小さい頃から海外に出ようと考えていたから
どうやって海外に出るかについても色々考えてました。
その中で1番最初の方に挙がったのは寿司職人で
学生の頃にNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組の
すきやばし次郎を見てカッコ良すぎて憧れたのもありました。
それは日本のファーストフードの道を遥か高みへと至らしめ
お米とお魚という素材を工芸品のように、価値を大転換する
とてもクリエイティブな職人の姿に日本の魂を見た気がしたからでした。
だから学生の時には、ローカルの回転寿司屋と
回らない良いお寿司屋さんでアルバイトをしました。
回る寿司はバックヤードでシャリマシーンから出てきたシャリで
軍艦や(なんちゃって)握りを作り、庶民の寿司を堪能し
回らない寿司屋では、寿司屋での良い時間の過ごし方を教えてもらいました。
それは学生の時の春休み
寿司屋で働くのも良いけど、本物の寿司も知らないといけない
東京の少し良い店に行ったりもしたけど
まだお金を稼いでも無い自分が行くのは分不相応な気もして
お米が美味しいのとお魚が美味しいならば寿司も美味しいに違いない
と検討をつけて、新潟までヒッチハイクをして行きました。
ヒッチハイクには色んな魅力があります。
単なる移動に、物語と出会いや努力をもたらすことが出来て
トラックの運ちゃんと話をしていて子供の話になり
その後、その子の家庭教師をしたこともあるし
一期一会の出会いには縁も感じれば、緊張や緩和も生まれます。
自らをヒッチハイカーとして演出し、交渉して目的地まで共にする
営業力や会話力も鍛えられたような気がします。
自分は東京の国道246号線(東名高速)の近くに住んでいたので
学生の休みに入ると、夜に牛丼屋で食べてる関西行きのトラックを見つけ
起きたら関西に着いて、うどんをすすってそれから何をするか考える
という日々を送ってたりもしました。(大体は地下鉄の写真を撮ってた)
新潟に行く時もトラックを何台も利用させて頂いて辿り着いたのだけど
反対車線には東京へ向かう魚介類を運ぶトラックもあって
鮮度が命みたいなものだから、新潟に寿司を食べに行くのも間違ってないな
と感じました。そしてそれは"結果的に"正解でした。
しかし新潟市内で良さそうな店を当たるも、これといった手応えがなく
確かに素材の良さは感じられたのですが、その分技術的に弱い気がして
これなら東京で食べていた方がマシだったか。という思いがヨギりました。
そんな場合には突き進むことにしてて、だから佐渡に渡りました。
佐渡は新潟の川から流れてくる淡水と寒流と暖流がぶつかる位置にあって
幼馴染のお母さんより魚が美味しいことを聞いていたのでした。
佐渡では知り合いの家に泊まり、原付で全ての寿司屋を周りました。
その全てが感動的で新潟市内より1段以上美味しい衝撃を受けました。
朝~昼ごはんを寿司屋のランチで、原付で移動しておやつに回転寿司で
夕飯をお寿司という1週間文字通り寿司三昧の旅程になりました。
小樽にも何回か行ったことがあるけど、寿司の観光地としては
佐渡が頭1つ出てる気がします。(少なくとも自分の好きなネタに関しては)
季節的なものもあったと思うのですが、回転寿司のレベルは
もはや単価1万円の東京の回らない寿司屋と同じ位でそれ以上か
回らない寿司は鮮度の良さでもはや握りの技術を必要としないレベルでした。
回転寿司へは1日2回も行ったりして、しめ鯖と寒ブリ頼んで次の寿司屋に行く
とか贅沢な旅をしていました。
旅の思い出は15年以上経つと辛いことしか覚えてなくて(それも良いのか?;)
帰りは小さいサービスエリアでトラックを待つことになり
3時間以上雪の降る中、震えながら車を待っていたことを覚えています。
でも十分お釣りはあった旅でした。