一番私を分かろうとしていなかったのは、私だった

一番私を分かろうとしていなかったのは、私だった

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「誰か私を幸せにして」

いつもそう思っていました。

私の気持ちを分かってほしい。

私が疲れていることに気づいてほしい。

本当は嫌だと思っていることも、

本当は我慢していることも、

何も言わなくても察してほしい。

そして、

「もう頑張らなくていいよ」


と、誰かに言ってほしかったのだと思います。


言わなくても、分かってほしかった


自分の気持ちを言葉にすることは、

私にとって、

簡単なことではありませんでした。

言いたいことがあっても、

相手がどう思うかを先に考える。

これを言ったら、

わがままだと思われるかもしれない。

面倒な人だと思われるかもしれない。

相手を困らせてしまうかもしれない。

そう思うと、

結局、何も言えなくなってしまう。

自分の気持ちを飲み込んで、

「大丈夫」

と笑っていました。

けれど心の中では、

どうして気づいてくれないのだろう。

どうして分かってくれないのだろう。

そんな思いが、

少しずつ積み重なっていく。

私は何も伝えていないのに、

相手には、

分かってほしいと思っていたのです。


誰かに幸せにしてもらおうとしていた



どんなに優しい人でも、

どんなに私を大切に思ってくれている人でも、

私の中にある望みを、

すべて分かることはできません。

今日は何を食べたいのか。

どれくらい疲れているのか。

誰かと話したいのか。

一人で静かに過ごしたいのか。

何が嫌で、

何をしてほしいのか。

そんな自分の内側を、

すべて理解してくれる人はいません。

それなのに私は、


誰かに分かってもらおうとしていました。

自分でも分からないことを、

相手には分かってほしい。

自分でも叶えていない望みを、

誰かに叶えてほしい。

自分を後回しにしながら、

誰かには、

自分を一番に大切にしてほしいと願っていたのです。


一番近くにいたのは、自分だった


あるとき、

ふと思いました。

私を幸せにするのは、

誰なのだろう。

もちろん、

誰かの優しさに救われることもあります。

誰かと一緒にいることで、

幸せを感じることもあります。

けれど、

私が何を望んでいるのかを知り、

その望みを大切にできるのは、

まず私自身なのではないか。

誰かに大切にしてもらう前に、

私が私を大切にする。

誰かに気持ちを分かってもらう前に、

私が私の気持ちを分かろうとする。

誰かに幸せにしてもらう前に、

私が私を幸せにしてあげる。

そう考えたとき、

私は初めて気づきました。

ずっと、

誰も私を分かってくれないと思っていたけれど、

一番私を分かろうとしていなかったのは、

私だったのかもしれない。


自分に「どうしたら幸せ?」と聞いてみた


それから私は、

自分に聞いてみることにしました。

「どうしたら幸せ?」

けれど、

すぐには答えが返ってきませんでした。


何度聞いても、

「分からない」

という感覚しか出てこない。

私は、


どうして、

何も出てこないのだろう。

けれど、

よく考えれば、

それも当然だったのかもしれません。

ずっと無視されてきた声は、すぐには話してくれない

たとえば、

何度話しかけても無視される。

何かを伝えても、

「今は無理」

「あとにして」

「そんなことを言ってはいけない」

と、いつも押し戻される。

そんなことが長く続いたら、

その人は、

やがて何も言わなくなるのも当然ですよね。


どうせ聞いてもらえない。

どうせ叶えてもらえない。

話しても意味がない。

私の中の声も、

同じだったのだと思います。

ずっと無視され続けてきたのに、

ある日突然、

「どうしたい?」

と聞かれても、

すぐに心を開くことはできません。

私は長い間、

自分との信頼関係を、

少しずつ失っていたのです。

だから、

大きな夢を見つけようとしても、

理想の人生を書こうとしても、

何も浮かばなかった。

望みがなかったのではなく、

声を出しても仕方がないと、

自分の中で諦めていたのかもしれません。

大きな夢より、小さな声から


自分の望みを知りたい。

本当にやりたいことを見つけたい。

そう思うと、

つい、

人生を変えるような大きな答えを探してしまいます。

けれど、

私に必要だったのは、

立派な夢を見つけることより先に、

まずは、

自分の中に浮かぶ、

小さな感覚に気づくこと。

少し疲れた。

今は静かにしていたい。

今日はこれが食べたい。

もう少しここにいたい。

本当は行きたくない。

そんな、

見過ごしてしまいそうなほど小さな声を、

聞くことから始める必要がありました。

そのとき、

私の中から返ってきた望みは、

人生の目的でも、

叶えたい夢でもありませんでした。

それは、

「眠りたい」

という、

身体からの声だったのです。



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