Google アナリティクス認定資格 第10回 Geminiとのマンツーマンレッスン

Google アナリティクス認定資格 第10回 Geminiとのマンツーマンレッスン

記事
ビジネス・マーケティング
  Google アナリティクスのイベントを管理する

前回のレッスンでは、Google アナリティクス プラットフォームの操作方法について学習しました。
このレッスンを修了すると、以下のことができるようになります。

・Google アナリティクスで収集されたデータを表示する
・新しいイベントを作成する、既存のイベントを変更する
・カスタム ディメンションとカスタム指標を作成する

A、新しいセクション「Google アナリティクスのイベントを管理する」のスタートですね。 ココナラブログの第10回としても、非常に読み応えのある技術的な内容になりそうです。

このレッスンは、単に「データを見る」だけではなく、**「自分たちが欲しいデータを自ら定義して作り出す」**という、実務において最もクリエイティブで重要なステップです。

修了目標に合わせて、これから学ぶポイントを整理しておきましょう。

🛠️ このレッスンで習得する3つのコアスキル

1、収集されたデータの表示(検証)

実際にイベントが届いているかを確認する「DebugView」や「リアルタイム レポート」の活用方法を学びます。

2、イベントの作成・変更(コード不要の調整)

ウェブサイトのソースコードを触らずに、GA4の管理画面上だけで新しいイベントを作ったり(例:特定のサンクスページ表示を『申込完了』イベントにする)、既存のイベント名を修正したりする方法です。

3、カスタム ディメンションと指標の作成(データの可視化)

これが最も重要です。せっかく送った「イベント パラメータ(動画名や著者名など)」を、レポートの「切り口」として使えるように登録する作業を学びます。

💡 西田様のキャリアにどう活きるか?

西田様が取得された「ショッピング広告」や「ディスプレイ広告」の認定資格と組み合わせると、この知識はさらに強力になります。

例: 「ショッピング広告から流入したユーザーが、どの商品カテゴリー(カスタム ディメンション)をよく見ているか」を正確に把握するためには、このレッスンで学ぶイベントの管理が欠かせません。


  Google アナリティクスのイベントの詳細

アナリティクスでは、ウェブサイトやアプリでのユーザー インタラクションがイベントとして収集、保存されます。イベントからは、ウェブサイトやアプリで何が起きているかを示す、次のような情報が得られます。

・ウェブサイトでのクリックとページビュー

・アプリのインストールと起動

・各プラットフォームでのユーザー エンゲージメントとコンバージョン

また、イベント パラメータも収集されるため、各イベントに関する追加情報が得られます。たとえば、アナリティクスがページビュー イベントを収集すると、収集データにはそのイベントのパラメータとして該当ページの URL が含まれます。
では、Google アナリティクスのイベントについて見ていきましょう。

A、「Google アナリティクスのイベントを管理する」の核心部分ですね。 前のセクションで学んだ「イベント」が、実務においてどう「情報」に変わるのかを具体的にイメージする段階です。

特に注目すべきは、**「自動的に収集されるパラメータ」**の存在です。

🔍 イベントとパラメータの「中身」を整理する
アリアさんのブログの例を思い出しながら、システムが裏側で何を行っているかを整理しましょう。

ユーザーの行動  発生するイベント 含まれる主なパラメータ (自動/推奨)
ページを開く   page_view    page_location (URL) page_referrer (前のページ)

下までスクロール scroll      percent_scrolled (90%など)

リンクをクリック click      link_url、link_id、outbound (外部サイトか)

動画を再生    video_start   video_title、video_url、visible (画面内にあったか)

💡 なぜ「イベント管理」が必要なのか?

GA4は非常に賢いので、多くのデータを自動で集めてくれます。しかし、実務ではそれだけでは足りない場合があります。西田様が直面するであろう「管理が必要なシーン」は以下の3つです。

名前の整理(イベントの変更):

例えば、URLがバラバラな複数のサンクスページを、まとめて「inquiry_complete(問い合わせ完了)」という一つの名前に統合したい場合。

新しい価値の定義(イベントの作成):

「5分以上滞在して、かつ記事を最後まで読んだ」という特別な行動を、新しいイベントとして定義したい場合。

情報の有効化(カスタム定義):

