“どうしたい?”と聞かれると分からなくなるあなたへ。心理学が教える“自分の希望が見えない心”の見つけ方

“どうしたい?”と聞かれると分からなくなるあなたへ。心理学が教える“自分の希望が見えない心”の見つけ方

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コラム

「どっちでもいい」が、いつもの答えになっている

「何食べたい?」と聞かれて、「なんでもいい」と答える。
「休みの日、どこに行きたい?」と聞かれても、特に思いつかない。
もっと大きなことになると、「これからどうしたい?」と聞かれた瞬間、頭が真っ白になることもあります。
嫌なことなら、なんとなく分かる。
でも、自分が何をしたいのかは分からない。
そんな状態が続くと、「私って、自分がないのかな」と不安になることがあります。
けれど、希望がないのではなく、希望を探すことに慣れていないだけかもしれません。

相手に合わせるほうを先に考えてきたのかもしれない

臨床心理学では、人の気持ちは、人との関係の中でも形づくられていくと考えます。
「どっちがいい?」と聞かれたとき、まず相手が喜びそうなほうを考える。
自分が食べたいものより、みんなが食べられるものを選ぶ。
行きたい場所より、迷惑をかけない場所を選ぶ。
それを長く続けていると、「相手はどうしたい?」にはすぐ答えられても、「私はどうしたい?」には時間がかかるようになることがあります。
自分の希望が弱いのではなく、いつも後ろに並ばせてきたのかもしれません。

大きな答えより、小さな“こっちがいい”を拾ってみる

いきなり「私はどう生きたい?」と考えなくても大丈夫です。
今日は温かいものが食べたい。
この服より、こっちの色が好き。
今は誰かと話すより、一人でいたい。
そんな小さな選択から、自分の感覚を確かめてみてください。
「絶対これがいい」と思えなくても、「どちらかと言えばこっち」で十分です。
自分の希望は、はっきりした答えとして突然見つかるというより、小さな好みを拾っていくうちに少しずつ輪郭が出てくるものです。

「分からない」から話し始めてもいい

何をしたいのか分からないと、「相談する内容すらない」と思ってしまうことがあります。
でも、「何がつらいのかは分かるけれど、どうしたいのか分からない」と、そのまま話しても構いません。
誰かに聞いてもらいながら話していると、「それは嫌なんですよね」「本当はこうだったらいいんですけど」と、ふと自分の言葉が出てくることがあります。
相談は、答えを持っている人だけがするものではありません。
まだ言葉になっていない気持ちを、一緒に探す時間でもあります。
「分からない」の中にも、自分らしさの種はちゃんと残っているのだと思います。

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