自動化でよくある失敗3つと、その原因

自動化でよくある失敗3つと、その原因

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IT・テクノロジー
自動化ツールを作っています。Kaiです。

うまくいく話ばかりでは信用できないと思うので、
業務の自動化でよく起きる失敗を3つと、それを防ぐために私が決めているルールを書きます。

3つとも珍しい話ではありません。
自動化の相談で出てくる「前に頼んだけどダメだった」の中身は、だいたいこのどれかです。


よくある失敗3つ


04_fig1_three.png

1. 普段は完璧に動いて、月末だけ止まる
2. 静かに壊れて、気づくのが遅れる
3. 作った本人しか直せない

順番に書きます。


失敗1:普段は完璧に動いて、月末だけ止まる


何が起きるか

たとえば売上データを変換する仕組み。
毎日きれいに動いて、担当者も手作業をやめる。

そして月末に止まります。

原因の典型は、月末だけ元のファイルに「合計行」が1行入ること。
その行には日付が無いので、処理がそこで落ちます。

なぜ起きるか

作る前に「いつもと違うことをする日はありますか」と聞いていないからです。
担当者にとっては当たり前すぎて、聞かれないと出てこない情報です。

防ぎ方

作る前に必ずこの3つを聞きます。

04_fig2_questions.png

1. 月末・月初だけ違うことをしませんか
2. たまに来る「変な行」はありませんか
3. 今エラーが出たら、どうしていますか


失敗2:静かに壊れて、気づくのが遅れる


何が起きるか

予約情報や注文を集める仕組みで、集め元のサイトが画面の作りを変える。
仕組みはエラーを出さず、0件として処理を続ける。

「今日は予約が無い日か」と思っていたら、実際には入っていた。
気づくのは、お客様から連絡が来てからです。

なぜ起きるか

「取れなかった」と「本当に0件だった」を区別していないからです。
どちらも同じ「0」として扱ってしまう。

04_fig3_silent.png

これは自動化で一番怖い壊れ方です。
止まってくれれば気づけますが、動いているように見えて中身が空だと気づけません。

防ぎ方

・取れなかったときは、0ではなくエラーとして通知する
・「いつもと件数が違う」を検知して知らせる
・何件取れたかを毎回記録する

作るものには、必ずこの仕組みを入れています。


失敗3:作った本人しか直せない


何が起きるか

作った人の頭の中にしか手順が無い。
その人が忙しい時期に不具合が出て、誰も手を出せず、
結局そこだけ手作業に戻る。

なぜ起きるか

動くものを作ることだけを考えて、
「作った人がいないとき」を考えていないからです。

防ぎ方

納品するものに、必ずこの3つを含めます。

04_fig4_deliver.png

・何をしているかを日本語で書いた手順書
・止まったときにまず見る場所
・手作業に戻すときの手順

3つ目が意外と大事で、いざとなったら手でできると分かっていると、
止まったときに落ち着いて対応できます。


3つに共通すること


3つとも共通しているのは、
「動いた」で終わりにして、「壊れたとき」を考えていないことです。

自動化は、作った日がゴールではありません。
半年後も動いていて初めて価値が出ます。

なので私は、作る時間の何割かを
「壊れたときに気づける仕組み」に使うようにしています。

地味ですが、ここに手を抜くと必ず後で返ってきます。


おわりに


うまくいった話より、こういう話のほうが参考になると思って書きました。

ご相談いただいた際も、
「ここは壊れる可能性があります」という部分は先にお伝えします。



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