自動で送られている video_title を、レポートの表の「列(ディメンション)」として表示できるように設定する場合

GA4はただデータを集めるだけでなく、私たちが『見たい形』に整えてあげる必要があります。


  前回のレッスンでは、Google アナリティクスで自動的に収集されるイベントについて説明しました。これらには、ユーザーのウェブサイトへの最初のアクセスや、アプリの初回起動を記録するためのイベントなどが挙げられます。これ以外にも、ビジネスに固有のイベントを収集したい場合もあるでしょう。Google Merchandise Store を見て、これが自身のウェブサイトであると仮定して、作成したいイベントをいくつか確認してみましょう。

A、非常に濃い内容のレッスンですね!ここは、GA4の実務において「初心者が最もつまずきやすく、かつマーケターとして最も腕の見せ所となる」セクションです。

西田様がこれまで取得された**「ショッピング広告」や「ディスプレイ広告」の知識と、この「eコマースイベント」や「スコープ」**の知識が組み合わさることで、広告の費用対効果(ROAS)をより正確に分析できるようになります。

重要なポイントを、実務の視点で整理しましょう。

🛍️ 1. eコマースにおける「推奨イベント」の重要性

Google Merchandise Store(Google公式ショップ)のようなサイトでは、勝手な名前でイベントを作らず、Googleが定めた**「推奨イベント名」**(例: add_to_cart, begin_checkout, purchase)を使うことが鉄則です。

理由: 推奨名を使うことで、GA4の「収益化レポート」などが自動的にグラフを描画してくれるからです。

🎯 2. カスタムディメンションの「3つのスコープ」

ここが「一度の学習では困難」と感じやすい難所です。データの「所属先」を正しく選ぶ必要があります。

スコープ  役割          具体例(西田様の今後の活動なら)

イベント  その瞬間の行動の詳細 記事の「カテゴリ」、動画の「再生時間」

ユーザー  その人自身の属性   会員ランク、占いの「星座」、好みの音楽ジャンル

アイテム  商品そのものの詳細  商品の「色」、「サイズ」、歌詞の「言語」

注意点: カスタム指標(数値)にはスコープの選択がなく、常に**「イベント」**単位で集計されます。

⚙️ 3. パラメータを「登録」するという儀式

ここがUA(旧アナリティクス)と最大の違いです。GA4では、システムにデータ(パラメータ)を送っているだけではレポートに表示されません。 管理画面で**「この名前のパラメータをディメンションとして使います!」と宣言(登録)**して初めて、レポートの切り口として使えるようになります。

例: 「『購入ボタンを押した(イベント)』瞬間のデータと、『その商品が赤色である(アイテム)』というデータ、そして『その人が札幌在住である(ユーザー)』というデータを、GA4は別々の引き出し(スコープ)で管理しているんです」


  確認

イベントからはページビュー、ボタンのクリック、ユーザー操作といった、ウェブサイトやアプリで何が起きているかを示す情報が得られます。ウェブサイトやアプリを Google アナリティクスに接続すると、多くの一般的なイベントが自動的に収集されます。
データ ストリーム設定で拡張計測機能を有効にしている場合、コードを追加しなくても、プロパティによってさらに多くのイベントが自動的に収集されます。

A、はい、その通りです。GA4の大きな特徴は、**「最初からかなりのデータを自動で集めてくれる」**という点にあります。

西田様がこれからご自身の小説や歌詞を公開するサイトを作成し、GA4を導入した際、まず直面するのがこの**「自動収集」と「拡張計測機能」**の違いです。

🔍 自動で集まるデータの2つのレイヤー

GA4を導入しただけで集まるデータには、大きく分けて2つの「自動」があります。

1. 自動収集イベント (Automatically Collected Events)

タグを設置するだけで、設定に関わらず必ず収集される基本的なイベントです。

first_visit:初めてサイトを訪れた瞬間

session_start:訪問(セッション)が始まった瞬間

user_engagement:ページが前面に表示されている時間

2. 拡張計測機能 (Enhanced Measurement)

管理画面の「データストリーム」設定でスイッチをオンにするだけで、通常なら追加のコード(GTMなど)が必要な高度な行動も計測できるようになります。

イベント名  ユーザーの行動         西田様のサイトでの活用例
scroll    ページの90%までスクロールした時 小説を最後まで読み進めてくれたか?

click    外部サイトへのリンクをクリックした時 歌詞ページからSNSや配信サイトへ飛んだか?

view_search_results  サイト内検索を利用した時 読者がどんなキーワードで小説を探しているか?

file_download PDFなどのファイルをクリックした時 特典の歌詞カードやPDF版小説がDLされたか?

video_complete YouTube動画を最後まで視聴した時 楽曲のMVを最後まで見てくれたか?

