【季節の空間づくり10】満月の夜に七夕を待つ

【季節の空間づくり10】満月の夜に七夕を待つ

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デザイン・イラスト
満月。
陽が落ちても月明かりが窓から差し込み、どことなく明るさを感じる夜。

実際には照明をつけているのですが、部屋の中の影がやわらいで見えるような気がします。

そんな夜は、つい手を動かしたくなります。

七夕が近づくこの頃。
このところ進めていた、和紙の「梶の葉飾り」と「五色の短冊」づくりの続きを。

新暦の七夕と旧暦の七夕のあいだ

新暦の七夕は、梅雨の只中にあることが多く、星空を眺めるには少し気まぐれな季節です。

けれど旧暦の七夕は、夜空が澄み星がよく見える頃に訪れます。
2026年の旧暦七夕は8月19日。
まだ、もう少し先ですが、夏の終わりと秋の始まりを感じる頃合いです。

七日目の月は舟のかたち

月の巡りで考える「旧暦」の七夕は、いつも「七日」に訪れます。
それは、空に上弦の月(半月)が浮かぶとき。

昔の人々は、半月の細い弧を舟に見立てていたようです。

その月の舟に乗って天の川を渡り、織姫に会いに行く彦星。
なんとも切なく美しい情景を思い描きます。

水盤に映る星月夜と針仕事の願い

今ではあまり知られていませんが、旧暦の七夕には、針仕事の上達を願う風習がありました。

水盤に水を張り、星や月を映して静かに祈る。

自然の景色と日々の暮らしが重なりあう習わしに、心惹かれるものを感じます。

満月の夜から七夕へ

梶の葉飾りを整えて、短冊に願い事を託す。

満月の明るさのなかで始めた手仕事が、 少し先の夜空へ気持ちをつないでくれるようです。

新暦の七夕を迎え、旧暦の七夕を待つあいだ。

日に日に暑さが厳しくなるなかでも、ゆるやかなひとときを折に触れて愉しんでいきたいと思います。

utakata design 
愛知県犬山市出身。国宝・犬山城のある町で育つ。美術大学で空間デザインを学び、インテリア業界で約20年の経験を積む。2022年、フリーランスとして独立。現在は森の近くで、旧暦を意識した暮らしを実践中。





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