こんにちは、改善コンサルのカイゼンラボです。
このブログでは、現場で感じた「ちょっと気になるムダ」を、
ゆるく・具体的に見直すヒントを発信しています。
私はもともと、ごちゃごちゃしているのが苦手なタイプでして、
本棚なんかもジャンル別に並べる派です。
読みたい本をすぐに探せるのは便利なんですよね。
(まあ、読まずに満足してる本も多いんですが…笑)
そんな“整え癖”のある私ですが、職場における整理整頓には、
少し違った視点を持っています。
というのは、
「職場に必要なのは、“モノの整頓”より、“人材の整頓”では?」
と価値観をひっくり返すような出来事に遭遇したからです。
今回はそれを痛感したあるエピソードをご紹介します。
その作業、本当にその人がやるべき?
仕事には、向き・不向きがあります。
それは職種だけでなく、日々の事務作業でも同じことです。
たとえば、ラベル貼りのような細かい作業。
几帳面な人には向いているかもしれませんが、改善提案や
業務フロー設計が得意な人には、“やる意味の薄い作業”です。
にもかかわらず、「誰でもできるから」と適当に振られると、
その人の強みも、時間も、コストも、どんどん無駄に消費されていきます。
今回は、そんな“配置ミス”を象徴するような体験談です。
整理整頓は大事だけど…ミリ単位でテプラ貼る?
8年前、T社に中途入社したときの話です。
バックオフィス歴9年。多少なりとも経験には自信がありました。
ある日、私にこんな業務命令が下りました。
「ファイルにテプラを貼って。定規できちんと上下左右を測ってね。」
……いや、誰の指示かと思ったら、まさかの社長。
経営や戦略に注力するはずの社長が、テプラの貼る位置を指示してくる
という昭和文化。
戸惑いつつも、「中途=新人」の私は、黙って従いました。
1冊ずつ、定規でミリ単位の印をつけて、丁寧にテプラを貼る。
5冊ほどやって、「これ、もう少しラクにできないか?」と思い、改善魂がメラメラと。
そこで、トレーシングペーパーで型紙を作成。
型を使えば、印をつける手間もなく、きれいに早く貼れるようになりました。
けれど、そのときハッと気づいたのです。
「ん?…これって、そもそも必要な仕事なのか?」
「“きれいに貼る”ことと、会社の成果に何の関係があるんだ?」
「これって“内職的なムダ仕事”じゃないか?」
そう思った瞬間、私の中で“整理整頓”の概念がガラリと変わった
気がしました。
会社とは、“人の能力”を整理整頓すべき場所
たしかに、整理整頓は大切です。
でも、本来の意味はこうです。
・整理:不要なものを捨てること
・整頓:必要なものを使いやすく配置すること
で、今回のテプラ貼り作業はどちらに当てはまるでしょう?
……たぶん「整理(=捨てるべきもの)」です笑
そしてもっと大事なのは、“人材”の整理整頓です。
・その人の得意なことは何か?
・どんな仕事で力を発揮できるか?
・どこに配置すれば成果が出やすいか?
これを見極めて配置するのが、経営者や管理者の仕事です。
ピーター・ドラッカーも、こう言っています。
「人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。
組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある。」
社長が見るべきはテプラの位置じゃなく、社員の配置だったのかも
しれませんね。(辛口評価)
記事まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ちょっと堅めで組織論っぽい内容でしたが、
それだけ強く伝えたいテーマでもありました。
今回のポイントはこちら☟
✅ 整理整頓は「不要を捨て、必要を配置する」こと
✅ 成果と関係ない作業は“整理対象”にすべき
✅ 本当に整えるべきは、「人の強みの配置」
✅ “社内内職”を放置しない視点が組織を救う
ムダな作業はムダな人材配置から生じます。
根本を変える改善活動をしたいものですね。
次回予告
次回は「現金たった35円を支払う旅。改善のカギは支払方法」
たかが35円、されど35円。
この支払いのために、何人が、どれだけの時間と手間を使ったか?
「その支払方法、本当にベスト?」
――そんな問いを投げかける、ちょっと切ない改善未遂エピソードをお届けします。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。