【後編】なかなかクライアントが納得してくれない! 大手配信サービスのロゴデザイナーが語る、「納得感のあるプレゼンの仕方」

【後編】なかなかクライアントが納得してくれない! 大手配信サービスのロゴデザイナーが語る、「納得感のあるプレゼンの仕方」

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デザイン・イラスト

「伝わってるはず」が伝わらないとき

「こっちの方が絶対にいいのに、なんで伝わらないんだろう?」
デザイナーをしていると、そんなふうに悩んだこと、一度はあると思います。

私もこれまで、何百というプレゼンの場を経験してきました。
その中には、大手動画配信サービスのロゴのような大きな案件も含まれています。
会社やサービスの顔となるロゴのような大きな案件も、広告バナーのような小さな案件も共通して言えることが一つあります。

「デザインそのもの」より「納得のしかた」で勝負が決まるということです。

*この記事は、【なかなかクライアントが納得してくれない! 大手配信サービスのロゴデザイナーが語る、「納得感のあるプレゼンの仕方」】の後編記事となります。

前編はこちらからどうぞ ▼


② 「選択肢」ではなく「プロセスと戦略」を提示する

たとえば、こんなサービスのロゴ制作のご依頼があったとします。

ターゲット: 20代女性
提供内容: 月額2,980円で届く「自分をいたわる時間」をテーマにしたセルフケアグッズのサブスク
コンセプト:忙しい日々の中でも、自分に“ちょっとだけ優しくなる”きっかけを。「頑張らなくても大丈夫」を届ける、小さな癒しの詰め合わせ。

ふつう、デザインのご提案ではここで、方向性の違う案を複数お出ししますね。例えば、以下のような2案でご提案することにしましょう。
A案…ピンク系で可愛いロゴ
B案…寒色系の洗練されたロゴ

この時に、「納得してもらえないデザイナー」は、ただ2案を並べ、「どちらが好きですか?」と問いがちです。

しかし、クライアント様はデザインについては知識がないためプロに外注しているという、当たり前の背景があります。
最終的な見た目の判断を手放しで迫られても、「わからんけど、なんとなく可愛いからこっちかな?」とか、「あんまり好きな感じのデザインじゃないから作り直して欲しいかも。」としかなりません。

ではどうすればいいのでしょうか?

なぜこの形・この色に至ったのかをお話しし、デザインについてそれぞれのメリットをご説明する

「御社のブランドは、お話をお聞きするに20代女性がターゲットとのことでした。ピンク系の可愛らしい印象があるロゴは、パッと見た印象ですぐに「女性に向けたサービスなのかな?」という認識をしてもらいやすい傾向にあります。ローンチ初期段階のため、まずは女性向けサービスである、と伝えることを主軸に置く場合、A案がおすすめです。」

「B案はA案よりも洗練された印象を強めています。“自分を大切する習慣を身につけたい”と考える女性には、“可愛らしさ”=可愛い自分 よりも “美しさ”=自分を大切にする自分 を演出することが効果的と考え、この形と色にまとめています。“女性感”よりも“丁寧な生活”のイメージを演出したい場合、B案がおすすめです」

このように、経営戦略に沿ったメリットをご説明し、どちらが効果的と考えるか?という判断をクライアント様にお任せするスタンスを取ります。
このことで、「見た目のデザイン」と「経営戦略」が初めて繋がり、判断がしやすくなります。

好き嫌いではなく、戦略で選んでいただく。
これが、納得感のあるデザインをご提案するときの必須事項となります。

③最後はやっぱりデザインのクオリティ

最後にはやはり、グラフィックデザイナーがその職業を名乗るに足る、相応の技術が備わっていることが重要です。
いくら「②「選択肢」ではなく「プロセスと戦略」を提示する」ことができたとしても、例えば以下のような状況ではもちろん納得してもらえません。
A案…ピンク系で可愛いロゴ
まずは20代の女性向けサービスである、と伝えることを主軸に置く場合におすすめ
そう伝えたのに、こんな見た目のデザインが上がってきたらどうでしょう?

・確かにピンクだが、相撲で使われていそうな書体で、どう見ても女性らしくない
・ゴテゴテのピンクが使われていて、20代というより女児向けに見える
・ピンクの豹柄、ダイヤモンドモチーフが使われていて、平成ギャル風

これでは、どう考えても却下です。なぜでしょうか?
それは、「クライアント、デザイナー、消費者という3者の頭の中にある共通のイメージに相違があるから」です。

グラフィックデザイナーは、表現のプロであるべきです。
「りんご」を描いてと言われて、「赤い丸い塊」を描く人は、表現のプロではありません。
「りんご」を描いてと言われたら、誰もが頭の中に思い描く「りんご」を描けないと、プロではないのです。

そのためには、誰もが頭の中に思い描く「りんご」の形や色がどのようなものなのか誰よりも知っている必要があり、そしてそれを「見た目」として生み出す方法や技術を磨く必要があります。

技術を磨かなければ、いくら戦略を考えられたとしても、戦略に沿ったイメージをご提案できない…ということになってしまうのですね。

でも、“ひとりで成長する”のは難しい

私はこれらの技術を、数々のデザイナーの先輩から教わったり、美大の友人や先生たちからアドバイスをいただいたりして習得してきました。
ひとりぼっちでは、ここに辿り着くまでに何年かかっていたかわかりません。

 • 「なんとなく良いものは作れるけど、なぜ良いのかが説明できない」
 • 「クライアントから“違う”と言われても、何が違うのかわからない」
 • 「デザインの戦略的な意味づけができていない気がする」

そんなモヤモヤを抱え、「なかなか成長できない」とひとりで悩んでいる方がもしかしたら結構いるのではないか?と考え、
プロの視点から「デザインアドバイス」をするサービスを、ココナラで出品しています。


ご興味があればぜひご連絡ください!
それではまた次のブログでお会いしましょう〜!さいなら!
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