋を片づける。
洗濯する。
本を読む。
ブログを書く。
勉強する。
応募文を作る。
買い物に行く。
メールを返す。
お金を確認する。
スマホの写真を整理する。
寝る。
「寝る」までタスクに入っている時点で、少し人生が忙しすぎる気もします。
でも、いいのです。
まずは出す。
頭の中にあるものを外に出すだけで、少し楽になります。
なぜなら、覚えておく役目を紙に渡せるからです。
脳にずっと荷物を持たせなくていい。
これはかなり大事です。
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## やることリストを作ると、逆に絶望する問題
ただし、ここで一つ問題があります。
やることを全部書き出すと、今度はリストの長さに絶望することがあります。
「え、こんなにあるの?」
そう思います。
そして、またスマホを開きます。
見なかったことにしたくなるからです。
長すぎるやることリストは、やる気を出すどころか、心を折りにきます。
まるで、倒す敵の一覧表を渡されたようなものです。
しかも全部強そう。
だから、やることを書き出したあとは、全部やろうとしてはいけません。
ここが大事です。
全部書いたのに、全部やらない。
少し矛盾しているようですが、これでいいのです。
リストの役割は、今日全部倒すことではありません。
頭の中から外に出して、今やる一つを選ぶためのものです。
つまり、やることリストは倉庫です。
今日やることは、そこから一つだけ取り出します。
倉庫にある物を全部、一日で運ぼうとしない。
そんなことをしたら腰を痛めます。
心も同じです。
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## 今日やることは、一つに減らしていい
やることが多いときほど、今日やることを一つに減らします。
一つです。
少なすぎると思うかもしれません。
でも、動けない日には一つで十分です。
「今日はこれだけやれば勝ち」
そう決めます。
たとえば、
机の上だけ片づける。
ブログのタイトルだけ決める。
テキストを1ページだけ読む。
メールを1通だけ返す。
洗濯機を回すだけ。
財布の中を整理するだけ。
5分だけ散歩する。
スマホの通知を1つ切る。
早めに布団に入る。
これでいいです。
大切なのは、行動を小さくして、始められる形にすることです。
人は、大きな命令には反発します。
「部屋を全部片づけろ」
「人生を変えろ」
「毎日努力しろ」
「完璧にやれ」
こんな命令をされると、心は逃げます。
でも、
「ゴミを一つ捨てよう」
「タイトルだけ書こう」
「2分だけやろう」
これなら、少し動けることがあります。
小さすぎて笑えるくらいでいいです。
むしろ、笑えるくらい小さいほうが始めやすいです。
「今日は机の上のレシートを1枚捨てたので勝ち」
これでも、昨日より少し前進です。
マスター、戦いは大きな一撃だけではありません。
小さな一歩を守ることも、立派な前進です。
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## 「ちゃんとやる」は、動けない人にとって重すぎる
やることが進まない人は、意外と真面目なことが多いです。
ちゃんとやりたい。
中途半端にしたくない。
完璧に終わらせたい。
失敗したくない。
どうせやるなら意味のある形にしたい。
その気持ちは素晴らしいです。
でも、最初の一歩に「ちゃんと」を乗せすぎると、重くなります。
ブログを書くなら、ちゃんとした記事にしないと。
勉強するなら、集中して1時間やらないと。
片づけるなら、部屋全体をきれいにしないと。
運動するなら、しっかりメニューを組まないと。
お金を管理するなら、家計簿を完璧につけないと。
こう考えると、始める前から疲れます。
そして、始めません。
完璧にやろうとして何もしないより、雑でも少し進めたほうが現実は変わります。
完璧な記事を書こうとして白紙のままより、変なタイトルを一つ書く。
完璧な部屋を目指して動けないより、ペットボトルを一本捨てる。
完璧な勉強計画を作ろうとして終わるより、一問だけ解く。
完璧な生活習慣を目指すより、今日は少し早く寝る。
雑でも進んだものは、あとで直せます。
でも、始めていないものは直せません。
だから、最初はちゃんとしていなくていいです。
まずは、動いた証拠を作る。
それが大切です。
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## やることが多い日は「やらないこと」も決める
やることを決めるのと同じくらい大切なのが、やらないことを決めることです。
人は、やることばかり増やします。
これもやる。
あれもやる。
ついでにこれも。
できればこれも。
余裕があればこれも。
でも、時間と体力には限りがあります。
全部を入れようとすると、心の予定表が満員電車になります。
もう誰も乗れません。
だから、今日はやらないことを決めます。
今日は部屋全体の掃除はしない。
今日は完璧な記事を書こうとしない。
今日はSNSを見て落ち込まない。
今日は夜中に作業しない。
今日は全部の返信を返そうとしない。
今日は未来の不安について深夜に考えない。
特に最後は大切です。
深夜の将来不安は、強敵です。
