歌ってみたのMIXをしていると、多くの場合は1〜3回ほどのやり取りで完成することがほとんどです。
ですが先日、とても印象に残るご依頼がありました。
修正を重ねても、
「まだ何か違う気がする。」
そんなお気持ちが続き、お話を重ねる機会がありました。
最初は「音の問題かな?」と思っていましたが、お話をしていくうちに、少し違うことに気付きました。
それは、MIXの良し悪しではなく、
「大切な作品だからこそ、不安になっていた」
ということでした。
一つ気になると、次の一つが気になる。
「本当にこれでいいのかな。」
「もっと良くできるんじゃないかな。」
そんな気持ちになることは、決して珍しいことではありません。
特に、思い入れのある作品や、大切な日に投稿したい作品ほど、その不安は大きくなるものです。
今回のご依頼を通して、僕自身も大切なことを学ばせていただきました。
これまで僕は、先入観を与えないよう、制作中はできるだけ自分の感情を挟まず、音源そのものをフラットに判断することを意識してきました。
ですが今回は、技術だけでは解決できない場面がありました。
だからこそ、お互いの気持ちや考えを少しずつ言葉にして、一緒にゴールを探していくことの大切さを改めて実感しました。
MIXは、音を整える仕事です。
でも、それだけではないのかもしれません。
「何が気になるのか、自分でもうまく言葉にできない。」
そんな時は、無理に答えを探そうとしなくても大丈夫です。
「何となく不安。」
その一言から、一緒に整理していけることもあります。
修正があること自体は、僕は悪いことだとは思っていません。
むしろ、納得して作品を送り出せることの方が大切だと考えています。
だから、もし迷った時や、自分の気持ちが分からなくなってしまった時は、一人で抱え込まずに相談してください。
僕は、納得できる作品を作ることと同じくらい、
安心して投稿ボタンを押せることも、大切にしたいと思っています。
ご不安な部分も含めて、歌ってみたMIXのご相談もお気軽にどうぞ。