“人に会うと元気に振る舞ってしまう”あなたへ。心理学が教える“外では平気な心”の休ませ方

“人に会うと元気に振る舞ってしまう”あなたへ。心理学が教える“外では平気な心”の休ませ方

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コラム

つらいはずなのに、人の前では笑えてしまう

朝から気持ちが重かった。
今日は誰とも話したくないと思っていた。
それなのに職場へ行くと、いつものように笑って話せてしまうことがあります。
「大丈夫?」と聞かれても、「全然大丈夫です」と答える。
周囲からは元気そうに見えるため、自分でも「案外平気なのかもしれない」と思う。
けれど、家に帰った途端にどっと疲れ、何もする気になれなくなる。
人前で元気に振る舞えることと、本当に元気であることは、必ずしも同じではありません。

心は、その場に必要な自分をつくることがある

臨床心理学では、人は周囲との関係やその場の役割に合わせて、自分の気持ちや振る舞いを調整すると考えます。
仕事なら、きちんと対応する。
友人と会えば、楽しく話す。
家族の前では、心配をかけないようにする。
こうした力があるからこそ、私たちは社会の中で生活できます。
ただ、つらいときにも同じように振る舞い続けると、自分の疲れを感じる時間がなくなります。
外では平気なのに一人になると動けなくなるのは、気持ちが急に弱くなったからではなく、ようやく力を抜けたからかもしれません。

「元気にできたから大丈夫」と決めなくていい

一日笑って過ごせたとしても、それだけで心の状態を判断しなくて大丈夫です。
帰宅するとぐったりする。
休日は誰にも会いたくない。
何でもないことで涙が出そうになる。
そんな変化があるなら、「外では頑張れているけれど、内側は疲れている」と考えてみてください。
大切なのは、頑張れたかどうかではなく、頑張ったあとにどれだけ力が残っているかです。
人前で元気だった自分も、一人で疲れている自分も、どちらも今のあなたです。

元気に話さなくてもいい場所を持ってみる

いつも明るく振る舞っている人ほど、誰かに話すときまで「ちゃんとしなければ」と思うことがあります。
けれど、「今日はうまく話せない」「自分でも何がつらいのか分からない」から始めても構いません。
笑わなくても、結論がなくても、沈黙してもよい時間があると、心は少しずつ役割を降りていきます。
誰かに話しながら初めて、「思っていたより疲れていた」と気づくこともあります。
元気な自分をやめる必要はありません。
ただ、ときどき元気でいなくても大丈夫な場所を持つことが、頑張り続ける心を守ることにつながるのだと思います。

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