💡 西田様へのアドバイス

「拡張計測機能」は非常に便利ですが、注意点もあります。 例えば、小説の「読了」を計測したい場合、GA4のデフォルトの scroll イベントは**「90%」の地点でしか発生しません。「50%読んだ」「読み終わるまで10分かかった」といったビジネスに固有の詳細なデータ**が欲しい場合は、前回のトピックで触れた「新しいイベントの作成」が必要になります。

自動で集まるデータ(質より量に近い状態)を、いかに**「品質の高い分析データ」**へと洗練させていくかが、GA4の醍醐味です。

これで自動収集と拡張計測機能の整理ができました。


推奨イベントとカスタム イベント

Google アナリティクスが自動的に収集するイベントに加えて、ビジネスに固有のイベントを収集したい場合もあるでしょう。業種によっては、Google アナリティクスがビジネスに役立ちそうな一般的なイベントをおすすめすることがあります。これは、推奨イベントと呼ばれます。また、カスタム イベントをゼロから作成することもできます。

推奨イベントもカスタム イベントも、ウェブサイトのタグまたはアプリに追加の実装手順が必要です。この 2 つの違いを確認してみましょう。

推奨イベント

推奨イベントは、お客様が実装するイベントですが、すでに Google アナリティクスで認識されている名前とパラメータが事前に定義されています。これらのイベントをウェブサイトまたはモバイルアプリに追加すると、より有益なレポートの生成に加え、新たな動作の測定を行うことができます。

カスタム イベント

カスタム イベントは、お客様が名前とパラメータを定義するイベントです。カスタム イベントを使用すると、アナリティクスでは自動的に収集されない、または推奨されないビジネスに固有のデータを収集できます。

A、自動収集イベントの次は、いよいよ**「推奨イベント」と「カスタムイベント」**の使い分けですね。ここが、GA4を「ただ入れているだけ」の状態から「ビジネスの武器」へと変える分岐点です。

西田様が目指すデジタルマーケティングの実務において、この2つの使い分けは、データの正確性と分析の深さを左右する非常に重要な知識です。

⚖️ 推奨イベント vs カスタムイベント の比較

項目    推奨イベント (Recommended) カスタムイベント (Custom)

定義    Googleが名前やパラメータを事前に決めているもの。ユーザーが自由に名前やパラメータを決めるもの。

メリット  専用の標準レポートにデータが自動反映される。将来の機能アップデートの対象になりやすい。       ビジネス独自のニッチな行動(例:特定のボタンのクリック等)を自由に計測できる。

実装のコツ  必ずGoogleの命名規則に従う(例:generate_lead など)。 既存の推奨イベントで代用できないか、まず確認してから作成する。

💡 西田様の「2026年の活動」に当てはめた具体例

2026年から注力される活動内容に基づいて、どのようなイベントを使い分けるべきかイメージしてみましょう。

・推奨イベントを活用する場合(汎用的な行動)

小説の感想フォームを送信した:generate_lead(リードの生成)

(もし将来的に)作品を販売する:purchase(購入)

会員登録をした:sign_up(登録)

・カスタムイベントを活用する場合(独自性の高い行動)

占いの結果をSNSにシェアした:fortune_share

歌詞の「1番」まで読み終わった:lyrics_verse_1_read

DTM作曲のサンプル音源を試聴した:audio_sample_play

⚠️ 実務上の最重要ルール:命名規則

カスタムイベントを作成する際、最も注意すべきは**「既存の推奨イベント名と被らないようにすること」、そして「一貫性のある名前をつけること」**です。

西田様へのヒント: GA4は「大文字と小文字」を区別します。Purchase と purchase は別々のイベントとして集計されてしまうため、すべて小文字で統一(スネークケース:word_word)するのが業界のスタンダードです。就職活動の際、「命名規則を徹底して管理できます」と伝えられると、実務能力の高さをアピールできます。

これで、イベントの種類(自動・拡張・推奨・カスタム)がすべて整理できました。


Q、推奨イベントの解説動画を見ましたが、一度見ただけでは理解できるものではなく、このあたりかから難易度が上がってきたことが実感できます。

A、おっしゃる通りです。動画を一度見ただけで「推奨イベント」を完全に理解するのは、プロでも至難の業です。特に「自動で集まるもの」と「自分で設定するもの」が混ざってくるこのあたりが、GA4学習の最初の大きな壁と言われています。

西田様が感じられた「難易度の向上」は、決して理解力が不足しているわけではなく、GA4の設計思想そのものが「柔軟すぎる」からです。

少しでも頭を整理するお手伝いができるよう、実務的な視点で「なぜ推奨イベントがややこしいのか」を分解してみます。

🧐 なぜ「推奨イベント」は難しいのか?

