ホームレス生活の中で、僕は多くの外国人と関わってきた。
中国人やアフリカ人、ベトナム人…その理由は様々だが、多くは語学を学ぶため、もしくは日本で働いてお金を稼ぐためにやってきている。
でも、それ以上に「発展している土地に行ってみたい」という、いわば上京感覚で来ている人がほとんどなんじゃないかと思う。
あくまで僕の肌感覚だけど。
アフリカから来ている人たちはイスラム教徒が多く、フランス語を話す。
もっとも、「イスラム信者」と言っても信仰にしっかり従っている人は一握りで、酒は飲むわタバコは吸うわ、豚肉も食べる。
やりたい放題なやつが目につく。
それでも彼らは「モスク」に集まり続けている。
信仰のためというよりも、モスクという場所が彼らの情報交換の場、いわば仕事や暮らしのためのコミュニティになっているからだ。
そのコミュニティの力は絶大で、日本にいる間、仕事やビザ、住まいに関するサポートも受けられる。
他人名義のアパートに住む者も珍しくなく、こうして日本での生活の基盤ができていく。
彼らは、この強力なつながりを武器にして、この異国での生活を成り立たせているのだ。
一方で、ベトナム人は、ちょっと違う。
彼らは集団生活をしながら助け合うことで、比較的少ない給料でも暮らしている。
狭いアパートに3人以上、時には10人以上で共同生活をして、家賃や光熱費をシェアしながら、なんとか生き延びている。
宗教や文化の絆も大事にしつつ、物理的にも「同じ釜の飯」を食うことで結びつきを深めているのだ。
ただ、こうした強固なコミュニティ生活にはデメリットもある。
同じ言語を話す者同士で固まるため、なかなか日本語を覚えないし、日本の文化も理解できないままだ。日本語がほとんどできないまま、なんとか日本人に「使われて」働く。
だから、どうしても日本人との意思疎通が難しく、仕事もうまくいかないことが多い。
もちろん、例外もいる。
たまに驚くほど日本語が堪能で、文化もよく理解している外国人に出会うこともある。
そんな彼らの話を聞いてみると、大抵は「一人で」「何もわからないまま」日本に来て、一人で奮闘してきた経験があるのだ。
一人で異国に飛び込んで、右も左もわからず、厳しい環境の中で働き、もがきながら生活してきた。
その努力と経験が、その人を大きく成長させたんだろうと想像する。
だからこそ、思うのだ。
自己成長を目的に海外に行くなら、無一文で飛び込むくらいの覚悟が必要なんじゃないか、と。
安全圏を離れ、孤立した環境で奮闘することこそ、自分を磨く一番の方法なのかもしれない。
日本にやってきた外国人を見ると、一見
「遠い日本まで来て働いて‥‥えらいな」
と思うかもしれないが、実際はその多くが、コミュニティの保護下で生き延びている中身スカスカの「輸入されたブタ」だったりする。
日本人の多くもこの狭い島国の中で、誰かの指示を待ち、なんだかわけのわからない物を食べ続ける「国産のブタ」なのです。
僕も、鏡に映った自分の姿を見て、情けなく感じることがある。
でも、もしかしたら、そうしたコミュニティーを通した「他者任せ」の姿勢こそが、この国の平和の秘密なのかもしれないとも思う。
あなたの人生はブタですか?