50代になって、これからの仕事について考えることが増えた。
早期退職するのか。
別の仕事に挑戦するのか。
それとも、もう少し会社に残るのか。
これまで30年以上、鉄道会社で働いてきた。
電車運転士、ダイヤ計画、安全対策。
そして、約20年の管理職経験。
振り返れば、仕事でうまくいったこともあった。
部下と一緒に考え、組織を動かし、安全のための仕組みをつくる。
部下が成長し、チームがうまく回り始める。
そんなときに、管理職としてのやりがいを感じていた。
ところが、出向した今の職場では、なかなか思うようにいかない。
仕事内容だけが問題なのではない。
人間関係。
組織の中での立ち位置。
自分の考えが思うように伝わらないもどかしさ。
これまでの経験が、そのまま通用するわけではない難しさ。
「自分は、こんなに仕事ができなかったのか」
そんな気持ちになることもある。
鉄道運行を支える地方支社では、比較的スムーズに仕事ができていた。
それなのに、今の職場では苦労している。
同じ自分なのに、環境が変わると、こんなにも違うのか。
そんな経験をしている。
管理職は、思っている以上に孤独なのかもしれない
管理職になると、周囲からは「しっかりしている人」と見られる。
部下の相談には乗る。
上司には報告する。
問題が起きれば、判断しなければならない。
弱音を吐くことも、簡単ではない。
「管理職なのだから、それくらいできて当然」
そんな空気を感じることもある。
でも、管理職だって一人の人間だ。
自分の判断に自信がなくなることもある。
部下との関係に悩むこともある。
上司の言葉に傷つくこともある。
今の仕事が自分に合っているのか、わからなくなることもある。
特に50代になると、悩みは複雑になる。
役職定年。
早期退職。
この先のキャリア。
家族のこと。
経済的な不安。
「このまま管理職を続けていいのだろうか」
「自分には、まだ何ができるのだろうか」
「会社を離れたら、自分に何が残るのだろうか」
こうした悩みは、簡単に答えが出るものではない。
答えを出すことより、気持ちを整理すること
キャリアコンサルタントの資格を取得してから、キャリア相談について考えるようになった。
そして今の職場で、自分自身が悩む経験をして、改めて感じたことがある。
悩んでいる人に必要なのは、いつも正解やアドバイスとは限らない。
まずは、自分の気持ちを話せること。
何がつらいのか。
何に迷っているのか。
本当はどうしたいのか。
それを一緒に整理すること。
「辞めた方がいいですよ」
「まだ頑張れるでしょう」
「あなたの経験なら、どこでも通用しますよ」
そんな簡単な言葉では片づけられない悩みがある。
自分自身が、今それを実感している。
だからこそ、悩む50代管理職の話を聴く仕事に、関心が強くなっている。
その人の代わりに答えを出すのではない。
その人が、自分の気持ちや考えを整理し、自分なりの選択ができるように寄り添う。
そんな支援ができたらと思っている。
研修講師として、組織のパフォーマンスを上げることも
もちろん、もう一つやりたいことがある。
研修講師として、組織のパフォーマンスを上げるお手伝いをすることだ。
これまでの鉄道会社での経験を生かし、
* 管理職のマネジメント
* 部下に任せること
* 心理的安全性
* チームづくり
* 安全を大切にする組織
* 管理職と部下の信頼関係
こうしたテーマを、研修という形で伝えていきたい。
組織がうまく機能するためには、仕組みやルールも必要だ。
でも、それだけでは十分ではない。
そこで働く人が、安心して意見を言えること。
失敗を恐れずに判断できること。
上司が部下を信頼し、任せること。
一人ひとりが、自分の力を発揮できること。
そうした環境があってこそ、組織のパフォーマンスは上がるのではないか。
悩みを聴くことと、組織を変えること
一見すると、
「悩む50代管理職の相談に乗ること」と、
「研修講師として組織のパフォーマンスを上げること」は、
別々の仕事に見える。
でも、私の中では、少しずつつながってきた。
個人の悩みを聴く。
その人が何に困っているのかを知る。
なぜ、わかっていても行動できないのかを考える。
そこから、管理職や組織が抱える課題が見えてくるかもしれない。
例えば、「部下に任せられない」という管理職がいたとする。
研修では、
「部下を信頼して任せましょう」
と伝えることができる。
でも、その管理職は、
「任せたいけれど、失敗したら自分が責任を取らなければならない」
「上司から責められるのが怖い」
「部下に任せる自信がない」
と悩んでいるかもしれない。
その気持ちを理解せずに、技術だけを教えても、なかなか行動は変わらない。
だからこそ、個人の悩みに寄り添うことは、組織をよりよくするためのヒントにもなるのではないかと思う。
まずは、悩む人の話を聴くことから
今の私は、まだ研修講師として十分な実績があるわけではない。
キャリアコンサルタントとしても、これから経験を積んでいく段階だ。
でも、これまでの30年の鉄道経験と、約20年の管理職経験。
そして、今まさに自分が職場で悩んでいる経験。
これらを、誰かの役に立つ形に変えていきたい。
「管理職なのに、こんなことで悩んでいる」
「50代にもなって、まだ迷っている」
そんなふうに感じている人がいたら、伝えたい。
悩むことは、決して恥ずかしいことではない。
管理職だからといって、いつも強くいなければならないわけでもない。
立ち止まって、自分の気持ちを整理する時間があってもいい。
私自身も、今、立ち止まっている。
だからこそ、同じように悩む人の気持ちに寄り添えるのではないかと思っている。
これからの私の仕事の軸
現時点で、私が考えている仕事の軸は二つある。
一つ目は、
悩む50代管理職に寄り添い、気持ちとキャリアを整理するお手伝いをすること。
二つ目は、
研修講師として、管理職やチームが力を発揮できる組織づくりを支援すること。
この二つは、別々のものではない。
人が元気に働けるようにすること。
人と組織が、本来の力を発揮できるようにすること。
根っこには、同じ思いがある。
まだ、どちらが自分に向いているのか、はっきりとはわからない。
でも、まずは悩む人の話を聴くことから始めてみたい。
その経験が、いつか研修講師としての自分にもつながっていくのかもしれない。
今の職場で苦労していることも、すぐに前向きに捉えられるわけではない。
それでも、この経験から気づいたことがある。
自分が悩んでいるからこそ、誰かの悩みに寄り添えるかもしれない。
その可能性を、これから少しずつ確かめていきたい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もし、あなたも50代の管理職として悩んでいることがあれば、よかったら私の出品からご相談ください。
自分の気持ちを整理するだけでも、何か見えてくることがあるかもしれません。