昨日は、いつもどおり笑って話していた。
それなのに今日は、挨拶をしても返事がそっけない。何かを話しかけても、どこか面倒くさそう。
「何か気に障ることでも言ったかな?」
思い当たることはないのに、昨日の会話を振り返ってしまう。
ところが、しばらくすると相手は何事もなかったように、いつもの調子で話しかけてくる。
「ああ、機嫌が直ったんだ」
そう思って、ようやく安心する。
でも、ちょっと待ってほしいんです。
相手はもう普段どおりかもしれませんが、こちらはその間、ずっと気を遣っていたんですよね。
何を話そうか迷ったり、自分が何か悪いことをしたのではないかと考えたり。
相手の機嫌は元に戻っても、振り回された側の疲れまで、すぐに消えるわけではありません。
気づけば、相手の顔色をうかがうことが当たり前になっている
機嫌がいいときは、優しくて話しやすい。
けれど、機嫌が悪くなると、急に態度が変わる。
昨日は笑って聞いてくれた話なのに、今日は不機嫌そうな返事が返ってくる。
そんなことが何度も続くと、自然と相手の様子を気にするようになります。
今は話しかけても大丈夫かな。
この話をしたら、また嫌な顔をされるかな。
今日は機嫌がよさそうだから、今のうちに聞いておこう。
本来なら、何気なく交わせるはずの会話にも、いちいち気を遣ってしまう。
そのうち、相手が何も言っていなくても、表情や声の調子だけで不安になることがあります。
人の気持ちを考えながら接するのは、大切なことです。
ただ、それが毎回こちらからの一方通行になってしまったら、どうでしょうか。
相手は自分の気分で態度を変えるのに、こちらは相手の気分に合わせて振る舞わなければならない。
そんな関係が続けば、一緒にいるだけで疲れてしまいます。
嫌いになれたら楽なのに、そう簡単にはいかない
厄介なのは、相手に優しい一面もあることです。
機嫌がいいときは、一緒にいて楽しい。
何気ない会話で笑い合えるし、こちらを気遣ってくれることもある。
だから、嫌いになりたいわけではない。
できれば、これからも普通に付き合っていきたい。
それなのに、突然冷たい態度を取られると、どう接していいのか分からなくなる。
「もう振り回されたくない」
そう思った翌日に、相手から優しくされると、また安心してしまう。
そして、次に機嫌が悪くなると、同じように落ち込む。
この繰り返しが、何よりしんどいのではないでしょうか。
誰かに相談しても、
「そんな人、放っておけばいいじゃん」
「いちいち気にしすぎだよ」
と言われてしまうこともあります。
確かに、相手の機嫌を気にしないで済むなら、それが一番かもしれません。
でも、そんなに簡単に割り切れる関係ばかりではありませんよね。
離れたいわけではない。
喧嘩がしたいわけでもない。
ただ、相手の機嫌に怯えることなく、普通に接したいだけ。
本当は、それほど難しいことを望んでいるわけではないのかもしれません。
相手の気持ちを考えることと、機嫌を取ることは別の話
誰にでも、機嫌の悪い日はあります。
疲れていたり、嫌なことがあったり、誰とも話したくなかったり。
そういう日があること自体は、決しておかしなことではありません。
ただ、不機嫌になることと、その不機嫌を周囲への態度に表すことは、同じではないはずです。
また、相手が不機嫌そうだからといって、必ずしも自分に原因があるとは限りません。
例えば、挨拶の返事がいつもより短かった。
これは実際に起きた出来事です。
でも、そこから「きっと私が嫌われたんだ」と考えるのは、まだ確かめられていないことですよね。
もちろん、本当に何か気に障ることがあったのかもしれません。
ただ、理由が分からないうちから、自分を責め続ける必要もないと思うんです。
相手を思いやることは大切です。
でも、相手の機嫌を直すことまで、いつも自分の役目にしなくてもいい。
相手との関係を大切にするなら、その関係の中にいる自分自身の気持ちも、同じように大切にしてほしい。
私はそう考えています。
ずっと我慢してきた気持ちを、誰かに話してみませんか
人の機嫌に振り回されていると、いつの間にか相手のことばかり考えてしまいます。
今日は機嫌がいいのか。
何が原因で不機嫌になったのか。
どうすれば、いつもどおり接してもらえるのか。
でも、そんなときこそ、一度、自分の気持ちにも目を向けてみてほしいんです。
本当は、あの態度が悲しかった。
理由も分からず避けられているようで、つらかった。
いつも自分ばかり気を遣っていることに、腹が立っていた。
そんな気持ちがあっても、不思議ではありません。
私の電話相談では、こうした人間関係のお悩みもお聞きしています。
「ちょっと聞いてください。昨日まで普通だった人が、今日は急に冷たくて……」
そんなところから、お話しいただいて大丈夫です。
無理に気持ちを整理したり、前向きな答えを出したりする必要はありません。
まずは、何があったのか。そして、それをどう感じたのか。
あなた自身のお話を聞かせてください。
もし、これからの接し方に迷っているのであれば、相手との関係やこれまでの経緯も伺いながら、一緒に考えることができます。
ただ、何でも「相手が悪い」と決めつけることも、「あなたの気にしすぎです」と片づけることもしたくありません。
実際に何が起きているのか。
その関係を、これからどうしていきたいのか。
そして何より、あなた自身がどうしたいと思っているのか。
そこを大切にしながら、お話しできればと思っています。
誰かの機嫌に合わせ続けて、疲れてしまったあなたへ
人間関係で疲れるのは、言い争いをしたときだけではありません。
何も言われていないのに、相手の表情が気になる。
嫌な態度を取られても、波風を立てたくなくて我慢する。
相手の機嫌が直れば、自分も何事もなかったように振る舞う。
そうして小さな我慢を重ねているうちに、もう何も考えたくないほど疲れてしまうこともあるでしょう。
もし今、そんな気持ちを抱えているのなら、少しだけ私に話してみませんか。
「もう、あの人の機嫌に振り回されるのは疲れました」
その一言からでも大丈夫です。
いつも誰かの顔色をうかがっているあなたが、電話の向こうにいる私の機嫌まで気にする必要はありません。
普段は飲み込んでいる言葉も、うまく説明できない気持ちも。
今度は、あなた自身のために話してみてください。
私が、ゆっくりお聞きします。
▼ しょう@接客11年の対話職人|人間関係のお悩み・愚痴聞き電話相談
電話相談:1分100円(税抜)
ただ話を聞いてほしい方も、これからの接し方について意見を聞いてみたい方も。ご希望に合わせてお話を伺います。