自動化ツールを作っています。Kaiです。
ご相談で一番多い質問が「これ、いくらくらいですか」です。
そして一番答えにくい質問でもあります。同じ「Excelの自動化」でも、
中身によって数千円から数十万円まで幅が出るからです。
ただ、何で値段が動くかは決まっています。
そこを先に書いておけば、ご相談前におおよその見当が付くはずなので、
私が見積もるときに見ている点をそのまま出します。
費用を決める3つの要素
見ているのは、この3つだけです。
1. 手順の数 — 何手でその作業が終わるか
2. 例外の数 — 「いつもと違う日」がいくつあるか
3. つなぐ先の数 — サイト・メール・ソフトをいくつまたぐか
このうち、見積もりが大きく動くのは2番目の「例外」です。
手順が5つでも例外が無ければ安く、手順が2つでも例外が多ければ高くなります。
なぜ「例外」で値段が変わるのか
手順そのものは、書いてしまえば動きます。
時間がかかるのは、そこから外れたときにどうするかを全部決める部分です。
・月末だけ合計行が1行増える
・たまに空白行が混じる
・元のファイル名が月によって違う
・サイトが落ちていて取れない日がある
このひとつひとつに「どう振る舞うか」を決めて書く必要があります。
決めずに作ると、普段は完璧に動いて、月末だけ止まる仕組みができあがります。
つまり見積もりが高いときは、作業が多いのではなく、決めることが多いということです。
私の出品で言うと
実際に出している2つを、そのまま例に出します。
繰り返し作業の自動化:10,000円・お届け5日
ファイルを変換する、決まった形にまとめる、決まった条件で通知する。
手順が決まっていて、例外が数個までのものがこの帯です。
データ差し替えで動画が増える仕組み:50,000円・お届け14日
作るものが1本のスクリプトではなく、
素材・テンプレート・出力までを含んだ仕組みになるので、この帯になります。
どちらも仕様書を先に出してから着手します。
「思っていたものと違う」が一番高くつくので、ここは順番を変えません。
安くなるとき・高くなるとき
安くなる
・手順が毎回同じで、判断が要らない
・入力ファイルの形が毎回同じ
・作業を録画した動画、または画面のスクリーンショットがある
・入力と出力のサンプルがある(ダミーデータで構いません)
高くなる
・その日の状況で判断が変わる部分がある
・手順が人によって違う(まず手順を決めるところから始まります)
・複数のサイトやソフトをまたぐ
・元データの形が月によって変わる
上の4つが揃っていると、見積もりは早く、安く出ます。
逆に下の状態だと、先に整理する時間が見積もりに乗ります。
割に合うかを、先に計算する
費用の話をするとき、私は必ずこの計算を先にします。
1回あたりの時間 × 月の回数 × 時給 = 月に消えている金額
たとえば1回30分・月20回・時給1,500円なら、月15,000円。
10,000円の仕組みなら1か月かからずに元が取れます。
逆に、月1回30分の作業なら月750円です。
この場合は、作る費用を回収するまでに1年以上かかるので、
正直に「割に合いません」とお伝えします。
作らないほうがいい場合に作らないと言えるのは、
先にこの計算をしているからです。
見積もりを早くするために
ご相談のときにこの3つがあると、その場で金額をお伝えできます。
無くても構いませんが、あると往復が減ります。
1. 作業中の画面のスクリーンショット1枚
2. 入力ファイルと、出力したい形のサンプル(ダミーで可)
3. 1回あたり何分・月に何回か
3番目があると、「そもそも作る価値があるか」から一緒に判断できます。
おわりに
金額そのものより、何にいくらかかっているかが分かるほうが、
判断しやすいと思っています。
「これ、いくらですか」だけのご質問でも歓迎です。
割に合わないと判断したら、その旨も正直にお伝えします。