障害年金の審査で一番重視される書類、それが診断書です。
そして診断書の質を左右するのは、
実は担当医の先生の技量もさることながら、
診察のときに本人がどれだけ具体的に仕事や生活への支障があるかを伝えられたかです。
今回は、診断書を依頼する前にやっておきたい
「伝える準備」
についてお話しします。
医師は「生活のすべて」を見ているわけではない
当たり前のことですが、医師が見ているのは診察室でのあなたです。
日常生活でどんなことに困っているかは、あなたが話さなければ伝わりません。
察してくださいは絶対に通用しません。
特に見落とされがちなのが、次の3つの場面です。
1. 「できているように見える」部分の内実
「掃除はしています」と言っても、週1回、家族に手伝ってもらいながらようやく、という場合もあります。
行為の有無ではなく、どれくらいの頻度で、誰の助けを借りて、どのくらいの時間がかかっているかまで伝えられるといいでしょう。
基本的には できない ことを基準に先生に伝えます。
逆に言えば、出来ることを話す必要はありません。
さきほどの掃除の話でいくと、週1回家族の助けがないと、掃除ができない ということを伝えることが大切です。
つまり、家族がいないと週に1回も 掃除ができない ということです。
2. 調子が悪い日の状態
診察は調子の良い日にたまたま重なることもあります。
「平均的な状態」ではなく、一番調子が悪い日にどうなるかを伝えることが大切です。
この場合も、調子の良い日の話は一切する必要はありません。
- 起き上がれない日は月に何日あるか
- 外出をキャンセルすることがあるか
- 服薬や通院すら難しくなる日があるか
3. 仕事や家庭での「見えない配慮」
工夫や周囲のサポートがあって初めて成り立っている生活は、
本人にとって「普通」になっていて、あえて言葉にしないことがあります。
- 家族が代わりにやってくれること
- 職場で受けている仕事や行動の配慮
- 一人ではできないこと
これらは、自分にとって当たり前でも、
健常者と比較すれば、明らかに通常ではありません。
審査でも重要な判断材料になります。
伝え方のコツ:事前にメモを作る
限られた診察時間の中で、いきなりすべてを話すのは難しいものです。
受診前に、この2週間の状況を簡単にメモしておいてください。
- 困った出来事を具体的に(日付・場面・誰の助けを借りたか)
- 一番調子が悪かった日の様子
このメモをそのまま医師に見せる=渡すだけでも構いません。
とても効果的です。
最後に
「頑張っている自分」を見せたい気持ちは自然なことです。
でも障害年金の診断書の場面では、
頑張って隠してきた部分こそ、正直に言葉にすることが自分の状態を正しく見せることに繋がります。
次の診察の前に、一度、この2週間を振り返ってみてください。
このような日常生活の分析が出来ない場合は、社労士を頼ってみてくださいね。
きっと、あなたの力になりますよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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