導仁です。
主張することが、なんとなく怖い。
相手を傷つけてしまいそうで、
場の空気を壊してしまいそうで、
だから黙っておこう、と選んでしまうことがあります。
でも、意見がぶつかり合う場面や、摩擦や葛藤の中にこそ、
「自分の立ち位置や本当に大事にしたいもの」が見えてくることがあります。
今夜は、主張することを恐れないためのマインドセットを、三つの視点で整えていきます。
まず、主張とは「勝つ」ことではなく、「自分の輪郭を相手に知らせること」だということです。
主張と聞くと、相手を言い負かす、自分の正しさを証明する、というイメージが浮かびやすいです。でも、ここで扱いたい主張はもっとささやかなものです。
「自分はこう感じている」「自分はここを大切にしたい」という、自分の輪郭を相手に知らせる行為。
主張をやめてしまうと、相手からは「何を望んでいるのか分からない」「どこまで踏み込んでいいか分からない」と見えてしまい、結果的に関係がぎこちなくなります。
つまり、主張は「相手と戦うためのもの」ではなく、「お互いに無理なく付き合うための必要最低限の情報共有」でもあるのです。
次に、「感情」と「要求」を分けて伝えることです。
主張が怖くなる一番の理由は、伝えた瞬間に「攻撃」になってしまいそうな気がするからです。
そこで、摩擦をできるだけ建設的に扱うために、いまの気持ち(感情)と、どうしてほしいか(要求)の二つを、頭の中で一度分けてから言葉にしてみます。
たとえば、「あの時の言い方で、少し悲しくなった」(感情)、「次からは、こういう言い方だと助かる」(要求)。「急な予定変更が続くと、落ち着かなくなる」(感情)、「前日までに一言だけ知らせてもらえるとありがたい」(要求)。
主張を恐れないためには、「相手を責めるため」ではなく「関係を続けるため」に言う、という前提を、自分の中で何度も確認してあげることが大事です。
最後に、ぶつからないことより「ぶつかっても戻ってこられる関係」を目指すことです。
主張を避け続けると、一時的な平和は保てても、我慢が積もり、本音を出せない関係になり、どこかで突然爆発するという形でツケが回ってきます。
逆に、「ぶつかってもまた話せる」「ズレても修正できる」という経験が増えるほど、自分の主張を出すことへの恐怖は少しずつ薄れていきます。関係そのものへの信頼も、深くなっていく。
だから今夜は、「一度もぶつからない関係」ではなく、「ぶつかっても戻ってこられる関係」のほうが、安心できるかもしれないという考え方を、そっと胸の片隅に置いてみてほしいのです。
主張することを恐れない、というのは、「強くなる」ことでも「我を通す」ことでもありません。
自分の輪郭を相手に知らせること。感情と要求を分けて伝えること。ぶつかっても戻れる関係を少しずつ増やすこと。
その積み重ねの先に、「声を出しても大丈夫かもしれない」という感覚が生まれてきます。
今日は、自分を守るための沈黙だけでなく、関係を守るための小さな一言を、選んでみる夜を。
導仁より。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今、誰かに話してみたいと思うことがあれば、
ココナラに小さな相談場所を用意しています。
整理できていなくても、言葉にならなくても、大丈夫です。