一番の理由は、**「名前だけ決まっていて、中身(設定)は自分でやらなきゃいけない」**という中途半端な立ち位置にあります。

自動収集: 何もしなくていい(全自動)

拡張計測: スイッチを入れるだけ(半自動)

推奨イベント: 名前はこれを使ってね(指示)+ 設定は自分でしてね(手動) 👈 ここが混乱の元!

💡 西田様流・理解のショートカット

無理に全部覚えようとせず、まずはこの「一言」だけ意識してみてください。

「Googleがレポートの席をあらかじめ用意して待っているのが『推奨イベント』」

例えば、Googleが「purchase(購入)」という名前の席(レポート画面)を用意しているのに、西田様が勝手に「item_sold」という名前でイベントを作ってしまうと、Googleが用意した専用の豪華なレポート席にデータが座ってくれません。

「Googleさんが用意したレポートを使わせてもらうために、Googleさんが指定した名前を使う」。これが推奨イベントの正体です。

一度で理解しようとせず、この後も「具体的にどう設定するの?」と私にどんどん聞いてください。何度も繰り返すうちに、パズルがはまるように理解できる瞬間が必ず来ます。


  Google Merchandise Store と Flood-It! アプリを調べ、それぞれにおいて追加できるイベントの例を確認してみましょう。

Google Merchandise Store のような e コマース サイトでは、顧客が次のことを行ったときに報告するイベントを追加できます。

・購入する商品を表示したとき
・商品をショッピング カートに追加したとき
・購入手続きを完了したとき
・払い戻しを受け取ったとき

Flood-It! のようなゲームアプリでは、ユーザーが次のことを行ったときに報告するイベントを追加できます。

・ゲームで新しいレベルを開始したとき
・ゲームで 1 つのレベルを完了したとき
・実績を達成したとき
・スコアを投稿したとき

A、具体例が出てくると、少しずつ「推奨イベント」の正体が見えてきますね。

動画で難しく感じたのは、専門用語が並んでいたからかもしれません。この「Merchandise Store(EC)」と「Flood-It!(ゲーム)」の例は、GA4が**「業種ごとに、あらかじめ特別なレポートの枠組みを用意してくれている」**ことを示しています。

💡 業種別・推奨イベントの「役割」を整理

GA4は、私たちが送るイベント名を見て「あ、これはECサイトのデータだな」「これはゲームのデータだな」と自動判別し、専用の分析画面を有効にします。

🛒 eコマース(小売・通販)の場合

以下の名前(推奨イベント名)でデータを送ると、GA4の「収益化」レポートが自動的に動き出します。

商品を表示したとき: view_item

カートに追加したとき: add_to_cart

購入を完了したとき: purchase

西田様へのヒント: これらは「ショッピング広告認定資格」で学んだ、コンバージョン測定の核心部分と直結しています。

🎮 ゲームアプリの場合

ゲーム専用の指標(どれくらい遊ばれているか)を出すための名前が決まっています。

レベル開始: level_start

レベル完了: level_up

実績達成: unlock_achievement

払い戻し: refund(これはECでも共通です)

🚩 ここが「難しい」と感じる原因の正体

西田様が「一度では理解が困難」と感じられたのは、おそらく**「これらをどうやってGA4に伝えるのか(実装)」**という部分がまだ見えていないからではないでしょうか。

実は、これらのイベントを発生させるには、通常以下のどちらかが必要です。

1、プログラマーにお願いして、ボタンを押したときにその名前の信号が飛ぶようにコードを書いてもらう。

2、**Googleタグマネージャー(GTM)**を使って、コードを触らずに設定する。

このレッスンでは、まず**「どんな名前が推奨されているかを知る」**ことがゴールです。具体的な設定方法はまた別の大変なステップになりますので、今は「へぇ、決まった名前を使えば便利なレポートが見れるんだな」くらいの感覚で大丈夫ですよ。

推奨イベントは、いわば『GA4専用の共通語』のようなもの。自分のサイトの言葉(独自イベント)をそのまま使うのではなく、GA4に通じる言葉に翻訳してあげる必要がある。この『翻訳作業』の概念が、初心者には少し高いハードルに感じられます。


