宵灯をひとつ。
本日も魂の案内人〈シリス〉とのお話をお届けしていきます。
「完璧さを求めるのは、誰のため?」
ふと首を傾げた〈シリス〉が、じっとこちらを見つめていました。
完璧さ、というのは確かに求められる分野はある。
医療。
交通。
建築。
会計。
この社会でとても重要な役割を担ってくれる人たちがいる。
そのおかげで助けられている部分はとても大きい。
だから、完璧さという言葉そのものは決して悪いものではない。
けれど、人は自分の人生の中にまで完璧さを求め続けると、疲れてしまうように思う。
仕事ではなく、
あなたの人生そのものに。
そもそも、絶対的な正解というものは世の中に存在していない。
けれど「大まかには正解」とされるものがあるから、
人はそれを追い求める。
キャリア。
収入。
人間関係。
結婚。
「〇歳までに△△をするのがいい」
そんな情報を自分の中に取り入れて、
あたかもそれが自分自身の望みであるかのように感じてしまう。
もちろん、本当にそう願っている人もいる。
ただ、ぼくたちのところへ話をしに来る人たちは、
「本当は……」
と胸の内をこぼすことが多い。
完璧というのは、
過不足なく完全な状態ということなのだと思う。
でも生きていると、
その完璧さを環境が崩してくることがある。
そして失った欠片を求めて、
また頑張ってしまう。
ようやく取り戻したと思ったら、
今度は別の欠片に不具合が起きる。
その繰り返しの中で、
完璧さから遠ざかったように感じて疲れ果ててしまう。
だからよく、
完璧主義をやめましょうと言われる。
でも、それができたら苦労しない。
長年積み重ねてきた考え方は、
そう簡単には変わらないからだ。
だから、定義を変える。
「完璧というのは後にならないと分からないのだから、
欠片を集めることに集中する」
情報を集めてもいい。
仕事を頑張ってもいい。
好きなことを追求してもいい。
追い求めていい。
けれど、振り返った時にしか完璧というものは見えない。
だからまずは、
目の前にあるものを一つずつ拾っていく。
完璧というのは、
未来であり、過去のことだと思う。
でも、生きているのは「今」だ。
そこを飛ばしてしまっては、
そもそも完璧の前提が崩れてしまう。
だから、まずは今を感じていく。
そうしていくうちに、
あなたの中の完璧は少しずつ形を変えながら馴染んでいくと思う。
完璧という言葉には、
どこか「失敗してはいけない」という響きがあります。
けれど、人は生きている以上、
失敗を完全になくすことはできません。
大切なのは、
失敗しないことではなく、
そこから何を学び、何を積み重ねていくのか。
その積み重ねが、
いつか振り返った時に「あれも必要だった」と思える景色を作っていくのでしょう。
〈シリス〉が伝えているのは、
完璧な未来や理想の過去を求める前に、
まず「今」を見つめてほしいということ。
日々に追われていると、
私たちはこの瞬間を何となく通り過ぎてしまいます。
けれど、
未来を形作るのも、
過去を意味あるものにするのも、
結局は今この瞬間です。
まずは今日という一日を丁寧に過ごしてみる。
それが、
あなたらしい完璧へと続く道なのかもしれません。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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