【仕事の人間関係】ネガティブな命令だけ真摯に実行する人たち

【仕事の人間関係】ネガティブな命令だけ真摯に実行する人たち

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ビジネス・マーケティング
おはようございます。

今日は20年くらい前に調理関係の仕事をしていた時の話をさせて下さい。

応援に来てくれた人達を冷たく扱うストレス職場

私が当時勤めていた会社はいくつかの事業部に分かれており、ある事業部では学校給食を作る仕事を請け負っていました。

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私の所属していた事業部は企業向けのお昼ご飯のお弁当を提供している事業でしたので、時期によって忙しさが変わる、という事はありませんでしたが、学校給食の事業部は8月などは仕事がなくなります。
なので8月などに学校給食の事業部から我々の事業部に応援に来てくれる人達がいました。

さて、我らが事業部は当時イケイケで事業を拡大しており、社長の肝入りの事業でした。
そこで調理部長をしている方は若かった(30代後半)ですが将来の幹部候補でした。

その調理部長は応援にくる人達について我々に大真面目にこう言いました。
「あいつら給食センターの連中はいつも決まった楽な仕事して、
長期の休みもらっておいしい思いをしている。
利益を上げてるうちらが食わせてやってるようなもんだ。
厳しく使ってやれよ!」

…本当に彼らを我々が「食わせている」かどうか不明でしたが、若い調理師たちはその言葉を真に受けていました。

若き調理師たちは言われた通り応援に来てくれた人たちを粗末に扱いました。

応援者たちは朝早く(というか夜中の1~2時位)に集合して遠方から車で通い3時ころから昼過ぎまで働いてくれていました。
そのような人たちに若者たちが終始無愛想な態度で冷たく指図をする姿は目に余りました。
私は苦言を呈しましたが…、「いいんスよ、あいつら普段楽してるんですから」と彼らは聞く耳を持ちませんでした。

2.上司の悪い意見だけ真に受ける.png

そして、応援の人たちが帰る最終日…。
応援者たちは超適当に洗い物をやっていたそうなんですが、排水溝にゴミが詰まってしまって大騒ぎになったようです。
若手調理師たちが困っているのを尻目に、「それじゃ、時間なんで!」と言って応援者たちは涼しい顔で去ってきたそうです。

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私は応援者たちと良好な関係を築いていました。私は調理部とは別のフロアで、ご飯を炊く作業を任されていたからです。
最後に私のところに「排水溝事件」の報告とお別れの挨拶に来てくれました。

「ここの調理部は最悪ですね。人の扱いはひどいし、まず仕事の組み立てがいい加減だ。学校給食でこんな非効率なやり方は考えられないですよ」と言い残していきました。

…学校給食の人達はいろいろなところに応援に行きますので、きっとわが事業部の悪い噂は会社全体に広まったことでしょう。

後日、本部長会で問題になったようです。

なぜ「パワハラをしろ」というような命令を真に受けるのか

実を言うと若手の調理師たちはみな、今回の「パワハラ指令」を出した調理部長の事を蛇蝎(だかつ)のごとく嫌っており、普段は面従腹背(表向きは従いながら内心では反発する)もいいところ、という関係でした。

それなのになぜこの「命令」には従順にしたがったのでしょうか?

私が勤めていた会社は非常にブラックで、夜中の0時前後に出社し、早くても14:00位までは働くのが通常でした。
もちろん、「残業代」などという手当は出ません。(正確には月1万円程度は出ていたかもしれません、いずれにしてもまともな計算はされていませんでした)
給料は手取りで16~18万くらいだったかと思います。
土曜日は月に2回休めればラッキーという調子でした。

そんな環境ですから、人の出入りも激しく、ギスギスしている訳です。
そんな中、「ハラスメントができる獲物」が飛び込んできた、というところなのでしょう。

興味深いのは、日頃若き調理部長が熱く語る「将来の事業部のビジョン」などをまったく信用しない彼らが、応援に来た人達については「楽をしておいしい思いをしている」連中だと簡単に信じた事です。

冷静に考えれば給料に見合わない仕事をしている人達を雇っておく余裕のある会社でもない訳ですから、甘い汁が吸える人などいるはずがないと分かりそうなものですが…。
人は「自分の信じたいものを信じる」という典型的な例を見た貴重な体験でした。

…ちなみにその若い調理師たちは私がその会社を退職する時には1名を残してすべて辞めていました。


実は私はその調理部長に大変可愛がられており、彼の片腕的存在でした。
…もっとも面従腹背だったのは…誰だったのでしょうね。

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あなたがこのような職場でキャリアと価値観を守るには

今回のケースでは私は調子良く立ち回りましたが、あなたがこの「調理部」にいたとしたらどうなさったでしょうか?

他の調理師と同じように「無愛想な態度で冷たく」人を扱うでしょうか?
これまでの話しを聞いて「うん、いじめてストレス解消するよ」という方もなかなかいないと思いますが、苦しい環境で働いていると正常な思考はできないものです。

私が上手く立ち回れたのは、私が優秀で思いやりのある人間だから、という訳ではなく、単に物理的な距離があったからだろうと考えています。

調理師たちは調理部という場所で(応援者たちを「敵認定」している)複数人に囲まれて働かなければなりませんでした。

ですが私は独立した場所でご飯を炊く、という仕事をしていました。
調理部長に信頼されていたので離れたところを完全に任されていたのです。
私は少し離れたところから彼らを「俯瞰(物事を全体的に見る)」して見る事ができました。

そういう意味で可能な限り悪い空気の渦のようなところから(少しでもいいので)離れている事が大切です。
そういう「渦」の中心にいては、「物事の考え方」という意味でも、「悪い結果」という意味でも、巻き添えを食らわないようにするのは困難なのです。

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「それができれば苦労はしない」という方もいるでしょう。
それではせめて自分が悪い空気の中にいる、という事を認識してその渦に飲まれないようにしておきましょう。
自分の気持ちを落ち着けて、その人達と同じような考え方のくせがついていないかどうかお風呂にでもつかりながら考える時間を持つのもよいでしょう。
ちょっとした「マインドフルネス」という訳です。

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嫌な雰囲気の職場で働いていると、自分まで影響を受けるものです。
他者の悪影響を受けてご自分が不利益を被ってはなりません!
ぜひ私にグチをこぼして少しでも晴れやかな気持ちになって頂ければ幸いです!

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