 ディメンションと指標

Google アナリティクスは、イベント、そのパラメータ、ユーザー プロパティからすべてのデータを収集し、ディメンションと指標を使用してレポートにまとめます。ディメンションは「誰が、何を、どこで」という疑問に答え、指標は数量に関する情報を表します。自動的に収集されるイベントとパラメータには、関連するディメンションと指標がすでに作成されていて、レポートで使用できます。
たとえば、ユーザーがウェブサイトのページにアクセスすると、イベント「page_view」が自動的に収集されます。また、そのイベントと併せて、該当ページの URL を示すパラメータ「page_location」も収集されます。

A、「ディメンション」と「指標」の役割の違い、そして自動収集される仕組みについての整理ですね。

ここが理解できると、GA4がバラバラの「イベント(点)」を、どうやって「レポート(線や面)」に組み立てているのかが見えてきます。斉藤様がこれまで感じていた「難しさ」を解消する、非常に重要なパズルの一片です。

🔍 「誰が・何を・どこで」を整理する

GA4のデータ構造を、アリアさんのブログの例を使って「5W1H」のように整理すると分かりやすくなります。

要素         役割      質問の答え      具体例

ディメンション     テキストラベル 誰が?何を?どこで? 国、デバイス、ページURL、動画名

指標       数値データ   どのくらい?いくら?  ユーザー数、回数、滞在時間、収益

🔗 イベント・パラメータ・ディメンションの繋がり

GA4が page_view イベントを受け取ったとき、裏側ではこのような連携が行われています。

1、イベント発生: ユーザーがページを開く(page_view)

2、パラメータ収集: そのページはどこ?(page_location = /novel/chapter1)

3、レポート表示:

・ディメンション:「ページ パスとスクリーン クラス」として /novel/chapter1 が表示される。

・指標:「表示回数」として 1 がカウントされる。

💡 西田様へのステップアップ・アドバイス

自動収集される page_location(URL)などは、Googleが最初から「ディメンション」として登録してくれているので、私たちは設定不要でレポートを見ることができます。

しかし、推奨イベントやカスタムイベントで自分で送ったパラメータ(例:小説のタイトル、占いの種類など)は、そのままではレポートの「ディメンション」になりません。

ここが難易度の正体です: 「データは送っている(パラメータ)」のに「レポートの切り口(ディメンション)として使えない」という状態が起こるのです。これを解消するために、管理画面で**「カスタムディメンションとして登録する」**という作業が必要になります。

GA4には、最初からレポートに表示される『エリートなデータ』と、自分で登録しないと表に出てこない『シャイなデータ』があります。


 カスタム ディメンションとカスタム指標

新しいカスタム イベントとそれに関連するパラメータをウェブサイトやアプリに実装すると、この新しいデータがアナリティクスに送信され始めます。このような場合、データに対応するディメンションと指標を作成して、レポートで使用できるようにする必要があります。そのため、カスタム ディメンションとカスタム指標を使用します。

カスタム ディメンションとカスタム指標は、アナリティクス アカウントの既定のディメンションと指標と似ていますが、自分で作成するという点で異なります。次の例について考えてみましょう。

A、ついにGA4の「真骨頂」である、カスタムディメンションとカスタム指標のセクションですね。

これまでの学習で「難易度が上がった」と感じられたのは、この**「送っているはずのデータが、設定しないとレポートで見られない」**というGA4独自のルールが背景にあるからです。

西田様が取得された「Google広告」の認定資格でも、コンバージョン値をどう定義するかが重要だったかと思いますが、GA4ではさらに一歩踏み込んで、そのデータの「名前」や「型」を自分で定義する作業が必要になります。

🛠️ なぜ「カスタム」が必要なのか?

GA4が最初から用意してくれているディメンション(国、デバイス、ページURLなど)は、どんなサイトにも共通する項目です。しかし、西田様の今後の活動を考えると、**「標準の項目だけでは足りない」**シーンが出てきます。

西田様の活動における活用例

送信しているパラメータ     カスタムディメンション/指標として登録する理由

novel_genre (小説のジャンル) 「ミステリー」と「恋愛」のどちらがよく読まれているか**切り口(ディメンション)**として分析したいから。

reading_time (読了秒数)    小説を読み終えるのに平均で何秒かかったか**数値(指標)**として合計や平均を出したいから。

author_name (著者名)     共作の場合、どの著者の記事が人気か**ラベル(ディメンション)**で分類したいから。

⚠️ 設定しないとどうなる?(ここが重要)

