自動化ツールを作っています。Kaiです。
いまは自動化の仕組みを作る側ですが、
もともとは飲食・サービス業で複数の事業を回していました。
その立場から見て、「最初に自動化するなら何がいいか」を書きます。
たぶん想像されるより、ずっと地味なものです。
最初の1本は「昨日の数字を、朝いちばんに送る」くらいでいい
たとえばこういうものです。
各店舗(各サイト、各口座)の前日の売上・件数・単価を集めて、
毎朝決まった時刻に、スマホへ1通のメッセージとして届く。それだけ。
計算も分析もしません。数字が4つ並んでいるだけです。
なぜ「それ」がいいのか
事業が増えてくると、こういう状態になりがちです。
・数字は見られる。ただしそれぞれの管理画面を開けば
・開けば分かるので、「あとで見よう」と思う
・忙しい日は開かない
・開かない日が続くと、気づいたときには2週間分たまっている
数字が無いのではなく、見るまでの手間が数手あるせいで見なくなる。
これが本当の問題です。
作業時間で言えば、5分もかかりません。
でもその5分が朝の一番忙しい時間帯にあると、毎日は続きません。
効果は、時間ではない
削減できる時間は1日5分程度。金額にすればわずかです。
変わるのは別のところです。
毎日見るようになる
送られてくるので、見ないという選択肢が無くなります。
すると、落ちている日にその日のうちに気づけます。
月末にまとめて見て「先月は悪かったな」と分かっても、打つ手がありません。
終わった月は変えられないので。
話が数字から始まるようになる
現場との会話が「最近どう?」ではなく
「昨日の単価が落ちてるけど何かあった?」から始められます。
聞かれるほうも答えやすいし、話が早いです。
ここから言えること
自動化の価値は、削減できた時間だけでは測れないということです。
1日5分の削減は、金額にすれば取るに足りません。
でも「毎日見るようになる」ことの価値は、それとは比べものになりません。
私が自動化のご相談を受けるときに、
時間だけでなく「それができるようになると何が変わりますか」を聞くのは、このためです。
逆に、最初に選ばないほうがいいもの
代表はシフト作成のような、判断の塊になっている作業です。
「この日はこの人を入れたくない」という判断が中心にあると、
機械が組んだものを結局全部見直すことになり、手で組むのと変わりません。
判断が中心にある作業は、自動化しても効きにくいので、
ご相談いただいてもお断りすることがあります。
選び方のまとめ
最初に作るものは、小さくていいと思います。
大きいものを作ろうとすると、決めることが増えて、
決まらないまま止まります。
毎日発生していて、判断が要らなくて、無くなると少し楽になるもの。
そこから始めると、動くものが早く手に入って、次の判断がしやすくなります。
おわりに
事業をやっていた側なので、
「これは効くけど、これは効かない」の感覚は現場寄りだと思っています。
作る前に「それ、やる意味ありますか」から一緒に考えます。