障害年金の申請で、残念ながら「不支給」という結果になってしまう方がいます。
その理由の多くに、実はある共通点があります。
それは、診断書の「日常生活状況」の欄が、実態より軽く書かれてしまっていること。
なぜ実態より軽く書かれてしまうのか
診察室で、こんなやり取りになったことはありませんか。
医師「調子はどうですか」 本人「まあ、なんとかやってます」
と、言って10分もかからずに診察が終わってしまう。
この「なんとかやってます」、実際には、
- 自室から出てこれず、家事はほとんど家族が助けてくれる
- 朝目覚めても、頭痛や倦怠感で、ベッドから起きれるのが午後
- 人と会う約束は直前になって怖くなりキャンセルしてしまう
そんな状態だったとしても、この短い診察時間の中で医師に伝わることはありません。
医師は基本的に、本人が話したこと・見せた様子をもとに診断書を書きます。
話していないことは、書きようがないのです。
つまり「頑張っている姿」を見せてしまうと、
診断書もその通りに「頑張れている人」「仕事ができる人」として仕上がってしまいます。
診断書で見られている「日常生活能力」とは
診断書には、食事・清潔保持・金銭管理・対人関係・通院や服薬など、生活の各場面について「どの程度できているか」を記入する欄があります。ここが審査の核になる部分です。
良い状態のときではなく、調子が悪いときの状態を基準に伝えることが大切です。「できる日もある」ではなく、「できない日がどれくらいあるか」を具体的に。
診察前に準備しておきたいこと
次の受診の前に、この2週間を振り返ってメモしてみてください。
- 家事(栄養を考えた食事の準備、掃除、
ゴミ捨て、洗濯)、できなかったこと
- 身の回り清潔保持(洗顔、歯磨き、入浴)で、
入浴できなかったこと
- 薬の飲み忘れ
- 予定をキャンセルした回数とその理由
- 一人で外出できたか、誰かの付き添いが必要だったか
出来たことはメモする必要はありません。
このメモを医師に伝えると、診察の短い時間でも実態が正確に伝わりやすくなります。
最後に
不支給という結果は、「障害の程度が軽いから」とは限りません。うまく伝わらなかっただけ、というケースが少なくないのです。
人は今の自分を認めたくない気持ちもあります。
それゆえに我慢して「大丈夫です」と言ってしまう。
しかし、しんどい部分こそ言葉にして伝える。
それが、正しい審査を受けるための一番の準備になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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