ここが学習上の「落とし穴」です。 ウェブサイトから novel_genre = mystery というデータを送信していても、GA4の管理画面で**「カスタムディメンションの登録」**を忘れていると、レポートの選択肢に「小説のジャンル」という項目自体が現れません。

💡 西田様へのアドバイス:実務での見せどころ

就職活動において、「GA4のタグを入れるだけでなく、ビジネスの目的に合わせてカスタムディメンションを設計・登録し、独自の分析軸を作ることができます」と言えることは、非常に大きな強みになります。

単に「データを見る人」ではなく、**「データを整理して価値を生む人」**として評価されるからです。


 アリアさんの例

アリアさんは、ファッションに関するブログで衣服やアクセサリーのレビューを投稿しています。ユーザーは、ブログの購読、投稿記事の共有、書籍の購入が可能です。
ブログ投稿の多くは、特定の商品やブランドのレビューに関するものです。彼女は、ユーザーがどのブランドに最も関心があるかを把握できるレポートを作成し、それらのブランド向けのコンテンツを増やしていきたいと考えています。
そこで、アリアさんはユーザーが彼女のサイトのブログ投稿のページを表示するたびにトリガーする新しいイベントを作成します。また、このイベントは、その投稿で紹介されているブランドを知らせるパラメータも送信します。
アリアさんは、ウェブサイトのタグを更新し、アナリティクスでイベントを作成します。しかし、レポートで「ブランド」を使用するには、「ブランド」イベント パラメータ用のカスタム ディメンションを作成する必要があります。
これを行うには、[管理] に移動し、[カスタム定義] を選択します。

A、アリアさんの例は、まさに**「ビジネスの目的」と「GA4の設定」がどう結びつくか**を示す完璧なケーススタディですね。

西田様が以前「一度の学習で理解するのは困難」とおっしゃっていた「パラメータ」と「カスタムディメンション」の壁を、この具体例で一気に崩していきましょう。

🎨 アリアさんの戦略をGA4の構造に当てはめる

アリアさんの目的は「どのブランドが人気かを知ること」です。これを実現するためのステップを整理します。

1、イベントの発生: ユーザーがレビュー記事を読む。

2、パラメータの送信: 記事と一緒に「ブランド名(例:Google, Levi'sなど)」という情報を送る。

3、カスタムディメンションの登録: ここが今回のポイントです!

🛠️ なぜ「管理」画面での登録が必要なのか?

GA4は、送られてきた「ブランド名」というデータを裏側で受け取ってはいますが、そのままでは**「ただの付随データ」**として扱われます。

アリアさんが**「ブランド」という切り口(列)**でレポートを作りたい場合、GA4にこう命令する必要があります。

「これから送る brand というパラメータを、レポートで使える正式なディメンションとして認めてください!」

この「承認作業」が、[管理] > [カスタム定義] で行う登録の正体です。

💡 西田様の今後の活動への応用

2026年からの西田様の活動に置き換えると、よりイメージが湧くはずです。

小説の場合: 投稿記事に「ジャンル」や「連載/完結」というパラメータを付けて送信し、それをカスタムディメンションに登録すれば、**「どのジャンルの小説が最も読まれているか」**がわかります。

占い・歌詞の場合: 「星座」や「曲の調(キー)」を登録すれば、**「どの星座の人がよくサイトに来るか」「明るい曲と悲しい曲、どちらが共有されやすいか」**が分析できます。

「登録作業」の重要性  データは送るだけではダメ。GA4という巨大な図書館に本(データ)を届けても、司書さん(GA4のシステム)に『これはブランド名という棚に並べてね』と伝えないと、誰にも見つけてもらえないんです。それがカスタムディメンション登録という作業なんです。


Q、なるほど。わかりそうでわからない感じです。

A、その「わかりそうでわからない」という感覚、実はGA4を学ぶ全員が通る正解のルートです!

「データは届いているのに、設定しないと使えない」という二度手間のようなルールが、直感に反するからなんですよね。

もう少しだけ、身近な例えで「あ、そういうことか!」に近づけてみましょう。

📺 「テレビ番組」と「録画予約」で例えると?

GA4を**「全自動の録画機」**だと思ってください。

イベント(番組): 毎日たくさんの番組(データ)が放送されています。

パラメータ(詳細): 各番組には「出演者」「ジャンル」「あらすじ」などの詳細情報がくっついています。

カスタムディメンションの登録(録画予約・タグ付け):

録画機は全部の番組を流し見していますが、あなたが**「『出演者』ごとに後で検索できるように整理して!」**と設定(登録)しない限り、録画機は出演者情報をバラバラのまま捨ててしまいます。

後で「西田さんが出演している番組だけ見たい(レポートで見たい)」と思っても、事前に**「出演者という項目を保存する」**という設定をしていないと、検索できないのです。

🧐 なぜ最初から全部やってくれないの?

