“大切な人にだけ、きつく当たってしまう”あなたへ。心理学が教える“身近な人への怒り”の扱い方

“大切な人にだけ、きつく当たってしまう”あなたへ。心理学が教える“身近な人への怒り”の扱い方

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コラム

外では我慢できるのに、家ではきつい言い方になる

職場では嫌なことがあっても、笑顔で対応できた。
電車の中でも、周りに気を遣っていた。
ところが家に帰って、家族から「今日どうだった?」と聞かれただけで、「今は話しかけないで」と強く返してしまう。
相手は何も悪くないと分かっている。
それなのに、親しい人にだけ態度が悪くなる。
言った直後、相手が黙ってしまったのを見ると、さらに苦しくなる。
あとから申し訳なくなり、「どうして大切な人にこんな言い方をするんだろう」と落ち込むことがあります。

怒りの相手と、怒りの原因が違うことがある

人は、緊張する場面では感情を表に出さず、目の前のことに対処しようとします。
その間も、疲れや不満がなくなったわけではありません。
帰宅して気が緩んだとき、ためていたものが急に表に出ることがあります。
心理学では、別の場面で生じた感情が、直接関係のない相手に向かうことを「置き換え」と呼ぶことがあります。
外で我慢していた怒りを、家庭に持ち帰ってしまう場合もあるのです。
ただし、家族にきつく当たる理由がいつもそれだとは限りません。
親しい相手への不満が、本当にたまっている場合もあるからです。

口を開く前に、疲れの居場所を確かめる

イライラしたときは、「誰に腹が立っているのか」を少し考えてみてください。
目の前の相手なのか。
仕事で言われた言葉なのか。
それとも、誰とも話したくないほど疲れているのか。
肩や顎に力が入っているなら、体の緊張にも目を向けてみてください。
すぐには分からなくても、「今ちょっと余裕がないから、10分休ませて」と伝えることはできます。
一人になる時間を取ったり、帰宅直後に話しかけるタイミングを相談したりするのも方法です。
感情を我慢するのではなく、ぶつける以外の出し方を探していきます。

大切な相手だからこそ、あとから話してみる

強い言い方をしてしまったら、「疲れていたから仕方ない」で終わらせないことも大切です。
「あの言い方はよくなかった。ごめんね」と伝えたうえで、何がつらかったのかを言葉にしてみる。
謝ることと、自分の疲れを分かってもらうことは、どちらも必要です。
同じことを繰り返すなら、相手にぶつける前に、別の誰かに今の状態を話してみてもよいでしょう。
自分が何を抱えて帰ってきたのか、話して初めて気づくこともあります。
帰る場所を安心できる場所にするには、そこで過ごす相手の心も、自分の心も、置き去りにしないことが大切なのだと思います。

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