“誕生日が近づくと、なぜか憂うつになる”あなたへ。心理学が教える“お祝いが苦しい心”との付き合い方

“誕生日が近づくと、なぜか憂うつになる”あなたへ。心理学が教える“お祝いが苦しい心”との付き合い方

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コラム

おめでたい日なのに、素直に喜べない

「もうすぐ誕生日だね」と言われて、何となく気が重くなる。
子どもの頃は、あんなに楽しみだったのに。
今は、特に欲しいものもないし、盛大に祝ってほしいわけでもない。
むしろ、できれば普段どおりに過ごしたい。
友人から「何歳になるんだっけ?」と聞かれて、少し答えにくくなることもあります。
祝ってくれる人がいるのは、ありがたい。
それなのに、誕生日が近づくと落ち着かない。
そんな自分を、少し寂しく感じることがあります。

誕生日は、自分の人生を振り返る日にもなる

誕生日は、単に一つ年を重ねる日ではありません。
「この年齢になったら、こうなっているはずだった」と、かつて思い描いていた自分を思い出す日でもあります。
仕事や結婚、家族のこと。
何となく考えていた人生と、今の自分との違いが気になることもあるでしょう。
心理学では、人が現在の自分と理想の自分を比べ、その違いに落ち込むことがあると考えます。
誕生日という節目が、そんな比較のきっかけになる場合もあります。
年齢が増えることより、思い描いた自分になれていないように感じることが、つらいのかもしれません。

あの頃の自分と、今の自分を比べすぎない

そんなときは、「この年齢なら、こうあるべきだった」という考えを少し脇に置いてみてください。
20代の自分が思い描いていた40代と、実際に40代を生きている自分は違います。
当時は知らなかった苦労もあれば、想像していなかった楽しみもあるでしょう。
予定どおりに進まなかったことが、すべて失敗だったわけではありません。
もちろん、叶わなかったことを残念に思っても構いません。
無理に今の自分を肯定する必要もないのです。
ただ、昔の自分が決めた予定表だけで、今の人生を評価しなくてもよいのではないでしょうか。

誕生日が寂しいことも、話していい

誕生日が憂うつだと言うと、「お祝いしてもらえるだけ幸せだよ」と返されることがあります。
でも、祝ってもらえるうれしさと、年齢を重ねる寂しさは、同時にあってもおかしくありません。
「誕生日が近づくと、何となく落ち込むんです」と誰かに話してみてもよいでしょう。
話しているうちに、年齢そのものより、これまでの人生で心残りになっていることが見えてくるかもしれません。
あるいは、これからの時間に何を望んでいるのか、少し分かることもあります。
誕生日は、必ずしも明るい気持ちで迎えなければならない日ではありません。
うれしさも寂しさも抱えながら、またひとつ年を重ねていく。
そんな誕生日があってもよいのだと思います。

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