Google側の言い分としては、こうです。

「世界中のサイトには、独自のデータ(ブランド名、小説ジャンル、占いの種類など)が無数にあります。全部を自動でレポートの表にまとめると、表が巨大になりすぎて、あなたのサイトが重くなったり、管理が大変になったりします。だから、あなたが本当に分析に使いたい項目だけ、自分で選んで『ディメンション(列)』として登録してくださいね」

という「親切心(あるいは制限)」からくるルールなんです。

データは届いているはずなのに、GA4の管理画面で『このデータを使います』と宣言しないとレポートには出てこない。まるで、荷物は届いているのに、開封の儀(登録)をしないと中身を使えないようなもどかしさがあります。


 カスタム ディメンションとカスタム指標のスコープ

独自のカスタム ディメンションとカスタム指標を作成する場合、必要なデータを測定できるようにするために、スコープについて理解する必要があります。

では、スコープにはどのような選択肢があるでしょうか。カスタム ディメンションの場合、イベント スコープ、ユーザー スコープ、アイテム スコープから選択します。

イベント スコープのディメンションでは、ユーザーが行った操作に関する情報が示されます。たとえば、ユーザーがウェブサイトの記事を閲覧した場合、その記事の名前がイベント スコープのディメンションに該当します。

ユーザー スコープのディメンションでは、操作を行ったユーザーに関する情報が示されます。たとえば、記事を閲覧したユーザーのデバイスが、ユーザー スコープのディメンションに該当します。

アイテム スコープのディメンションでは、ユーザーが接点を持った商品やサービスに関する情報が示されます。たとえば、ユーザーが水筒をショッピング カートに追加した場合、水筒の色がアイテム スコープのディメンションに該当します。

A、ここがGA4の学習において最大の難所と言われる**「スコープ」**の概念ですね。「わかりそうでわからない」を卒業するための、最も重要なステップです。

西田様が以前のレッスンで「一度で理解するのは困難」と感じられたのも、このスコープの選択があるからです。

実務で間違えると「データが空欄になる」「数値が全く合わない」という原因になるため、まずはこの3つを**「データの保存場所(引き出し)」**に例えて整理しましょう。

スコープ  例え:情報の「所属先」 西田様の「小説・占い」サイトでの例
イベント **「その瞬間」**の行動の情報 小説の「章のタイトル」、占いの「結果」

ユーザー **「その人」**自身の属性 会員ランク、好みのジャンル、星座

アイテム **「商品」**そのものの属性 小説の「単行本価格」、物販の「サイズ・色」

🔍 なぜ「スコープ」を分ける必要があるのか?

GA4が非常に几帳面な性格だからです。

イベントスコープ:1回の訪問で何度も変わる可能性があるもの(例:1ページ目は「ミステリー小説」、2ページ目は「恋愛小説」)。

ユーザースコープ:その人がサイトを去っても変わらないもの(例:一度「プレミアム会員」になれば、どのページを見てもプレミアム会員)。

これらを同じ引き出しに入れてしまうと、データが混ざって正しく集計できなくなってしまいます。

💡 西田様へのアドバイス:実務での「落とし穴」

多くの人がやってしまう間違いは、「記事のタイトル(イベント情報)」を「ユーザースコープ」で登録してしまうことです。 もしこれをやってしまうと、そのユーザーが最後に読んだ記事のタイトルで、過去のデータまで上書きされてしまうようなことが起こります。

「このデータは『行動(瞬間)』に紐づくのか、『人』に紐づくのか、『モノ(商品)』に紐づくのか?」

登録画面でこの問いかけを自分にするだけで、難易度はグッと下がります。

整理整頓の重要性  GA4には3つの引き出し(スコープ)がある。これを間違えて入れると、せっかく集めたデータが迷子になってしまう。難解に見えるけれど、要は『誰の、何のデータか』を整理整頓する作業なのです。


 自動収集されるディメンションと指標には、すでにスコープが設定されています。しかし、新しいイベントとパラメータから独自のカスタム ディメンションを作成する場合、スコープを選択する必要があります。カスタム指標に使用できるのはイベント スコープのみです。

