【季節の空間づくり09】夏至を待つ新月の光と影

【季節の空間づくり09】夏至を待つ新月の光と影

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今年も、夏至が近づいてきました。

一年でいちばん昼が長い日――それが、6/21の夏至。

光が満ちる季節は、部屋の中の影もまた、くっきりと輪郭を持ちはじめます。

今宵は、新月。
昼の光について思いを馳せてみたいと思います。

光が満ちる折り返しの日

夏至は、太陽がいちばん高くのぼり、昼の時間が最も長くなる日。

けれど同時に、ここから少しずつ日が短くなっていく、季節の折り返しでもあります。

満ちていく光と、これから落ち着いていく光。

その境目に立つような時期だからこそ、床に落ちる影の形を、いちど確かめたくなります。

光が強い季節は、影も濃くなる
同じ窓、同じ部屋。

それでも季節が変わるだけで、光の落ち方は驚くほど違って見えます。

床にできる光の帯。
壁に映る影の輪郭。

その濃淡が変わると、空間の印象まで変わって感じられるから不思議です。

和の暮らしを取り入れている我が家では、カーテンだけでなく、すだれやよしずも併用して、夏の光をコントロールしています。

光の強い季節には、眩しさを我慢するのではなく、遮りすぎるのでもなく。
光を少しやわらげて風情ある影をつくり、部屋を静かに整えます。

ガラスの器がつくる、涼しい気配

光が強く差し込む夏。

そんな季節に迎えたくなるものの一つに、ガラスの器があります。
ガラスは、光をすこし散らして華やかさを添えてくれます。

その透明感は、夏の光と影がつくる強い印象のなかに、涼しい気配を運んでくれるようです。

窓辺から少し離した棚の上に置く。
水を静かに張って、花を一輪。

光と影のあわいに、ゆらめきが重なります。

新月の夜に、明暗をいったん整える

今日、6/15は新月。
夜の光がいちばん控えめな日です。

昼は強い光に包まれて、夜は静けさが深まる。

夏至へ向かう数日間は、「夏に備える」というより、「夏の光と仲良くなる」ための時間。

そんなふうに捉えてみると、厳しさを内包する季節の移ろいが、少しだけやさしく感じられる気がします。

季節の変わり目のゆらぎをやさしく受け止め、その日の暮らしに合わせて調和させていく。

今日の新月は、暮らしのリズムを整え直すきっかけになってくれました。


愛知県犬山市出身。国宝・犬山城のある町で育つ。美術大学で空間デザインを学び、インテリア業界で約20年の経験を積む。2022年、フリーランスとして独立。現在は森の近くで、旧暦を意識した暮らしを実践中。


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