早いもので、もうアラフォーである。
同級生の多くは、今の会社で骨を埋める覚悟を決めている。
住宅ローンもある。子どももいる。責任も増える。
気持ちはわかる。
でも、冷静に考えてみると――人生は思ったより長い。
65歳、あるいは70歳まで働くとすれば、
あと20年。人によっては30年近く、社会人生活が続く。
40歳は「終盤」ではない。むしろ、後半戦の入り口だ。
1.日本の会社員は、なぜ満足度が低いのか
よく「日本の会社はダメだ」と言う人がいる。
でも私はそうは思わない。問題は構造にある。
年功序列をベースとした組織では、
・頑張っても給料が劇的に伸びることは少ない
・ボーナス反映も限定的
・出世しても責任の割に報酬は大きく増えない
・そもそもポスト(役職)が限られている
この構造の中で、全員が高いモチベーションを保つのは難しい。
これは誰が悪いわけでもない。制度上、そうなりやすいだけだ。
また出世レースで勝てる人数は限られている。
40歳にもなれば、自分がどのあたりにいるかは、なんとなく見える。
多くの会社はキャリアパスを用意してくれるが、キャリアパスが明確なほど同僚も頑張るので競争が激しくなる。
結果的に「努力のインフレ」が始まり、最終的には「努力に見合わないほどの報酬に落ち着く」と考えている。
2.副業での人生逆転は想像より難しい
よく聞く話だ。
ブログ、YouTube、転売、プログラミング、スクール運営…。私もいろいろ挑戦してきた。
結論はシンプル。片手間で成果を出すのは、想像以上に難しい。
例えばプログラミング。
まともな案件を取るには、最低でも2〜3年の実務経験は必要だ。
SNSで未経験で仕事を取ってくるバケモンがいるが、あれはハズレ値である。
独学でいきなり高単価案件を取るのは、留学経験なしで英語がいきなりペラペラになるくらい難しい。
結局、行き着くのが
・月2〜3万円の副収入
・そこからスクール化
・集客でまた苦戦
というループに陥りやすい。
否定はしないが、再現性は高くない。
世間では「AI副業」という話を聞くが
企業レベルでAI導入が叫ばれているので、浸透するまでの繋ぎの仕事に過ぎないと思っている。
3.一番現実的なのは「本業の副業化」
ではどうするか。
答えはシンプルだ。今やっている仕事を、外でも売る。
本業で外部から仕事を取る事だ。
アラフォーなら、社会人歴15年以上。
自分では当たり前と思っている知見も、外では価値があることが多い。
転職がそうであるように多くの人が「自分のスキルに価値はない」と思いがちだが、そうではない。
あなたの会社の新人がそうであるようにまともな戦力になるには数年かかるだろう。
そこには教育コストがかかっている。そのコストをアラフォーのあなたにはかからないというメリットが採用する側にあるのだ。
Uber、ライドシェアのドライバーも否定はしないが、
完全な労働時間の切り売りかつ参入障壁が低いので、給料上昇の頭打ちが早い。
できれば
・営業経験
・業界知識
・調整力
・業務改善経験
・海外折衝
・システム導入経験
それをそのまま使う。
indeed、ココナラ、副業クラウドなど副業で稼ぐプラットフォームはたくさんある。最初は時給1,500円でもいい。週10時間でも良い。1ヶ月で6万円になる。
営業会社が時給4,000円からピンハネもしてくるだろう。
それは経験値の対価だ。くれてあげよう。
私はindeedで仕事を探した。英会話を続けていて英語を使う仕事を選んだ。
給料の2/3が営業会社にピンハネされていたが、
いい経験だったし、実務経験6ヶ月あれば他で選びたい放題だと割り切っていた。
つまり最初の6ヶ月は「お金を稼ぐ」より「市場で通用する経験を買う」フェーズと割り切って良い。
一度外で評価されると、
・実績が増える
・交渉がしやすくなる
・条件が上がる
・選択肢が増える
4.「コンサル」は実はハードルが低い
個人的におすすめはコンサル業務である。
コンサルという言葉に身構える必要はない。
本業の延長線上で、
1.アドバイスする
2.現場で認識を揃える
3.仕組みを整える
これも立派なコンサルだ。
特に「現場で認識を揃える」は重要でAIに代替されにくい。反対に単なるアドバイスはAIの得意分野である。
独立といっても、いきなり法人化して高額顧問契約を取る必要はない。
会社員の延長線上の業務委託で十分。
むしろそのほうが現実的で、リスクが低い。
そして、ここで大事なのは「本業を極限まで効率化」するだ。
もう一つ重要なのは、本業の効率化だ。
・資料はゼロから作らない
・過去資料を再利用する
・会議を減らす
・ショートカットを使い倒す
定時内で成果を出せるようになると、時間という資源が生まれる。
その時間を「次のキャリア」に投資する。
土日にまとめて作業するのも良いし、平日の夜を使うのも良い。
重要なのは、体力がある40代のうちに仕組みを作ることだ。
まとめ:40代は“守り”ではなく“設計”
40歳で出世コースが見えるのは悪いことではない。
でも、「ここで終わり」と決めるには、人生はまだ長すぎる。
副業で一発逆転を狙うより、本業を横展開するほうが現実的だ。
ゼロからスキルを身につける事は相当な根性がいる。
一方で仕事を取ってきてこなすのは期限があり、タスクも明確で続きやすい。
人間は本来環境的な生き物だ。
平日毎日8時間の仕事は普通だが、土日に毎日8時間勉強する人は稀であろう。
出世よりも、自分が市場で生きられる期間=生存期間を伸ばすこと。
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