投稿はしている。マップにも載っている。LINEの友だちも少しずつ増えている。それなのに、予約の電話は鳴らない。
店舗の集客でいちばん多いのが、この「どれもやっているのに、どこが効いていないのか分からない」という状態です。
前回の記事では、Instagram・Googleマップ・LINEの数字を1枚の紙に並べると、お客さんが「どこで止まっているか」が見えてくる、という話を書きました。
今回はその先です。止まっている場所が分かったら、来月は何を変えればいいのか。止まっている場所ごとに、1つずつ書きます。
全部読む必要はありません。自分のお店が止まっているところだけ読んでください。
なお、この記事で扱うのは「見られてはいるのに、次に進んでもらえない」場合です。そもそも投稿のリーチやマップの表示回数そのものが少ない場合は、原因も打ち手もまったく別になります。そちらは次回の記事で書きます。
まず、お客さんが通る順番をおさらい
お店を探している人は、だいたいこの順番で動きます。
・見つける:Instagram(プロフィールアクセス数)
・確かめる:Googleマップ(ルート検索数、電話の数)
・つながる:LINE公式(友だち追加数)
・予約する:LINE公式(予約数、問い合わせ数)
かっこの中が、それぞれの段で見る数字です。前の段の数字はあるのに、次の段で急に減っている。そこが止まっている場所です。
① インスタのプロフィールが見られていない
投稿は見られているのに、プロフィールまで来てもらえていない状態です。
投稿を見た人がプロフィールを開くのは、「この店、どこだろう」と思ったときです。ところが、料理の写真だけが並んでいて、どこの何の店なのかが投稿から分からないことがあります。店舗のアカウントを拝見していて、いちばんよく見かける形です。
来月変える1つ:地名と業種を「3か所」に置く。
ここは「入れているつもり」になりやすいところです。置く場所を決めて確認してください。
1. アカウント名(プロフィールの上に出る、検索でも当たる名前の欄)に地名を入れる。「〇〇そば店」ではなく「〇〇そば店|△△駅3分」の形にする
2. 投稿の1枚目の画像に、文字として地名と業種を入れる。画像だけを見て通り過ぎる人に届くのはここだけです
3. 投稿本文の1行目に書く。2行目以降は折りたたまれて読まれません
プロフィール文にだけ書いてある状態は、「プロフィールまで来た人にしか伝わらない」ということです。順番が逆になっています。
② Googleマップで確かめたあと、来てもらえていない
マップにお店は表示されているのに、ルート検索や電話が少ない状態です。見つけて、確かめて、そこでやめられています。
確かめる段で人が離れる理由は、だいたい次の3つのどれかです。上から順に確認して、最初に引っかかったものを来月の1つにしてください。
1. 営業時間が合っていない(定休日や臨時休業、祝日の営業が反映されていない)
2. 写真が少ない、または古い(外観、入口、メニュー、店内)
3. 口コミに返信していない
営業時間をいちばん上にしているのは、ここが間違っていると「行ったら閉まっていた」が起きるからです。来てもらえないだけでなく、低い評価の口コミにもつながります。
③ LINEの友だちが増えない
お店のことは気に入ってもらえているのに、LINEでつながれていない状態です。原因はたいてい単純で、LINEの入口がどこにもないか、追加する理由がないかのどちらかです。
入口になる場所は、主に3つあります。
・お店の中(レジ横やテーブルのQRコード)
・Instagramのプロフィールのリンク
・Googleビジネスプロフィールのリンク(予約やウェブサイトの欄)
来月変える1つ:入口を1つ増やして、そこに「追加する理由」を一言添える。
どこに増やすかは、お客さんの手がふさがっていない場所を選びます。店内なら、レジ横よりもテーブルの上や伝票ホルダーのほうが読み取られます。会計の列に並んでいる人は、スマートフォンを出す余裕がありません。
添える一言は、「友だち追加で初回〇〇円引き」でも「空き状況をLINEでお知らせします」でも構いません。大事なのは、そのお店で実際に次の来店につながる理由にすることです。予約が取りにくいお店なら割引より空き状況のほうが効きますし、初回のハードルが高いお店なら割引が効きます。
理由の書かれていないQRコードは、目に入っても読み取られません。数多くの店舗で入口をつくってきましたが、ここは例外がほとんどありませんでした。
私自身も、InstagramのアカウントからLINE公式アカウントへつなぎ、LINEの上でお話を進める流れを使っています。Instagramの上で直接売り込むより、反応ははっきり良くなりました。
④ LINEの友だちはいるのに、予約が増えない
LINE公式アカウントは、業務委託先での担当分も含めて50社以上の構築に関わってきました。その経験から、ここは少し詳しく書きます。
友だちはいるのに予約が増えないとき、見てほしい場所は3つです。これも上から順に確認します。
1. あいさつメッセージ
友だち追加した直後に自動で届くメッセージです。追加した瞬間が、お店への関心がいちばん高いタイミングです。ここで予約の方法を案内できていないと、その後はなかなか思い出してもらえません。「ご予約は、画面下のメニューの『予約』からどうぞ」と一文入っているかを確認してください。
2. リッチメニュー
トーク画面の下に出る、ボタンが並んだメニューです。「お知らせ」「メニュー」「アクセス」「予約」が同じ大きさで並んでいると、予約は埋もれます。いちばん大きい枠を「予約」にして、押したらそのまま予約できる先につなげます。
3. 配信の最後の一文
新メニューや季節のお知らせを配信するとき、最後に予約への案内が入っているか。お知らせだけで終わると、読んで「いいな」と思った人の行き先がありません。
来月変える1つ:3つのうち、上から見て最初に抜けていたもの。
どれも、LINE公式アカウントの標準の機能だけでできます。月額の有料ツールを入れなくても、ここまでは整えられます。
まとめ:止まっている段だけ、1ヶ月に1つ
・インスタのプロフィールが見られていない → 地名と業種を3か所に置く
・マップで確かめて終わっている → 営業時間、写真、口コミ返信の順に確認
・LINEの友だちが増えない → 入口を1つ増やして、追加する理由を添える
・友だちはいるのに予約が増えない → あいさつメッセージ、リッチメニュー、配信の締めの順に確認
全部を一度に直す必要はありません。これまでの記事でも書いたとおり、変えるのは1ヶ月に1つだけ。そうすれば、翌月の数字で効いたかどうかが分かります。
「うちはどこで止まっているのか、自分では分からない」という方は、ココナラで現状診断をお受けしています。気になるものを1つ選んでいただければ、止まっている場所と来月変える1つを文章でお返しします。
3つまとめて任せたい方には、運用代行もご用意しています。
次回は、そもそもGoogleマップで表示される回数が少ないときに、何から手をつけるかを書きます。