本棚から、心に残った一冊 第3話『博士の愛した数式』

本棚から、心に残った一冊 第3話『博士の愛した数式』

記事
コラム
第3話は
小川洋子さんの『博士の愛した数式』を選びました。

記憶が80分しかもたない天才数学者と家政婦親子が、
数式を通じて通わせる温かい物語です。

この本を読んだ時、
私は「人を大切にすること」について考えました。

物語に出てくる博士は、
記憶が80分しか続きません。

昨日のことも、
前に会った人のことも、
時間が経つと忘れてしまう。

それでも博士は、
数字を通して人とつながろうとします。

家政婦さんと、
その息子のルート。

博士とふたりが過ごす時間は、
とても静かで、あたたかいです。

大きな言葉で気持ちを伝えるわけではありません。

特別なことをするわけでもありません。

でも、
相手を大切に思う気持ちは、
ちゃんと伝わっていきます。

この本を読んでいると、
人と人のつながりって、
覚えていることだけでできているわけではないのだなぁと思います。

名前を覚えていること。

昨日の会話を覚えていること。

一緒に過ごした時間を全部覚えていること。

もちろん、それも大切です。

でもそれ以上に、
その瞬間、目の前の人を大切にすること。

今ここにいる相手に、
やさしく向き合うこと。

それだけでも、
人の心にはちゃんと残るのだと思います。

博士は、
忘れてしまう人です。

でも、
人を傷つけるような忘れ方ではなく、
そのたびにまっすぐ向き合おうとする。
そんな姿がとても印象に残りました。

忘れてしまっても、
また出会い直す。

何度でも、
目の前の人を大切にする。

その姿に、
静かなやさしさを感じました。

この物語には、
数字や数式がたくさん出てきます。

でも難しい数学の話というより、
数字を通して、
人の心のあたたかさが描かれている物語だと思います。

言葉にするのが苦手でも。

うまく気持ちを伝えられなくても。

その人なりのやさしさは、
ちゃんと相手に届くことがあります。

『博士の愛した数式』は、
人を大切にする形はひとつではないと
教えてくれる一冊でした。

本を読んでいると、
大切な人との向き合い方を、
ふと考えることがあります。

ちゃんと伝えられているかな。

急ぎすぎていないかな。

目の前の人を、
ちゃんと見られているかな。

そんなことを、
やさしく思い出させてくれる物語でした。

恋のこと。
人間関係のこと。
家族のこと。
自分でもうまく言葉にできない気持ち。

ひとりで抱えきれなくなった時は、
ココナラ電話相談でお話をお聴きしています。

今のあなたのままで、
そっと話しに来てくださいね。

心葉(ここは)♡


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