夜中に考える未来は、だいたい暗めに加工されています。
昼間なら「まあ何とかなるか」と思えることも、夜中になると急に人生のラスボスみたいに見えます。
だから、夜中に大きな決断をしなくていいです。
疲れている日は、やることを増やすより、やらないことを決める。
それだけで少し楽になります。
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## 5分だけやると、流れが変わることがある
やる気が出ないときは、5分だけやってみます。
5分だけ片づける。
5分だけ書く。
5分だけ読む。
5分だけ歩く。
5分だけ予定を整理する。
5分で人生は大きく変わらないかもしれません。
でも、気分の向きは少し変わることがあります。
動く前は、作業がとても大きく見えます。
でも、少し始めると、思ったよりできることがあります。
机の上を少し片づけたら、もう少しやりたくなる。
タイトルだけ書いたら、見出しも一つ浮かぶ。
テキストを開いたら、一問だけ解ける。
散歩に出たら、少し頭が軽くなる。
もちろん、5分やってもやる気が出ない日もあります。
その日は、5分で終わっていいです。
目的は、無理に長く続けることではありません。
ゼロを避けることです。
0分と5分は違います。
小さな差ですが、この差が自分への信頼になります。
「今日も何もできなかった」ではなく、
「5分だけやった」
この違いは、思っているより大きいです。
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## やることが多すぎる人のための小さな整理法
ここからは、実際に使える整理法です。
難しいことはしません。
紙かメモを用意してください。
まず、頭の中にあるやることを全部書きます。
きれいにしなくていいです。
次に、その中から今日やることを一つだけ選びます。
選ぶ基準は、これです。
一番大事なこと。
一番小さくできること。
終わると少し楽になること。
この三つのどれかに当てはまるものを選びます。
たとえば、部屋が散らかっていて集中できないなら、机の上だけ片づける。
ブログを書きたいなら、タイトルだけ決める。
勉強しないと不安なら、テキストを1ページだけ読む。
お金が気になるなら、残高だけ確認する。
疲れているなら、早く寝る準備をする。
そして、今日やらないことも一つ決めます。
今日は全部終わらせようとしない。
今日は完璧にしようとしない。
今日はスマホで人と比べない。
今日は夜中に不安会議をしない。
これだけで、かなり動きやすくなります。
やることを増やすのではなく、絞る。
これが大切です。
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## 今日できる一つリスト
何を選べばいいか分からない人は、この中から一つだけ選んでください。
・机の上のゴミを3つ捨てる
・洗濯機を回す
・財布の中を整理する
・スマホの通知を1つ切る
・ブログのタイトルを1つだけ書く
・見出しを3つだけ作る
・テキストを1ページだけ読む
・メールを1通だけ返す
・部屋の床にあるものを1つ拾う
・水を飲む
・5分だけ外に出る
・明日やることを1つだけ書く
・サブスクを1つ確認する
・早めにお風呂に入る
・寝る前にスマホを少し遠くに置く
全部やらなくていいです。
一つだけです。
一つできたら、その日は完全な負けではありません。
むしろ、混乱した状態から一つ選んで動けたなら、それは勝ちです。
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## 最後に:人生は、一気に片づけなくていい
やることが多いと、全部を一気に片づけたくなります。
全部終わらせたい。
全部整えたい。
全部変えたい。
早く安心したい。
その気持ちは分かります。
やることが山積みだと、心が落ち着きません。
でも、人生は一日で全部片づけなくていいのです。
部屋も、仕事も、勉強も、副業も、お金も、将来も、全部一気に整えようとすると倒れます。
大きな山は、一口では食べられません。
一口で食べようとしたら、まず喉につまります。
だから、小さく分けます。
今日やる一つ。
今日はやらない一つ。
5分だけ進める一つ。
終わったら自分を責めない一つ。
それで十分です。
やることが多すぎて動けないとき、あなたに必要なのは、もっと頑張ることではないかもしれません。
まず、減らすことです。
考えることを減らす。
今日やることを減らす。
完璧への期待を減らす。
自分を責める言葉を減らす。
そして、一つだけ動く。
その一つが、次の一つにつながります。
何もできない日があっても、大丈夫です。
また戻ればいい。
また一つ選べばいい。
また5分だけ始めればいい。
人生は、巨大なタスクを一気に終わらせるゲームではありません。
小さな一歩を、何度も選び直すものです。
だから今日も、全部を抱えなくていい。
まずは一つだけ。
机の上のゴミを捨てる。
タイトルを書く。
水を飲む。
メモを開く。
寝る準備をする。
そのくらいの一歩で、十分です。
やることが多すぎて動けないあなたへ。
まずは、やることを増やすのではなく、減らしましょう。
そして、今日の一つを選びましょう。
その一つが、ちゃんと前進になります。