面倒解決エンジニアの森田ユウゴです。
台湾からお届けする「#kintone100日チャレンジ」の68日目。
本日は、検査・計測・実験データを扱う現場向けの「秒・ミリ秒入力プラグイン」を開発しました!
「秒・ミリ秒入力プラグイン」について
🎯 なぜ開発したか?(現場の課題とベネフィット)
現場の「不」: kintone標準の日付・時刻フィールドは、時刻が「分」までしか入りません。製造ラインの検査記録、実験の計測データ、ラップタイムのように「秒」「ミリ秒」まで正確に残したい現場では、結局メモ欄に手打ちしたり、別システムに二重入力したりと、せっかくのkintoneが活かしきれていませんでした。
導入後の世界(ベネフィット): 既存の日付・時刻フィールドはそのまま活かしつつ、秒・ミリ秒を加えた「YYYY-MM-DD HH:mm:ss.SSS」のタイムスタンプを1つの入力UIから扱えます。入力中はリアルタイムでプレビューが出て、詳細画面ではミリ秒まで連結した1行で表示。手入力の桁ミスや単位の取り違えがなくなります。
✨ これで出来ること(機能概要)
まずはこちらをご覧ください。
秒・ミリ秒対応の統合入力UI: 標準の日付・時刻フィールドのUIを画面上で隠し、代わりにスペース要素へ[日付][時刻][秒][ミリ秒]をまとめた1つの入力UIを描画します。入力に応じて「2026-05-25 14:35:27.123」のプレビューがその場で更新されます。
詳細画面でミリ秒まで連結表示&入力チェック: 詳細画面では4つのフィールドを読み取り、ミリ秒まで連結した1行で表示。保存前には秒(0〜59)・ミリ秒(0〜999)の範囲を検証し、範囲外なら保存をブロックします。
設定画面のワンクリック・セットアップ: 「必要なフィールドを自動追加」ボタンで、日付(DATE)・時刻(TIME)・秒/ミリ秒(NUMBER)の4フィールドと配置用スペース要素を、プレビュー環境へ自動作成。既存があればスキップし、設定ドロップダウンにも自動セットします。
課題
現時点では下記のような課題が残っています。
一覧・モバイル・印刷では秒・ミリ秒がまとまらない
このプラグインは標準フィールドのUIを常に非表示にし、PCの作成・編集・詳細画面でのみ独自UIを描画しています。そのため一覧画面では秒・ミリ秒が別々の数値列としてバラバラに見え、モバイルや印刷では連結表示が効きません。スペース要素や独自UIはPCの各レコード画面が前提で、一覧・モバイルには同じ仕組みが使えないという制約があり、今回は「正確な単一レコード入力」に用途を絞りました。
秒・ミリ秒を別フィールドに分割保存している(ネイティブな単一日時にできない)
kintoneのTIMEフィールドは仕様上「分」までしか保持できません(公式のREST APIドキュメントにも「秒情報は無視されます」と明記されています)。そこで秒・ミリ秒を別の数値フィールドに保存し、表示時に文字列連結する設計にしています。結果として「ミリ秒まで含めた1つの日時」で並べ替え・集計することはできず、ソートする場合は分割した各フィールドを組み合わせる必要があります。標準の日時型に秒精度がない以上、ここは避けられない妥協点です。
時差(タイムゾーン)に未対応
このプラグインは日付・時刻・秒・ミリ秒の各フィールド値をそのまま文字列連結しているだけで、タイムゾーンの変換や付与は行っていません。kintoneは海外拠点を含めグローバルに使われ、ユーザーごとにタイムゾーン設定が異なる場合がありますが、生成されるタイムスタンプ「YYYY-MM-DD HH:mm:ss.SSS」にはタイムゾーン情報(オフセット)が含まれません。そのため異なる地域のユーザー間では「これはどのタイムゾーンの時刻なのか」が曖昧になります。現状は単一拠点・単一タイムゾーンでの運用を前提としており、複数タイムゾーンをまたぐ運用ではオフセットの保持・表示が今後の課題です。
さいごに
#kintone100日チャレンジ として、2026年4月から毎日プラグインをバイブコーディングしています。明日もお楽しみに!
私森田ユウゴはココナラでkintoneに関する各種サービスを出品しております。
SIerの中でもインフラSEとして約10年、特に「運用保守」にはベンダーとして深く携わってきました。
作りっぱなしにしない導入やカスタマイズのご提案が可能です。
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