安心したくて調べたのに、余計に心配になる
夜、ふと仕事のことが気になってスマホを開く。
「こんなとき、どうすればいいんだろう」と検索すると、似たような悩みが次々に出てくる。
最初は少し安心する。
ところが、別のページにはもっと心配になる話が書いてある。
気になってまた調べる。
気づけば30分も過ぎていて、調べる前より落ち着かなくなっている。
誰かの体験談に自分を重ねたり、まだ起きていないことまで想像したりする。
安心したくて始めたはずの検索が、いつの間にか不安を増やしてしまうことがあります。
調べても安心できないのは、なぜだろう
分からないことを調べるのは、もちろん悪いことではありません。
ただ、不安が強いときは、情報を集めることより「絶対に大丈夫だと確かめたい」という気持ちが前に出ることがあります。
一つ安心できる説明を見つけても、「例外があるかもしれない」と、次の答えを探したくなる。
不確かなことを完全になくそうとすると、どこまで調べても終わりが見えません。
臨床心理学でも、不安を減らすために繰り返す確認行動が、かえって不安を長引かせる場合があることが知られています。
“知りたいこと”と“不安なこと”を分けてみる
そんなときは、検索する前に「今、何を知りたいんだろう」と一度考えてみてください。
仕事の制度や手続きのように、調べれば答えが出ることなら調べる。
反対に、「嫌われていないかな」「この先ずっとうまくいくかな」という問いは、検索しても確かな答えが出ません。
その場合は、いったん画面を閉じて「私は今、何が怖いんだろう」と考えてみる。
調べる時間を決めたり、翌朝まで保留にしたりするのも一つの方法です。
必要な情報を集めることと、不安を追いかけ続けることは、少し違います。
検索ではなく、誰かに話したほうがよいこともある
検索がやめられない夜には、「私は今、情報がほしいのか、それとも安心したいのか」と尋ねてみてもよいでしょう。
本当は誰かに「それは心配だったね」と言ってほしいのかもしれません。
何が起こるかを予言してほしいのではなく、心配な気持ちを一度聞いてほしいのかもしれません。
そんなときは、検索結果ではなく、人に向けて話してみるという方法があります。
「調べても調べても、なんだか不安で」と言うだけでも構いません。
すべての心配に答えが出なくても、誰かに聞いてもらうことで、不安と少し距離を取れることがあります。
答えを探し続けるより、誰かと話すことが必要な夜もあるのだと思います。