宵灯をひとつ。
本日も守護者〈アスル〉とのお話をお届けしていきます。
「行動をする前に、それは何のためなのかを考えることも大切だ」
ふと考え込むように、曲げた指先を顎に添えながら〈アスル〉はそう言いました。
何かをするとき、理由もわからないまま衝動的に行動することもあるだろう。
それは悪いことではない。
理由のつかないもの、理屈では説明できないものもある。
だが、あなたがもし何かを成し遂げたいと思っているのなら、
それは何のためにするのかを考えていく必要がある。
行動をするには、かなりのエネルギーが必要になってくる。
あなたの思考、時間、お金……。ほかにも、周囲の人の協力を借りることもあるだろう。
それらを使うということは、他の可能性を一度脇に置き、目的を達成するために進んでいくということだ。
最初のうちは勢いで進んでいくことができる。
希望に満ちあふれ、やる気や活力もある。
だが、その状態がいつまでも続くわけではない。
航海をするときに天候が急変するように、あなたの予期しないところで傷つき、うまくいかないことも起きてくるだろう。
その時に、行動する理由が明確でないと、諦めにつながってしまうことがある。
落ち込むな、というわけではない。
ただ、落ち込んでもなお進む理由。
航路の目的地を見失わないようにするということだ。
目的地にたどり着いたら何がしたいのか。
そもそも目的地を目指しているのはなぜなのか。
達成することによって何が得られるのか。
これらがしっかりとしていると、落ち込む質も変わってくる。
ただ気分が沈むのではなく、原因は何だったのか。
改善できるところはないか。
次に活かせるものは何なのか。
そうした視点を持てるようになると、追い風が吹いてくるようになるだろう。
何かをするのに、憧れから始めるのはいいことだ。
それがいつしか、あなたの成し遂げたいことにつながっていくこともある。
それに、もし衝動的に出港してしまったとしても大丈夫だ。
風の向きに合わせてその場で対応しながら帆を張り、前進していく。
船のメンテナンスも知識を得ながら進めていく。
そして、その中から見えてくる「理由」もある。
大事なのは考え続けることだ。
行動をする理由はどこにあるのか。
それを見失わなければ、近道でも遠回りでも目的地には必ずたどり着く。
この時代は情報にあふれ、さまざまな「答え」がある。
ただ、それはあなたの「正解」ではない。
だからこそ考え、「これが正解かもしれない」「これが進む理由だ」と想いを胸に抱くことが、船を進める推進力になっていくだろう。
行動する理由を考え続けることは、とても大切だと最近強く感じています。
AIが発達した今、少し雑談がしたい時や悩みを相談したい時には、すぐにそれらしい「答え」が返ってきます。
けれど、それは自分でたどり着いた答えではなく、どこか借り物の服を着ているような、不思議な感覚もあります。
自分で考えることは、能動的で時に面倒なものです。
それでも思考を重ね、自分なりの答えを見つけていくことは、情報があふれるこの時代だからこそ大きな意味を持つのではないでしょうか。
他人の人生ではなく、自分の人生を生きるために。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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