江の島の賑やかな商店街を抜けると、江島神社があります。
ご祭神は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が須佐之男命(すさのおのみこと)と誓約された時に生まれた三姉妹の女神様です。
奥津宮:多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
中津宮:市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)
辺津宮:田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)
この三女神は江島大神と称され、かつては江島明神(えのしまみょうじん)と呼ばれていました。仏教との習合により弁財天女と同一視され、現在では「江島弁財天」として信仰されています。海の神・水の神に加え、幸福・財宝を招く神、さらには芸道上達の功徳を授ける神として、多くの人々に親しまれています。
福岡の宗像大社、広島の厳島神社とも御同神であり、全国的にも信仰の厚い神様です。
◆ 江島神社の素敵な神話 ◆
むかし、鎌倉の深沢村には大きな湖がありました。そこに、ひとつの体に五つの頭を持つ、気性の荒い龍が住みつき、村人を苦しめていました。
ある日、海岸で波が高まり、海鳴りが起こり、海水が吹きあがって島が現れます。これが現在の江の島。そこへ天女が楽の音に乗って舞い降りました。これが弁財天の降臨です。
荒れ狂っていた五頭の龍は、その天女の麗しさに心を奪われ、妻に迎えたいと願いました。しかし、今までの悪行のために弁財天に求婚を拒まれてしまいます。
しかし、恋に敗れたことで己を省みた龍は、心を入れ替え村人たちのために尽力しました。その誠意が届き、やがて弁財天と夫婦の契りを結ぶも、自ら身を引き、山へと化身した──という伝説が残っています。
現在、五頭龍大神は鎌倉の龍口明神社に祀られており、鎌倉から、江の島の弁財天に会える場所で、今も変わらず見守り続けていると伝えられています。
◆ 光翔のひとこと ◆
「恋に敗れても、心を入れ替えて誰かを想い続ける姿は、愛そのもの。龍が見守る江の島は、赦しと再生のエネルギーに満ちている場所なんだ。」
「本当の愛は、結ばれることだけじゃない。そっと見守る優しさにこそ、永遠の愛のかたちがある。」