そっと案内するという、小さな橋渡し

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今日は、病院でよく見かける
 “小さな不安” のお話をそっと書きました。

医療現場で働いていると、 
日々さまざまな“不安”と出会います。

自分の症状が心配…。
待ち時間はどれくらいだろう…。 
どんな先生が診てくれるのかな…。

こうした不安はもちろん自然なものですが、

 わたしが現場で感じる“多くの人に共通する不安”が、
実はもう一つあります。

それは──

「院内のどこに何があるのか分からない」 
という不安です。

クリニックのような小さな医療機関なら
迷うことは少ないのですが、 

中規模以上の病院になると、
入口からすでに情報が多すぎます。

総合受付 
紹介状受付 
書類受付 
再来受付

入ってすぐ、ずらりと並ぶ窓口。 

さらに診療科は1階・2階と分かれ、 
採血室、レントゲン室、リハビリ室……。

初めて来た方にとっては、

「本当にこの道で合っているのかな…?」 

そんな不安がずっとつきまといます。

実際に、わたしが院内を歩いていると、 
よく患者さんから声をかけられます。

「○○室は、どこにありますか?」

特にお一人で来られた高齢の方は、 
心細そうに、少し申し訳なさそうに
尋ねられます。

そんな時は、できるだけその場所まで
一緒に歩いていきます。 

ほんの数分のことですが、 
案内を終えると、皆さんほっとした表情で
 「ありがとう」と言ってくださいます。

人は、 “自分だけが分かっていない” と感じると、
不安が一気に大きくなるものです。

院内のスタッフにとっては当たり前の構造でも、 
初診の方にとっては迷路のように感じられる。 

その気持ちはとてもよく分かります。

少し余談ですが── 

わたしもお休みの日にモーニングへ行くとき、
スターバックスには入りません。

注文の仕方がよく分からないからです。

昔からある地元の喫茶店のほうが落ち着きます。 
席に座って、ゆっくりメニューを見られるから。

きっと患者さんも、
 かかりつけ医の先生のところが
一番安心なのだろうな、 

そんなふうに思います。

だからこそ、 
院内で困っている方を見かけたら、 
そっと声をかけてみる。

それだけで、その人の不安が少し軽くなる
お手伝いになる…。

今日も誰かが安心して過ごせるように。 
わたしはそんな“橋渡し”でありたいと思っています。

最後までお読みいただき
ありがとうこざいました。

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