こんにちは、ほんわかです。
今日は、幼い子どもが見せる「自分をたたく」「噛む」「頭をぶつける」といった行動についてお話しします。
なぜ子どもは自分を傷つけるの?
幼い子どもが自分を傷つけるような行動を見て、「うちの子、大丈夫かな…」と不安になるのはとても自然なことです。
「着替えがうまくいかずに、自分の腕をギュッと噛んでしまう」
「イライラすると、頭を壁にゴンゴンぶつける」
「泣きながら、自分の腕をバンバンたたく」
そんな姿を見ると、胸が痛くなることもあるでしょう。
でも、こうした行動は幼少期に見られる自己刺激行動(セルフスティミュレーション)のひとつで、子どもなりに気持ちを整理し、落ち着こうとしている自然な反応なのです。
自己刺激行動とは?
自己刺激(stimming)とは、自分の感覚や気持ちを調整するための行動のこと。
感覚が過敏になったり、不安や混乱でいっぱいになったとき、体を動かすことで「安心しよう」「落ち着こう」としています。
自閉スペクトラム症のある子に多い行動とされていますが、発達に関係なく、幼少期の子どもなら誰にでも起こりうる自然な反応です。
「たたく」「噛む」「ぶつける」の理由
幼い子どもは、まだ言葉で気持ちをうまく伝えられません。
そんなとき、次のような場面で「自分の体」に感情をぶつけてしまうことがあります。
・思い通りにいかず、悔しさやもどかしさがあふれたとき
・嫌な気持ちをうまく伝えられないとき
・不安や混乱で、「自分」を感じたくなったとき
・気持ちの切り替えがうまくできないとき
心の中で整理できない感情を、体を通して表現しているのです。
実際のエピソード:着替えがうまくいかずに…
ある1歳の子どもが、自分で着替えようと一生懸命がんばっていました。
でもうまくいかず、悔しさがあふれて自分の腕をギュッと噛んでしまいました。
「痛いよ!やめなさい!」と叱りたくなることもありますが、
この行動の裏には、「うまくできない悔しさ」や「ひとりで頑張っていた気持ち」が隠れています。
大人が「悔しかったね」「頑張ってたね」と共感すると、その子は落ち着き、また挑戦しはじめました。
大人にできること
まずは、「この子なりに気持ちを表現しているんだな」と受け止めましょう。
悩んだり、戸惑うのは親御さんとして当然のことです。あなたの気持ちも大切にしてくださいね。
叱るよりも、気持ちに寄り添う声かけが子どもの安心につながります。
たとえば、こんなサポートがあります:
・ケガを防ぐ環境づくり
柔らかいマットを敷く、クッションを置くなど
・気持ちを代弁してあげる
「イヤだったね」「悔しかったね」「頑張ってたね」など
・代わりにしていいことを伝える
「このクッションをたたいてもいいよ」
「ギューッてしてみようか」など、体で落ち着ける方法を教える
・安心できる空間を整える
音や光、温度、匂いなど感覚の刺激を減らす工夫
無理にやめさせなくても大丈夫
自己刺激行動は、子どもなりの「心の調整法」です。
完全にやめさせる必要はありません。
ただし、以下の場合は専門家への相談も検討してください。
・頻度が明らかに増えている
・自分や他人を傷つけるほど強い
・本人が苦しそうにしている
その行動には理由があります
「なんでそんなことをするの?」と心配になる行動。
でも、それはまだ言葉で伝えきれない子どもが一生懸命に気持ちを表現している証です。
大人が見守り、寄り添い続けることで、
少しずつ「言葉で伝える力」や「気持ちを調整する力」が育っていきます。
「わかってくれる人がいる」
それだけで子どもは大きな安心を手に入れられます。
「こんなこと相談していいのかな?」と思っても大丈夫。
ひとりで抱え込まず、ぜひ話してくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。