前の例では、アリアさんがカスタム ディメンションを作成する際、[スコープ] の下にある [イベント] を選択します。これは、「ブランド」パラメータが、ユーザーがブログ投稿を閲覧した時にトリガーされるイベントに関連付けられているためです。

A、「カスタム指標はイベントスコープのみ」という点は、混乱を防ぐための重要なルールですね。 アリアさんの例も、「記事を読んだ(イベント)」瞬間に「ブランド名(パラメータ)」が紐づいているからイベントスコープを選ぶ、という非常に論理的な結末です。

西田様が「わかりそうでわからない」と感じていた霧が、この「スコープの選択」という具体的な作業を通じて、少しずつ晴れてきたのではないでしょうか。

ここで、学習をより確実にするために、実務で役立つ**「スコープ選択の判別フロー」**を整理してみましょう。

🧐 スコープ選びに迷った時の「自分への質問」

カスタムディメンションを作る際、以下の質問を自分に投げかけてみてください。

1、「それは、その行動の『詳細説明』ですか?」

YESなら → イベントスコープ

例:クリックしたボタンの名前、読んでいる小説の章、占いの結果

2、「それは、その『人』の属性や特徴ですか?」

YESなら → ユーザースコープ

例:会員ランク、好きなジャンル、居住地、使用言語

3、「それは、カートに入れた『商品』そのものの情報ですか?」

YESなら → アイテムスコープ

例:商品の色、サイズ、ブランド、価格帯

📊 カスタム指標が「イベントスコープ」しかない理由

これは、指標(数値)の性質を考えると納得がいきます。 指標は「回数」や「合計金額」など、「その行動が何回起きたか、いくら発生したか」を数えるためのものです。「人」という大きな枠組みに数値を直接貼り付けるのではなく、「イベント(行動)」が起きた分だけ積み上げていくものだから、イベントスコープしか存在しないのです。


GA4の難所『スコープ』。最初は難解に感じたが、要は『その瞬間のこと(イベント)』か、『その人のこと(ユーザー)』か、『モノのこと(アイテム)』かを区別するルールだった。 実務経験のない私にとっては、この『データの住所録』を正しく作る作業が、マーケターとしての第一歩なのだと実感しています。


 知識の確認

カスタム イベントを作成し、Google アナリティクスに新しいデータを送信し始めると、そのデータは自動的にレポートで使用できるようになりますか?

適切な方を選択してください。はい  いいえ

A、ここまでの学習の成果を試す、非常に重要な問題ですね!

✅ 正解:いいえ

💡 解説
「わかりそうでわからない」と感じていた部分の正解がこれです。

カスタムイベントやパラメータを送信し始めただけでは、GA4の標準レポートには表示されません。レポートの「切り口(ディメンション)」や「数値(指標)」として使用するためには、管理画面で「カスタム定義」として登録する作業が不可欠です。

🎓 西田様へのフィードバック

この設問に正解できたということは、GA4の**「データ送信(実装)」と「データ利用(登録)」の分離**という、最もつまずきやすい概念をしっかり掴めた証拠です!


  次のステップ

ここまでで、収集可能なさまざまなイベントの種類について理解しました。次に、イベントデータを管理する方法について確認しましょう。

A、「イベントを送信しただけではレポートに使えない」という最大の難所をクリアされましたね!正解おめでとうございます。

次のステップは、いよいよ**「イベントデータの管理」です。 ここでは、すでに送られているデータをただ眺めるだけでなく、「管理画面上でデータを加工・調整する」**という、より実践的でクリエイティブな操作を学びます。

具体的には、以下のような内容が中心になります。

🛠️ 次に学ぶ「イベント管理」の3つの目玉

1、既存イベントの修正(イベントの変更)

送られてくるイベント名に間違いがあったり、表記を統一したいときに、サイトのコードを触らずにGA4側で「名前の書き換え」をする方法です。

2、新しいイベントの作成(イベントの作成)

「特定のURLが表示されたら『問い合わせ完了』という名前にする」といった、既存のイベントを組み合わせて新しい意味を持たせる方法です。

3、コンバージョン(主要イベント)の設定

たくさんあるイベントの中から、ビジネスにとって最も重要なもの(購入、申し込みなど)を「コンバージョン」として指定し、広告運用や分析の主軸にする方法です。


*ただデータを集めるだけでなく、自分の意図通りにデータを『整える』。この管理のプロセスを知ることで、ようやくGA4が自分の手足のように動く感覚が掴めてきました。




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