“もう使わないのに、どうしても捨てられない”あなたへ。心理学が教える“思い出を手放せない心”との付き合い方

“もう使わないのに、どうしても捨てられない”あなたへ。心理学が教える“思い出を手放せない心”との付き合い方

記事
コラム

もう必要ないはずなのに、捨てられない

引き出しを整理していたら、昔使っていたマグカップが出てきた。
欠けていて、もう何年も使っていない。
捨てようと思って手に取ったのに、なぜかゴミ袋に入れられない。
そのカップでコーヒーを飲んでいた頃のことを、急に思い出したからです。
古い服や手紙、旅行先で買った小さな物にも、似たことが起こります。
「いつか使うかも」と言いながら、実はもう使わないことを知っている。
それでも手放せないのは、物と一緒に何かを置いていくような寂しさがあるからかもしれません。

物には、思い出が結びついている

物には、使い道とは別の意味が生まれることがあります。
誰かにもらった物なら、その人との関係を思い出す。
昔の仕事で使っていた物なら、あの頃の頑張りや苦労がよみがえる。
臨床心理学でも、人が身近な物に特別な意味を見いだし、安心感や人とのつながりを感じることがあります。
だから、もう必要のない物を手放すことが、単なる片づけ以上の出来事になる場合もあります。
「捨てられない自分はおかしい」と責めるより、まずはその物が自分にとって何を意味しているのか、考えてみてもよいでしょう。

捨てるか、残すかの二択にしなくてもいい

思い出のある物を、無理に全部捨てる必要はありません。
かといって、何もかも残しておかなければいけないわけでもありません。
たとえば、思い出のある物をひとつだけ残す。
写真に撮って、当時の出来事を短く書いておく。
今日は決めず、ひと月後にもう一度見直す。
そんな方法もあります。
もちろん、無理に整理を進めなくても構いません。
誰かからもらった物でも、持ち続けることが相手への愛情の証明になるわけではありません。
自分の気持ちが追いつくまで、少し時間をかけてもよいのです。

手放せない気持ちにも、理由がある

「捨てればすっきりするよ」と言われても、そう簡単にはいかないことがあります。
もしかしたら、物そのものより、それを使っていた頃の自分や、もう会えない人との時間が惜しいのかもしれません。
そんなときは、「なぜこれだけ捨てられないんだろう」と誰かに話してみるのも一つです。
話しているうちに、自分が何を忘れたくなかったのか、少しずつ見えてくることがあります。
残すことも、手放すことも、急いで決める必要はありません。
片づけの途中で手が止まったら、そこには自分にとって大切な思い出があるのかもしれないと、少し立ち止まってみてもよいのだと思います。
サービス数100万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す