“友人の幸せを素直に喜べない”あなたへ。心理学が教える“うらやましい心”との付き合い方

“友人の幸せを素直に喜べない”あなたへ。心理学が教える“うらやましい心”との付き合い方

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コラム

「おめでとう」と言ったあと、少し苦しくなる

友人から「転職が決まった」と連絡が来る。
うれしい知らせなのに、画面を見た瞬間、胸の奥がちくっとする。
「おめでとう!」と返しながら、自分だけ取り残されたような気がする。
結婚や昇進、楽しそうな旅行の写真でも、似た気持ちになることがあります。
相手を嫌いなわけではありません。
幸せになってほしいと思っているのも本当です。
だからこそ、素直に喜べなかった自分が嫌になる。
誰かの幸せを聞いたあと、ひとりで反省会を始めてしまうのです。

うれしさと寂しさは、同時にあっていい

人の気持ちは、いつもひとつに決まるわけではありません。
友人の成功を喜ぶ気持ちと、自分の現状への焦りが一緒に生まれることがあります。
臨床心理学では、同じ相手に相反する気持ちを抱くことを「両価感情」といいます。
誰かの知らせによって、自分が望んでいたものや、諦めかけていたことを思い出す場合もあります。
「うらやましい」と感じたからといって、相手の不幸を願っているわけではないのです。
気持ちが複雑なことと、人として悪いことは別です。

「うらやましい」の奥にあるものを見てみる

心がざわついたら、無理に「喜ばなきゃ」と言い聞かせる前に、何が引っかかったのかを考えてみてください。
転職した友人がうらやましいのか。
自分も今の仕事を変えたいのか。
旅行の写真がつらいのは、休む余裕がないからなのか。
比べて落ち込むだけだった気持ちから、自分の願いが少し見えてくるかもしれません。
うらやましさを、自分への悪口に使わなくてもよいのです。

きれいな気持ちに直してから、話さなくてもいい

「友人の幸せが喜べない」なんて、人には言いにくいものです。
でも、「祝いたいのに、ちょっとつらい」と、矛盾したまま話しても構いません。
責められずに聞いてもらううちに、相手への嫉妬だと思っていたものが、自分自身の寂しさだったと気づくこともあります。
祝福の言葉を伝えたあと、少し距離を置いて気持ちを落ち着けるのもひとつの方法です。
誰かの幸せを大切にすることと、自分の満たされなさを大切にすることは、両立してよいのだと思います。

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