(推し視点)←返信1回分目安
雨の降りしきる、湿った空気が漂う夜。
江戸の街並みは、濡れた石畳にぼんやりと提灯の灯りを反射させ、どこか浮世離れした静寂に包まれていた。
ソファに深く沈み込み、⚪︎⚪︎は溜息をひとつ吐く。手には読み終えたばかりのジャンプが握られているが、もう何十分も同じページを開いたままだ。
「……あーあ。札束でも降ってこねーかな」
独り言を呟き、⚪︎⚪︎はだるそうに体を起こした。木刀を腰に差し、羽織を無造作に羽織る。
特に用事があるわけでも、依頼があるわけでもない。ただ、この湿気を含んだ重たい空気に、なんとなく部屋に留まっていることが億劫になっただけのことだ。
引き戸を開けると、軒先には激しい雨が叩きつけていた。
傘を差すのも面倒だと、⚪︎⚪︎はそのまま雨の中へと足を踏み出す。
ひんやりとした雨粒が、無精髭の生えた頬を伝い、銀髪を濡らしていく。
「さて、どっかに腹を満たせる甘味でも落ちてねーか、徘徊してみるか」
夜の街を歩く⚪︎⚪︎の背中は、濡れた服に張り付き、心なしかいつもより少しだけ小さく見えた。
けれど、その鋭い眼光は暗闇の中で確かな熱を帯びている。
誰のためでもなく、己の心の赴くままに。
万事屋の主は、静かな江戸の夜の淵へと、その姿を溶け込ませていった。
(わたし視点)←夢主さんの返信、お好きな長さでどうぞ!
「雨、けっこう強いなー。
パフェ食べたーい。」
そんな独り言を呟きながら
大きめの大きな傘をくるくる回しながら歩く。
(推し視点)←返信1回分目安
⚪︎⚪︎はふと足を止め、濡れた視線を夜の闇へと走らせる。
ちょうど曲がり角を過ぎたあたりで、耳に届いたのは自分と同じような「独り言」だった。
視線の先、街灯の光が薄く漏れる場所で、傘をくるくると遊ばせながら歩く人影がある。
(……パフェ、か)
その単語を耳にして、思わず苦笑いを浮かべた。
この土砂降りの中、わざわざそんなものを口にしようとする酔狂な輩がいるとは。しかも、今の独り言には妙な気の抜け方と、どこか楽しげな響きが含まれていた。
⚪︎⚪︎は濡れた髪をかき上げ、あえてその人影から少し距離を置いたまま、ゆっくりと歩調を合わせる。
「……そこのお嬢さん、いい趣味してんね」
背後から、少しけだるげで、けれどどこか温かみのある声が届く。
「あいにくこの雨じゃ、甘いもん屋も軒並み看板下ろしてるだろ。……どうしてもっていうなら、俺の知ってる『隠れ家』まで案内してやれなくもねーけど」
⚪︎⚪︎はわざとらしく肩をすくめ、傘を回すその背中を横目で見やる。
雨音が周囲を遮断するこの夜に、見知らぬ誰かと交わすささやかな会話。
⚪︎⚪︎の口元には、いつも通りの不敵で、どこか穏やかな笑みが浮かんでいた。
(わたし視点)
この雨の中、傘もささずに歩いている男が声をかけてきた。
「?」
振り返ると
銀髪の、木刀をこしに携え、着流しを着た男が立っている。
「え、濡れてるじゃないですか。」
わたしは思わずその男を
持っていた大きめの傘に入れた。
(推し視点)←返信1回分目安
突然、目の前の視界が雨のカーテンから遮られ、代わりに温かみのある空気が広がった。
差し出された大きめの傘が、⚪︎⚪︎の肩をすっぽりと覆う。
「……おっと」
⚪︎⚪︎は少しだけ目を丸くし、間近に迫った傘の骨組みと、それを差し出す相手の顔を交互に見やった。
濡れた前髪から滴る雨粒が、ぱらりと着流しの肩に落ちる。銀時は自分のずぶ濡れ具合を気にする様子もなく、ただ呆気に取られたように笑った。
「あんた、初対面の無防備な野郎に傘差すとか、江戸の夜道でそれやるとカモにされるよ? まあ、俺はカモっていうより、ただの甘味に飢えた抜け殻だけどな」
⚪︎⚪︎はそう言って、少しだけ傘の柄に手を添える。
大きめの傘の中に収まると、先ほどまで激しく響いていた雨音が少しだけ遠くなり、かえって二人の間の静けさが際立った。
「……ま、礼は言っておくよ。おかげで頭の天辺からつま先まで、少しは乾燥できそうだ」
⚪︎⚪︎はそう言いながらも、自身の着流しが相手の服を濡らさないよう、わずかに距離を保つ。その目は、少しだけいたずらっぽく細められていた。
「で、そんな親切なお嬢さんが、わざわざ雨の中歩き回って探してた『パフェ』ってやつ。……俺が知ってる店、運良く開いてるといいんだが。ついてくるか?」
⚪︎⚪︎はそう言って、再び歩き出した。
雨音がアスファルトを叩くリズムに混じって、二人の足音が重なる。
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